イスラーム教の教えに沿って調理された物で、ムスリム(イスラーム教徒)が食べられる物を「ハラール(フード)」と言う。
ハラールとはアラビア語で「許されている」という意味で、逆にイスラーム教徒が食べられないものは「ハラーム(禁じられている)」と言われる。
浜松市のスーパーにハラール食品コーナーがあってビビった。
来日イスラーム教徒の増加にしたがって、日本でもハラールの認識が広まっている。
日本ならまだしも「郷に入っては郷に従え」で、イスラーム教の影響が強い国でこの知識は必須。
これで失敗すると、取り返しのつかないことになってしまうから。
たとえば2000年にインドネシアで、「味の素」の原料に豚肉が使用されているというウワサが流れた。
「味の素」には豚肉が直接使われていなかったけど、生産過程で豚の酵素を使用していたことが発覚して、現地法人の社長ら数人の日本人が逮捕された。
その後、味の素はインドネシアから追放。
*のちに完全ハラールが確認されて、インドネシアでの販売が再開した。
くわしいことはここをどうぞ。
ハラールの考え方や基準は日本ではなじみがないけど、増加する来日・在日イスラーム教徒のためにハラール対応の食べ物を開発する動きがここ数年、日本で増えてきた。
一蘭では、エキスをふくめ豚を一切使わない豚骨ラーメンという、あり得ないような一品を完成させる。
これがムスリムに大好評という。
くわしいことはここをどうぞ。
日本の”もどき料理”3つ。ついにイスラム教徒用豚骨ラーメンも
最近では、ムスリムOKの“ハラールなごやめし”も登場だ。
名古屋市にある「みそ煮込み」が名物の店で、イスラーム教徒の友だちが多かったオーナーが彼らにもなごやめしを食べさせてあげたいと考えた。
その思いから、ムスリムのためのなごやめしの開発に取りかかる。
でもその困難は山のごとし。
みりんには酒が使われているから独自のタレを作らないといけなかったし、マヨネーズもハラール認証を受けたものだけを使うことにした。
日本人用のなごやめしとは根本から違う。
中京テレビNEWS(10/15)
さらに、一般の料理と混ざらないよう調理道具もしっかり区別。ハラールフードの注文が入ったら、通称「ハラールボックス」のお出ましです。
「なごやめし」がイスラム教徒に大人気 “ハラールフード”を使った「みそ煮込みうどん」でおもてなし 名古屋
こんな苦労と工夫のおかげで、いまではたくさんのムスリムがこの店に足を運んで、安心してなごやめしに舌鼓を打っているらしい。
おもてなしの心にもとづく、日本人らしいやさしさと努力の結果だ。
という温かい話だと思ったけど、ネットの反応はそうでもない。
・矢場とんでみそかつ食わせろ
・味噌は発酵で作るものだがアルコール入ってないか確認したのかな?
・手違いがあったらどうすんの
・変なモン入っとったらジハードしたるでね
・みりんがダメだと日本食はちょっと安心して食せないな
ムスリムへの“アレルギー”がある人もいるけど、これまで味わえなかった人にも日本の味を楽しんでもらうのはいいことだ。
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