8月10日~12日に、ベトナム人2人(ともに20代の男性)・リトアニア人2人(20代の男女)・ドイツ人1人(30代の男性)の5人といっしょに車で浜松から京都へ旅行に行ってきた。
ということで今回は、外国人から見た日本の人や自然について書いていこうと思う。
まずはドイツとリトアニアの位置を確認しておこう。
・日本人は限定ものが大好き
浜松を出てすぐに渋滞に巻き込まれ、疲れて眠そうになったので愛知県の刈谷SAで休憩。
日本中のSAがそうだと思うけど、刈谷SAは地方の特産品や名物であふれていた。
名古屋だけでこれほどの品ぞろえ。
豊橋はうずらが有名というのは初耳。
愛知のSAなのに、広島や四国の有名品も売っていた。
リトアニア・ドイツ・ベトナムにも、その地方ならではの特産品はあるけど、その種類や数において日本は抜き出ていると言う。
日本には地域や期間などの「限定もの」がたくさんある。
今回の外国人だけではなくて、台湾人・タイ人・アメリカ人・インド人などからもこんな話を聞いた。
日本人は限定ものが大好きだし、限定モノにいちじるしく弱い。
日本人が新しいものを好きな理由は、豊かな四季がめぐるように常に変化する環境にいるからかもしれない。
ただ単に飽きっぽいという国民性かもしれないし、好意的に評価すれば好奇心旺盛だからだ。
幕末にやってきて、開国を要求したペリーも日本人の好奇心には舌を巻いていた。
日本人の並外れた好奇心には驚かされる。わが国の独創的な発明品の数々を展示すると、彼らはあの手この手で飽くなき好奇心を満足させようとした
「日本賛辞の至言33撰 (ごま書房)」
でもお土産に関しては、外国人に話を聞くと「こんなにもいろんな種類のお土産が必要なのか?」という冷めた目で見る人もいた。
・日本はやっぱり山国
愛知県を抜けて三重県に入ると、鈴鹿山脈が見えてきた。
リトアニアは平らな国で、日本に比べたら山は「ない」と言っていいらしい。
だから鈴鹿山脈を見てリトアニア人の女の子が、「これからあの山に入るの?ワオ!」とじゃっかん興奮気味。
リトアニアは小さな国で、国内で一番長い道でも300キロしかない。
面積は小さいけど平坦な国だから、日本ではなかなか見れない地平線を見ることができる。
ただそのリトアニア人はスイスでアルプスに登ったことがあるから、山を見るのは初めてということではない。
ドイツ人から見ても日本は山が多いらしい。
ドイツは面積が35.7万平方キロメートル(日本の約94%)、人口は約8,289万人(日本の約66%)という国だから、日本より人口密度が小さくて広々している。
山はドイツ南部に集中していて、中部や北部では平原が広がっている。
山が珍しくはないけど、日本ほど身近に感じることはない。
リトアニアとドイツに比べれば、ベトナムの自然環境は日本と似ていて山が多い。
でも日本とちがって、ベトナムの山には独自の文化や習慣をもつ少数民族が住んでいる。
ボクがベトナムを旅行したとき、少数民族が住むサパという山岳部にも行ってみた。
100年ほど前、フランスがサパに学校・教会・病院などを建てたことで、山の少数民族は完全にフランスの仲間になって、平地に住んでいたキン族を攻撃していたという。
日本の歴史でこういう出来事はない。
キン族はベトナムの主要民族で、日本人が一般的にイメージするベトナム人はこのキン族のこと。
紀元前には、現在のベトナム北部に当たる地域で勢力を伸ばし、東南アジア最古の青銅器文化として知られるドンソン文化を発達させ、原始的だが小規模な国家群を形成していた。これが、現在のキン族の直接の先祖である民族(古越人)である。
ちなみに21世紀の静岡県民にとって「関東」といえば箱根より東のことだけど、古代の日本では鈴鹿山脈から東をさした。
古代律令制期に畿内を防御する目的で設置された東海道鈴鹿関、東山道不破関、北陸道愛発関の三関から東を「関東」と呼んだ。
いまの関西は古代では日本の中心だったから、「関西」という言葉は存在しなかった。
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限定品大好きでーす❤ あと期間限定(笑) 特別感ですかね? そこでしか買えないみたいな。
商品がたくさんあると選べる楽しさがあるじゃないですか。 海外の人にはそういうのないのかな?
広島県人です。 瀬戸内フェアは嬉しいです♪ もみじ饅頭買ってくれましたか?(笑)
ブログ主さんが浜松在住であるにも関わらず、豊橋がうずら卵の名産地であるということを知らないでいたというのは、愛知県民の私にとっては意外でした。かつて、日本で初めて鳥インフルエンザが世間で知られるようになった時、豊橋のうずら農家が大きな被害を受けたことが報道されました(実は、私も、この時初めて豊橋がうずら卵産地であることを知った次第です)。
日本史における日本民族(大和民族)と多民族との争いの歴史については、平安時代~江戸時代の東北・北海道における蝦夷(=アイヌ民族?)との確執や、戦国時代の琉球王国に対する薩摩藩の侵略・征服の歴史が、歴史資料に記録され、近代文学作品の題材にも取り上げられており、無視するべきではないと思います。特に前者は、日本において計1,000年の長期にわたり代表行政府であった「幕府」において、最高執政責任者の役職名であった「征夷大将軍」の由来にもなっている、それくらい重要なできごとです。
なお、征夷大将軍に対して「鎮西(征西)大将軍」は、主に西海の海賊が相手でしたから、他民族が相手とは言えないものと考えます。
外国にも季節限定の商品はありますけど、日本に比べたら圧倒的に少ないようです。
京都に行ったら、「金閣寺限定」というのもあって外国人は引いてましたね。
ボクが見てもビジネスに走りすぎのような気はしました。
そうなんですか。furyo nekoさんは広島の人なんですか。
もみじ饅頭は、、、次回忘れずに買って食べますね。
JR豊橋駅で売っている「あんまき」くらいしか知りませんでした。
鳥インフルエンザで豊橋がそんなダメージを負ったのも初耳です。
少数民族については、いま日本政府が認めているのはアイヌ民族だけです。それに対してベトナムには50以上もあります。
この記事ではベトナムとの対比で触れたので、日本の歴史だけを取り上げれば、もちろんそういう事実もあります。