【世界の価値観】一流選手に学ぶ、国旗への見方や振る舞い

 

キーガン・メッシングというカナダ人のフィギュアスケート選手がいる。
ボクもふくめてまったく知らなかった人が多いと思う。
でも、メッシング選手がした“粋なはからい”を見て、いま日本でこの選手への関心が急上昇している。

先日おこなわれた世界大会で、優勝した羽生結弦が表彰台に立って日本の国旗を前にしたとき、日の丸がはっきり見えるように3位のキーガン選手が旗を広げてくれたのだ。
これを見た羽生選手は台から降りて、国旗に頭を下げながら「君が代」を聴いた。

「これぞスポーツマンシップ、オリンピック精神だ」と心をふるわせた国際オリンピック委員会(IOC)が「オリンピックチャンネル」の公式インスタグラムに、その画像と2人をたたえるメッセージを投稿した。

 

 

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Bronze medallist @sk8erkeeg holds the Japanese flag aloft for men’s winner Yuzuru Hanyu during the national anthem at the Autumn Classic. More from #ACI19 in our stories.

Olympic Channelさん(@olympicchannel)がシェアした投稿 –

 

国旗に敬意をしめすのは世界の常識、地球市民の当たり前。
だからこの行為の意味するところは世界中の人たちが理解して、「キーガンに惚れた瞬間」「尊敬に値する」「品のある行為」といったコメントを寄せた。

複数の海外メディアもこれを記事(Sep 15 2019)で報じている。

In response to the kind gesture, Hanyu bowed to thank Messing after the anthem as the crowd cheered.

Canadian figure skater Keegan Messing holds Japanese flag for competitor during national anthem

 

「君が代」が流れたあと、羽生選手はメッシング選手にお辞儀をして感謝の気持ちをあらわした。

別メディアの記事(Sep 15, 2019)には、キーガン・メッシングはいま日本で最も愛されている人物かもしれない、と書いてある。

Keegan Messing might be the most beloved person in Japan right now.

Keegan Messing endears himself to Yuzuru Hanyu, Japanese figure skating fans

 

日本のネットを見たら、それは大正解。

・キーガン、素敵ヾ(´□`)ノ
・心からありがとう
・ユヅルも国旗への国への思いが強く感じられる。いいね!
・世界の羽生
・これ、2位の人居づらくね?
・素直にいい話だなーでいいじゃねえか
難癖つけてる奴はなんなんだよ

驚いたことに、これにケチをつける人もいる。

国旗はその国の“顔”だから、自国のものには誇りを、他国のものには敬意を持つのは自然で必要なことだ。
世界の一流選手からはプレー以外にも、国際社会で必要な価値観や振る舞いを学ぶことができる。
国旗や国歌に対する敬意や見方もそのひとつ。

海外に行くと、街のいろんなところでその国の国旗がはためいている。
この点で日本はイマイチ世界の仲間入りをしていない。
平日はもちろん、祝日にも日の丸を見ることがほんとどない。
そういうボクも掲揚していないから、偉そうに言えないのだけど。
でも、国旗・国歌への教育不足が非常識な人間を生むのだろう。

 

外国人もよく来る京都の錦市場には国旗があった。
この記事のトップ画像もこれ。

 

これはタイのショッピングモールで見たイベント。
子どもたちが折り鶴をつくって、こんなボードに貼り付けていた。

 

タイの国旗は三色旗。
赤は国家、白は仏教、紺は王室をあらわしている。

 

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4 件のコメント

  • 普段の生活だと日章旗は見ませんね。
    日本で一番多く掲げられている国旗は料理屋の店先にあるイタリア国旗、フランス国旗、インド国旗辺りかもしれません(笑)

    自衛隊にいた頃は、平日の朝夕、国旗掲揚、降納の際に敬礼するのが日課でした。
    国旗が見えない位置では気をつけ、見える位置では着帽時は挙手の敬礼、執銃時は捧げ銃など、敬礼にも種類が多くて新隊員の頃に覚えるのが大変でした。

    除隊した今では、日常で日章旗を見るのはスポーツの国際試合中継くらいですかね。

  • たしかに街では、日の丸より他国の国旗を目にすることが多いかも。
    「国旗が見えない位置では気をつけ、見える位置では着帽時は挙手の敬礼」というのは、たぶん在日米軍の軍人もやっていると思います。
    きょねん沖縄の基地に所属する米軍兵士からそんな話を聞きました。

  • >国旗・国歌への教育不足が非常識な人間を生む

    ここで言う「非常識」とは、世界標準で考えた場合のことです。
    昭和の前半期、特に80年代くらいまではそうではなく、むしろそのように教育することこそ「非常識」とされていました。(私は、そんな学校教育に内心では不信感を覚えていた一人です。)
    そのような「非常識教育」がまかり通ってきた理由の一つは「その必要がなかった」から。つまり、周囲を海で囲まれた島国で、国民の殆どが日本語を話す日本人であり、そのため日本という国は昔から自然と一つにまとまって存在できており、戦後はずっと平和な時代だったということがあります。今後、大多数の日本人が国旗・国歌の真の価値に気付くことができるのは、太平洋戦争のように、日本という国の存亡に関わるような規模の危機が訪れた時になるのかもしれませんね。

  • ご指摘の通りで、これは「日本の常識は世界の非常識」の一例です。
    いまから考えたら80年代の日本は海外の価値観や見方がほとんど入ってこない閉鎖空間でした。
    だから自分たちだけの都合や価値観でものごとを進められたのでしょう。
    国家存亡の危機は困りますが、オリンピックやワールドカップなどで世界の国旗・国歌に対する見方を知る人は増えていると思います。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。