今回の台風の名前が韓国語の「ナーリー(百合)」の理由

 

今週の日曜日は、外国人と一緒に花火を見に行く予定になっている。
なっているのだけど、そのなかのドイツ人がきのう(木曜日)、グループチャットにこう書いていた。

「as for now, the weather forecast doesnt really look good… 🥺」
いまのところ、天気が悪そう…。

このドイツ人は花火に行くのを中止するかどうかを言っていたけど、その決定はまだ早すぎる。
それで「もう少し様子を見てみよう」と返信する。
するとドイツ人も「lets see how it develops」と書く。
そしたら今度はベトナム人が、「Why dont we think about a backup plan? Any indoor activity if the typhoon comes?」と雨にそなえて室内でできる活動を考えようと言い出す。
言った本人が計画してくれたらいいけど、たぶんそれは日本人のボクの仕事になる。
本当に面倒くさい。

こんな会話になったのは全てコイツのせいだ。

ウェザーニューズ(2019/07/26)

台風6号が発生 週末に近畿から関東に接近・上陸のおそれ 荒天に警戒

「週末大荒れ」とあるから、下手したら外出も厳しいかもしれない。

「日本の花火が見たい!」という外国人の願いをぶちこわしそうな今回の台風6号は「ナーリー」という。
これは韓国語で「百合(の花)」という意味。

ネットを見るとこれに食いつく人がけっこういる。

・台風のおなーりー
・なんで韓国語?
・ナーリーの意味がわりとまともで驚いた
・韓国か。いいネーミングだった
・我輩こそはキテレツ斎の助手兼掃除番のチョンマゲロボットコロ助なーりー
・台風の中あったかいナーリー

ただ、なかには深刻な人も。

・台風ばかり来やがってマジでしねる
去年だけでも1000万はやられてるんだよ!
農業やめたい・・・・

 

上のコメントにもあったけど、なんで今回の台風6号の名前は「ナーリー」という韓国語なのか?
もちろんこれには理由があって、アジアの気象現象におけるすべての決定権は、アジアで初めて天気予報をはじめた韓国にあるからだ。

ということはなくて、ただの順番。

北西太平洋や南シナ海で発生する台風の名称については、「台風委員会」が用意した名前の順番で付けられることになっている。
台風委員会には14の国・地域があって、それぞれが10の名称をつくっているから、すでに140の台風名があるわけだ。
これを台風が発生した順に当てはめていく。
考え方は「干支」と同じ。
今回の6号は、たまたま韓国が用意していた「ナーリー」の番だっただけのこと。

各国が考えた台風の名称を見ると、中国の「ウーコン(孫悟空)」のようにその国の個性があらわれている。

ダムレイ(象)はカンボジア
イーウィニ(嵐の神)はミクロネシア
レンレン(少女の名前)は香港
フンシェン(風神)は中国
メーカラー(雷の天使)はタイ
ケーミー(アリ)は韓国
トラジー(桔梗)は北朝鮮
バビンカ(プリン)はマカオ
マリクシ(速い)とルピート(冷酷な)はフィリピン
マリア(女性の名前)とフランシスコ(男性の名前)はアメリカ

日本はコイヌ、ヤギ、ウサギとなぜか星座から台風の名前をとっている。
くわしいことは気象庁のホームページをどうぞ。

台風の番号の付け方と命名の方法

 

さて、冒頭に出てきたドイツ人がチャットにこんな表とメッセージを投稿していた。

「looks bad for the day, but much better in the evening….」

その日の天気は悪そうだけど、夜はかなり良いかも…。

事前にいろいろと気になって細かくチェックするのは、ドイツ人の国民性なのか彼の性格なのか。
ドイツの台風名を知りたい。

 

 

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4 件のコメント

  • こんにちは。 furyonekoです。 前回挨拶を忘れていました。 失礼しました。
    にもかかわらずのコメ返ありがとうございます♪
    世界で掃除にいちばん時間を費やしているのはドイツ人だそうです。
    以前テレビ番組で添乗員の人たちに「集合時間を守る人が多い国は?」という質問をしていました。
    日本人とドイツ人という答えが多かったのを覚えています。
    という感じでやはり国民性ですかね? もちろん個人の性格の方が大きな割合だと思います。
    台風的なものはドイツにはないと思いますよ?
    ところで日本の気候だとドイツ人なら10月まで泳げると~テレビの外国人を集めてディスカッションさせる番組で言ってました。 「風邪ひくからやめなさい。クラゲが出て危ないし」と日本人司会者が注意していました。
    出来ればドイツ人のご友人に聞いてみてください~。 ホントに日本の気候だとドイツ人なら10月まで泳げるんですか?

  • > 日本はコイヌ、ヤギ、ウサギとなぜか星座から台風の名前をとっている。
    星座???
    普通、日本人だったら「なぜか動物の名前から・・・」と言うところだと思いますが。
    星座の名前と言われてもなぁ。たとえ、それが本当のことだったとしても、今いちピンと来ない。
    「こいぬ座」って、シリウスを含む「おおいぬ座」の隣にでもあるんですか?

  • こんにちは。furyonekoさん。
    こちらこそ、またのコメントをありがとうございます。
    時間や掃除の感覚など、ドイツ人の国民性は日本人と似ていると思います。
    台風についてはそのとおりでした。
    まえにインドネシア人と一緒に話しているときに、「ドイツでは台風がない」とドイツ人が言ってました。
    10月まで泳げるかどうかはボクも興味があります。
    あした聞いてみますね。
    そしたら結果をここに書きます。

  • 台風の名称は星座からとったと書いてありますから。
    こいぬ座とおおいぬ座については私もよく分かりません。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。