【自分は正しく日本が悪い】文“反日大統領”の価値観や考え方

 

8月2日、日本が韓国への輸出管理を厳格化すると発表した。
ネットではこれを「ホワイトデー」とか「ホワイト記念日」と呼ぶ人もいる。

日本から韓国に輸出された物資のなかで、軍事転用も可能な物資がしっかり管理されていない。
そんな安全保障上の理由で、日本は対韓輸出の管理を強化することになったわけだ。

この件では世耕経済産業相がツイートで積極的に情報発信をしている。

 

ホワイト国から外されると、韓国に必要な物資が入ってこなくなるから、企業は生産活動ができなくなって機能がストップしてしまう。
こうなると韓国経済が受けるダメージはかなり高い。
軽い致命傷ですめばいいのだけど。

それで日本政府がそれを発表したホワイトデーに、韓国は凍りつくほどの衝撃を受けた。

中央日報の記事(2019年08月03日)

4時間後に反撃…大韓海峡が凍りついた

ここでいう日本への「反撃」というのは文大統領がおこなったスピーチのことで、日本を敵視してかなり反日色が強い。
記事から文大統領の言葉をひろっていこう。

「わが政府は日本の不当な経済報復措置に相応の措置を断固として取っていく」
「我々の経済を意図的に打撃すれば、日本も大きな被害を甘受しなければいけない」
「加害者の日本が盗っ人たけだけしくむしろ大声をあげる状況を決して座視しない。挑戦に屈服すれば歴史はまた繰り返される」
「我々は二度と日本に負けない」
「わが政府と国際社会の外交的な解決努力に背を向けた状況を悪化させてきた責任が日本政府にあることが明確になった以上、今後生じる事態の責任も全面的に日本政府にあるという点を明確に警告する」
「わが政府は今でもお互い対抗する悪循環を望まない。立ち止まることができる方法は、日本が一方的で不当な措置を撤回して対話の道に出てくることだ」

 

盛り上がっているところ悪いけど、今回の日本の措置は徴用工訴訟への「日本の不当な経済報復措置」ではない。
世耕大臣の説明にあったとおり、韓国側の説明は日本にとって「法的根拠が不明確」で「意味不明」。
これに不信感を持って、日本は安全保障上の理由から韓国をホワイト国から除外したわけだ。
ほかにも韓国側が日本との約束を破ったり国際法違反の状態を続けていることで、信頼関係が地に落ちたということも大きな要因になっているはず。

 

この問題の解決は、韓国側が失った信頼を回復する以外にない。
でも文大統領は「今後生じる事態の責任も全面的に日本政府にある」と日本に責任転嫁して、「加害者の日本が盗っ人たけだけしい」と敵意や憎悪を向け、「我々は二度と日本に負けない」と国民の反日感情をあおる。

「自分は正しく日本が悪い」という文大統領の強硬姿勢はまえから何も変わっていない。
それで最近、ニューズウィークが文氏を「反日大統領」と呼んだ。(2019年7月23日)
このなかで東京新聞論説委員の五味洋治氏が、文大統領の考え方や価値観についてこう説明する。

「文には自分が正義を貫き、韓国の民主化を実現したという自負があるに違いない……ただ、正義や被害者であるという『道徳的優位性』にこだわり過ぎれば、外交の選択肢を狭める。戦後最悪とも称される日韓関係の悪化を招いた出発点は、際限ない「積弊清算」にあることを自覚すべきときだ」

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「(日韓関係の)状況を悪化させてきた責任が日本政府にあることが明確になった」というのは明確な間違い。
今回の事態をふくめて最悪の日韓関係の始まりは、文大統領の「際限ない「積弊清算」にある」のだから。

「正義や被害者であるという『道徳的優位性』にこだわり過ぎれば」という指摘の正確性は、自身の言葉で証明している。

「日本の不当な経済報復措置」
「我々の経済を意図的に打撃すれば」
「加害者の日本が盗っ人たけだけしく」
「我々は二度と日本に負けない」

自分に非があるのに「盗っ人たけだけしく」はひどい。

これほど強気だけど、実際いまの韓国には打つ手がない。
文大統領が「反日大統領」から抜け出すことが一番有効なのだけど、文氏の言動やジャパンボイコットで盛り上がる韓国を見る限り、その可能性や希望はまるで見えてこない。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。