日本人は要注意?イスラム教徒はふかひれスープを飲めません

 

最近、イスラーム教徒が身近になった。
むかしは海外旅行でしか見なかったヒジャブをかぶった女性を、いまではイオンやコンビニで見るようになった。

 

ヒジャブとはアラビア語で「おおうもの」という意味。
女性は美しい部分として髪を隠す必要がある。

くわしいことはここをどうぞ。

ヒジャブ

 

いま日本にやって来るイスラーム教徒は右肩上がりで増えている。
だからこれからいつの日か、イスラーム教徒の人たちと出かける機会があるかもしれない。
すると、ボクのような失敗をする日本人がでるかもしれない。
ということで今回はそんなことのないように、ボクがおかしたしくじりを書いていこうと思う。

 

これはきのう(11月12日)の検索キーワード

成功を目指すのもいいけど、まずは失敗しないことを心掛けるべき。

 

イスラーム教については、「豚肉とアルコールを口にすることができない」と学校で教わった人も思う。
だから彼らはなんと、チンジャオロースを食べながらビールを飲むことができない。人生の楽しみの半分を失ったようなものだけど、それが信仰だから仕方ない。
それはともかく、豚と酒がダメというのは大正解。でもそれでは不十分。

イスラーム教徒が食べられる食品にはこんな「ハラール」の印が貼られている。

 

どこかの国で買ったポテトチップス。
ハングル文字っぽいから韓国かも。

 

以前、インドネシア人のイスラーム教徒とご飯を食べに行くとき、事前に要望をきいたら「豚肉とアルコールはダメです」という鉄板に加えて、「シーフードなら大丈夫。寿司は大好きです」と言う。
一言でイスラーム教徒といっても、信仰がゆるやかな人から超ストイックなやつがいる。
なかには鶏や牛肉でも、「アッラーフ アクバル(神は偉大なり)」と唱えながらナイフでのどを一気に斬って殺したものでないと食べられないという人もいるのだ。
さいわい彼はそこまで厳格ではなかった。

それで彼をシーフードメニューのあるレストランへ連れて行く。
するとそこでお手頃な値段のふかひれスープを発見。
珍しいと思ってボクがそれをオーダーする。
運ばれてきたふかひれスープを見て、「それは何ですか?」と彼がきいてくる。

よせばいいのに、ここでドッキリを仕掛けようと考えた。
まずこれを飲ませてから、彼に食材を当てさせよう。シードフードなら問題ないはずだ。
そう考えて、「まずは飲んでみ」とスープをすすめる。

不信感のかたまりとなった彼は「いや、こわいです。これは何ですか?まずは教えてください」と言う。
ここで粘る必要はないからネタばらしをして、「ふか」とはサメのことで、サメのひれを使ったこのスープは日本では高級品だと説明する。
すると彼は「よかった。わたしはサメを食べられません」と言うから、「えっ?」と驚いた。
そのワケをきくと、個人的な理由ではなくて、スラーム教徒にとってサメはタブー(禁忌)だから食べることができないと言う。

なんとこれは初耳学。
イスラーム教徒が口にできないものは普通は豚肉とアルコール、厳格な人はそれに加えて、「アッラーフ アクバル」と言って殺さなかった動物の肉だけと思っていた。

でも、なぜサメはダメ?
彼の話では、イスラーム教の教えで鋭い歯のある生き物を食べることは禁止されている。
調べてみたら、たしかにそう書いてあった。

豚と同様に不浄(重度ナジス)とされている犬、獲物を捕獲するための牙や爪がある虎・猫などの動物、きつつき、ロバ、ラバを食べることが禁止されているが、それ以外の肉であっても屠殺が正規の手順に従ったものでなければ食べられない。

ハラール

「屠殺が正規の手順に従ったもの」というのが、アッラーフ アクバルと言って動物ののどもとを斬るというもの。

 

サメを食べる食文化のある国は少ないし、イスラーム教の食のタブーについてほとんどの日本人が知っているのは「豚と酒はダメ」だけだと思う。
牙や爪があるものもNGというのはかなりマイナーな知識だろう。
ということで、「知っている」には注意しましょう。
それは知ってることだけ知っているということで、「他にあるけど気づいていない」という状態かもしれないから。
それと、外国人に食のドッキリを仕掛けるのもやめたほうがいい。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。