外国人が驚く日本社会の2面性「なんでカードが使えない?」

 

友人に、日本に住んでいるリトアニア人がいる。

ちなみに言うとリトアニアはヨーロッパの国。

 

彼の友人のリトアニア人女性がさいきん日本へ旅行でやって来て、3か月ほど滞在していた。
その女性は普通の外国人観光客じゃない。
いままでにイタリア、オーストリア、スペイン、オランダ、アメリカなどを旅したりホテルで住み込みで働いた経験があって、いまでも旅の記事を書いている。
ようするに旅で食っている人だ。

そんなリトアニア人が日本で感じたことを自身のブログに書いている。
そのひとつを見るとヨーロッパやアメリカに比べて、日本では「カードが使えない!」ということがあった。

Yes, Japanese is known as a high tech country, but you will be surprised in how many places you will not have a possibility to pay with a card. Definitely, have some cash all the time with yourself.

Cash

 

日本は最先端の科学技術をもつハイテクの国だけど、ビックリするほどカードでの支払いができない。
だから日本にいるときはいつも小銭を持っているべき、とアドバイスをしている。

このリトアニア人の話では、ヨーロッパなら都市部ではカード払いが当たり前で、現金払いというと田舎のイメージがある。
東京や京都に行ったとき、カード払いを拒否される店が多くて本当に驚いたという。

「なんで日本では、カードが使える店がこんなに少なんだ?」という話はインド人、アメリカ人、韓国人、中国人、ドイツ人などいろいろ外国人から聞いたことがある。
特に、「なんで日本で?」という思いが強いらしい。
発展途上国ならわかるけど、世界有数の先進国に住む人たちがこんなに現金を持ち歩くとは思わなかったという。
ただタイ人に聞いたら、タイもわりと現金社会だから特に違和感はないらしい。

 

さて、いま日本でラグビーW杯が開催されている。
ラグビーの母国イギリスではたくさんの旅行者が日本へ行くことを予想していて、イギリス外務省が日本での注意を動画で呼びかけた。

それを見るとリトアニア人とまったく同じことを言っている。
日本の社会には2つの顔があって、とても近代的なビルが林立する一方、現金しか使えない店も多い。
だからここではイギリスの常識は通用しない。
ヨーロッパの感覚でいえば、日本では都市と田舎が同居しているのだ。

 

 

日本人はなんでいまでも、外国人が驚くほどの現金主義なのか?
その理由はいろいろあるけれど、そのひとつに「日本は信用性の高い社会だから」ということがある。
財布を落としても中身がそのままで戻ってくる。
そんなミラクルを経験した外国人は本当に多い。
スリや強盗、偽札も少ないから、安心して現金を持ち歩くことができる。
そういう生活をしていて特に問題はないし不便も感じないから、日本はなかなかカード社会に移行しないのだ。
銀行側にしてみればATM使用料の魅力は捨てがたいから、いまのままのほうが経営的にはいい。だからカード化への動きはイマイチにぶい。
あるアメリカ人は、ATMで自分の預金を引き出すのに手数料がかかることに怒っていた。

だから日本を訪れる外国人には、「Definitely, have some cash all the time with yourself.」というアドバイスが必要になる。

 

おまけに書いとくと、日本人の正直さや信頼性の高さはむかしから外国人の賞賛の的。

明治時代の日本に住んでいたアメリカ人学者のモースは、日本で本格的に郵便制度が導入されたとき、横浜の郵便局長からこんな話を聞いて感心している。

日本が万国郵便連合に加入した最初の年に、逓信省〔駅逓局〕は六万ドルの純益をあげ、手紙一本、金一 セントなりともなくなったり盗まれたりしなかったというが、これは日本人が生れつき正直であることを証明している。

「日本その日その日 03 (モース エドワード・シルヴェスター)」

国民が「生まれつき正直」という社会では、カード払いが定着するには他より少し時間がかかる。

 

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6 件のコメント

  • 世界でも、治安が良くて、通貨に対する信用が高い(偽札が少ない、価値が急落したりしない)金融の先進国は、現金社会ですよ。その順序では、スイス、ドイツ、次に日本です。カード社会であることが進んでいるとは思えませんね。田舎と思われたって構わんでしょ?
    カード社会とは、カードを発行する側が利用者の信用度クラスを勝手に評価する「収入差別社会」に他ならないと思いますが。

  • そもそも、クレジットカードやNFCを使う方が先進的で、現金のやりとりが主流な所は遅れてるぅ~wwwってバカにする風潮なのはどうなんですかね。お金に纏わる手数料等のコストを誰が負担しているのかの違いなだけなのでは。それに、現金ってあまねくすべての人に平等という良い点もあると思いますけど。日本がクレジットカードや小切手が主流だったら、まず「おまえの社会的信用を俺(会社)が決めてやるぜ!!」って所からスタートです・・・大変です。AmazonGOが現金OKを追加したのはそゆこと。日本の場合、現金払いだけでも困ってない。けどそれ以外の多用な支払方法がもっとあってもいいよね・・・。って段階だと思います。

  • 常識や文化の違う外国人が日本を見たら、いろいろな見方がでてきます。
    このリトアニア人やイギリス外務省の動画もそのひとつ。
    もちろんカード社会を批判するのも自由です。
    スイス人を父親にもつタイ人にスイスではカードか現金払いが多いか聞いたら、「In Switzerland mostly they use card.」と返事がきました。

  • 日本が現金社会なのは技術ではなくてその必要性がないからです。
    新幹線に乗ったりスカイツリーにのぼった外国人なら、日本を遅れた国と思わないでしょう。

  • 日本も早くカード決済が主流となるべきと考えます
    ガラパゴス携帯で経験したとおり、良い悪いではなく、世界標準を追随しないと技術遅延が発生するのでは?
    私はカード決済を一切使いませんが

  • 日本でもカード決済が急速に増えていると思います。
    いろんな支払い形式が出てきてどれがお得か分かりませんけどね。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。