中世ヨーロッパを代表する文学者で哲学者、日本では高校世界史でおなじみのフランス人・ヴォルテールはこんな言葉を残したという。
「私はあなたの意見に反対だ。だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」
民主主義の精神や言論の自由をあらわす言葉として、いまでも世界中で使われている。
彼についてくわしいことはここをクリック。
ヴォルテールの思想は啓蒙思想の典型である。彼は、人間の理性を信頼し、自由を信奉した。ヴォルテールの活動として最も有名なものは、腐敗していた教会、キリスト教の悪弊を弾劾し是正することであった。
ヴォルテールの墓
言っている内容には反対だけど、それを主張する権利は命をかけて守る。
そんなヴォルテールが知ったら、がっかりするようなことが韓国で起きている。
朝鮮日報の記事(2019/11/13)
ソウル市冠岳区の公立高校・仁憲高校で、教師が生徒に対して反日スローガンを強要する動画を撮影し、初めて情報提供した生徒がいじめられて転校手続きを取っていることが分かった。
「仁憲高校」最初の情報提供者、いじめで転校へ
首都ソウルにある高校で、複数の教師が生徒たちに反日スローガンを叫ばせていた。
「安倍自民党は滅亡する!」、「日本の経済侵略に反対する!」といった言葉を大声で叫ぶことを教師が強要したという。
こんなことはこの学校だけと願いたいのだが。
これに苦痛を感じた生徒がその様子を撮影し、公開したことでこれが社会問題となる。
公立高校教師のいびつな「政治教育」に抗議の声をあげた生徒は何人もいて、そのはじめの一人が学校の名誉を汚したということで報復のターゲットに選ばれた。
いじめはすぐに始まった。
あるときその生徒の机には、
「お前のために仁憲高校が悪く言われている」
「お前が事を大きくした」
「学校をつぶそうとしている」
「友達を売った」
「記者を呼んだ」
という憎悪の言葉が赤字で書かれていた。
クラスのグループチャットでその生徒を外すのは当たり前、班別活動では「A君と同じ班になるのはイヤだ」と教室の中で言って、「屈辱感を与えたりした」と記事にある。
でも教師は、生徒に反日スローガンを叫ばせることは正しい教育活動と思っていたから、彼らも動画を公開した生徒に怒っていた。
だから、「いじめは教師の黙認・ほう助のもとで行われた」という文章には説得力がある。
耐えられなくなった生徒は周囲に「仁憲高校にはもう希望がない」と話して、いまは転校の手続きを進めている。
このことについて学校はどう考えているのか?
見解を聞こうと、「(朝鮮日報が)校長らに数回連絡を試みたが、学校側の回答はなかった」という無責任。
今回の件についてこの生徒を支持する学生守護連合は、「不義に対して情報提供しただけで、生徒が校内でどんないじめを受け、精神的な暴力が振るわれるのか、その恐ろしさが明らかになった」と話す。
さらに「政治教師」たちには公の場での謝罪を要求した。
それとは別で、高校ならヴォルテールの思想についても教えたらいい。
でも、そんなことを言う生徒がいたら、また転校の手続きをしないといけなくなるかも。
光に対して韓国の闇は本当に深いから。
とここで記事を終えようとしたけど、いま朝鮮日報にこの「続報」があったからそれも紹介したい。
教師による反日・政治偏向教育を問題提起した生徒に対して、学校側はその保護者をふくめて懲戒処分をくだしていたことが判明。
当該生徒には15時間の社会奉仕、保護者には5時間の「学校暴力相談センター特別教育」を受けるよう学校から言い渡された。
高校の反日教育を社会に告発した代償がこれ。
日本人のボクにはなんでこうなるのか、さっぱり分からない。
異世界にある学校のほうがまだ日本の価値観に近いと思う。
生徒と保護者はこの決定に納得できず、学校を相手に行政訴訟を起こすという。
学校側の見解は、朝鮮日報の記事(2019/12/17)に書いてある。
本紙はこれについて、学校側の見解を聞くため校長と教頭に電話したが、誰も電話に出なかった。
仁憲高校、政治教師暴露した生徒に社会奉仕措置…保護者にも特別教育
闇がこれほど深かったとは。
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