世界三大スポーツイベントといえば、オリンピックとサッカーW杯とラグビーW杯。
そのラグビーW杯がいま日本で開催されていて、それを目当てに数十万もの外国人がやってきた。
各種報道を見ると、来日外国人の中ではやっぱり欧米人が圧倒的に多い。
ユーラシア大陸の東のはて、日の昇る国を訪れた彼らの感想はどんなものなのか?
日本の都市にはゴミが落ちていないし、電車や地下鉄では携帯電話で話す人もいない。
そんなキレイで静かな日本が印象的だったという外国人は多い。
中には、ゴミを見つけたバスの運転手がバスから降りてそれを拾っていたのを見て、「すばらしい!」と感心する人もいた。
他にも、日本人の正直さに感動した外国人はたくさんいる。
あるアイルランド人はラグビーの試合を見終わったあと、背中に冷たいものを感じた。
西日本新聞の記事(2019/10/11)
気付くと携帯電話がない。3日後に会場近くの警察署に向かったところ、既に携帯が届けられていたという。「母国ではまず見つからないから、感動した。帰国したら家族や友人に聞かせたい」と笑顔を見せる。
海外ファン「感動した」 ラグビーW杯で長期滞在 寺社、焼き鳥、カラオケ…日本を満喫
日本では貴重品が盗まれない!というのは「来日外国人あるある」のひとつで、世界的に知られているもの。
ことし2019年、日本に3か月間滞在していたヨーロッパ人(リトアニア人)はその印象をブログにこう書いた。
It is completely safe to leave your computer, wallet and phone on the table in a cafe and go to the toilet.
このリトアニア人(20代の女性)は完璧な英語を話すことができ、でこれまでフランス、オーストリア、スペイン、イタリア、ジョージア(旧グルジア)、アメリカなどを旅したり、数か月間、現地で働いたりした経験がある。
欧米の感覚や基準からすると、カフェやレストランで財布やノートパソコン、スマホを席に置いたままトイレに行くのはかなりのチャレンジ。というか危険で無謀な行為。
でも日本なら、完全に安全(completely safe)だ。
日本人からすると、「いやいやいや」と異論があるかもしれないけど、これはアメリカやヨーロッパの社会と日本を比較したリトアニア人の感想で、彼女の実感としてはこれが正しい。
でも最近の日本は、ボケていられるほど平和でもないのだけど。
ちなみに2018年の東京で、交番や警察署などに届けられた現金(落とし物や忘れ物)の総額は約38億4000万円になる。
持ち主がわからなかったことなどから、このうち5億6000万円が東京都のお金(歳入)となった。
これほどの“臨時収入”のある都市が日本以外にあるだろうか?
さて上の人物はたぶん日本で最も有名なヨーロッパ人、フランシスコ・ザビエルさん。
戦国時代にやってきた宣教師で、日本にキリスト教を伝えた。
日本人に初めてメガネを紹介したのもこの人と言われている。
そんなザビエルが当時の日本人を見て、「盗みについてこれほどまでに節操のある人びとを見たことがありません」と感心した。
こんな記録と現代の来日外国人の感想を知ると、日本人は400年前もいまも同じなんだと思う。
*でも戦国時代はいまと違って超厳罰主義で、簡単に人が殺された時代。
お金を一銭でも盗んだ者は首をはねられるという「一銭切り」が行なわれたから(異説あり)、ザビエルの感動は日本人の正直さより、そんな恐怖のせいだったかもしれない。
アメリカのヤフーで「日本人 正直」と入力すると、関連する言葉がたくさん出てくる。
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