中東でも日本の評価は高し!「信頼できる・友好的」が8割

 

少しまえ、共同通信にこんなスバラシイ記事があった。(2019/8/29)

「日本を信頼できる」78% 外務省、中東5カ国で調査

外務省が中東5カ国(エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、ヨルダン、サウジアラビア、チュニジア)を対象におこなった世論調査の結果を発表した。
この5カ国は日本企業の進出が多いから、現地での日本の知名度もそれなりにあるのだろう。

 

 

調査の結果は、日本に対して「とても信頼できる」「どちらかというと信頼できる」が合わせて78%。
中東での日本への信頼性はかなり高い。
また日本との関係については、「とても友好的」「どちらかというと友好的な関係にある」が計77%となった。
最後に、戦後の日本の平和国家としての歩みについて「評価する」は82%。

中東での日本の印象は、「信頼できる」「友好的」「平和的」がそれぞれ8割だから、全体的に評価は高い。
現地の日本人が信頼を勝ち得ているのだろう。

 

 

さて、ボクは1997年にエジプトを旅行した。
上の写真は、首都カイロでお世話になったゲストハウスの前の通り。

そのゲストハウスはスルタンホテル(それかサファリホテル)という有名な日本人宿で、ボクが泊まったときには変わった日本人がいた。
その人は、あることをする代わりに、宿泊料を免除されるという特権の持ち主。
何をするかというと、宿にいる日本人の宿泊費を徴収することだ。
宿にいるすべての日本人客か、ドミトリーの客だけかは忘れたけど、とにかく毎日、宿の日本人の宿泊費を集めてまわってそれをオーナーにわたしていた。

なんでこんなシステムができたのか?

その日本人は数か月そこに宿泊していたとき、宿代を一日も欠かさずに支払っていた。
そんな日本人の彼を見て、「こいつは信用できそうだ」とオーナーに見込まれる。
ためしに、客から宿代を集める代わりに宿泊費をタダにすることを提案したら、その日本人もためしにやってみると言う。

ちなみにボクもこの人に宿代を払っていた。
朝、観光に出かける支度をしていたら、「おはようございます。宿代をお願いします」と言われて払ったのだけど、その後の旅人生を通じて、そんなことがあったのかこの宿だけ。

オーナーが彼にこんなことを頼んだ理由は、エジプト人従業員がポンコツだから。
従業員はいつもフロントにいることになっているのだけど、実際には仕事や個人的な買い物で外出することがあって、フロントが留守のことがわりとある。
そういうときに宿泊客が金を払わずに出て行ってしまうことがあったし、従業員が単純に客から宿泊費を取り忘れることも多かったらしい。

ボクがこの宿に入ったときも、フロントには誰もいなかった。
スタッフは客と一緒にテレビでサッカーを見ていて、「この試合が終わるまで待て。一緒に見よう」とあきれたことを言う。

エジプト人従業員がこんな調子の一方で、その日本人客は毎日ほぼ確実に宿泊費を徴収していたから、オーナーのエジプト人は従業員より彼を信頼するようになったという。
それであのシステムが確立した。

 

日本に対して、中東で8割の人が「信頼できる」「友好的」と思っている理由のひとつは、こんな日本人と接しているからだと思う。
逆にいえば、中東の人たちはテキトーすぎるのだ。
だから日本人が「ふつう」にしていると、現地からは「すごい」と称賛されて信用を得ることができる。

そういえば最近、元サッカー日本代表の本田圭佑さんがこんなツイートをした。

海外の日本人が現地の常識に染まらず、日本人として行動していると、信頼は自動的についてくると思う。

 

ここから宿の予約ができますよ。

 

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2 件のコメント

  • アラブ諸国において日本への信頼が高いことの理由として「現地の日本人が信頼を勝ち得ているのだろう。」とあります。もちろんそうなのですが、それだけじゃない。日本は、国全体のエネルギーを中東からの石油に今でも頼り切っていること(片や米国では自国内シェールオイルの開発が進んで中東の石油への依存度が激減した)、政治的にはアラブ諸国の敵国であるイスラエルを(米国と違って)支持する必要がないこと、自衛隊によるPKO活動を初め軍事的民生的な支援でも実績を残していること。これで日本政府自身による調査となればリップサービスも加わるだろうから、当然の結果と言えます。
    ぜひとも今後もこのような関係を維持してほしい。いざという時に中東アラブ諸国の信頼を失っては、日本は、エネルギー安保が危うくなります。その前提条件は現在も同じです。
    ちなみに、韓国は自国で石油を輸入するだけの政治力と商取引上の国際信用力が無いので、韓国の石油輸入は日本が手数料をとって全面的に代行しています。したがって、日本と中東アラブ諸国との友好関係は、東アジア全体のエネルギー安保にも大きな影響力を有するとも言えます。これが今後の揉め事のタネにならねばよいのですが。

  • たしかに自衛隊によるPKO活動は重要ですね。
    当時、給水車にキャプテン翼を描いて現地の人がよろこびましたし。
    アラブにとって日本は嫌いになる要素がないと思います。
    いまの状態を維持してほしいですよ。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。