スペイン出身のサッカー選手フェルナンド・トーレスといえば元スペイン代表で、数々のビッグクラブでプレーした世界的なプレーヤー。
そんな大物がJリーグへやってくるということで、きょねん日本のサッカー・ファンは大いにわいた。
でもプレー期間は短く、ことし8月に現役を引退。
そんなトーレス選手が雑誌のインタビューにこたえて、日本について語っている。
世界的プレーヤーの目に日本はどんな国に映ったか?
これからそれを見ていこう。
実ははじめ、トーレス選手は日本に来る気はなかったという。
でも、まわりの人が日本を強くすすめてくれた。
sportivaの記事(2019.12.19)
日本を知る人に話を聞くと、誰もがすばらしい国だと言う。敬意、親切な人々、プライベートを尊重してくれるところなどがある、と。
引退後も来日。フェルナンド・トーレスが明かすJリーグを選んだ理由
でも英語はできません。
こんな口コミや家族と話し合った結果、日本行きを決断する。
では、実際に生活を始めてみて日本はどうだったか?
さっそくこんなサプライズがあった。
僕らがこれまでに知っていたものとは、完全に異なる日常があった。ヨーロッパと日本では、文化や慣習、考え方が違うからね。たとえば日本の小学生が子どもたちだけで学校に通う姿には、とても驚いたな(スペインでは通常、親が送り迎えする)。
子どもだけでは学校に通えないという治安レベルの国や地域は、海外にはたくさんあるのだ。
日本で英語を教えていたアメリカ人やカナダ人も小学生の集団登校に驚いていた。
小学生だけで登校するところもあるかもしれないけど、アメリカやカナダでは親の送り迎えやスクールバスを使うことが多い。
もっともこれは、「国がでかすぎる!」という理由もあるという。
ほかにもトーレス選手は日本のお寺めぐりが気に入って、「静かな場所で心を安らげることができたのは、本当によい思い出だよ」と話す。
実は「キャプテン翼」の大ファンでもある。
幼少時はキャプテン翼の登場人物の若林源三に憧れてゴールキーパーをやっていたが、顔に来るボールをよけずに何度も歯を折り、フォワードへ転向してからは大空翼一筋になった。
トーレス選手のほかにもイニエスタ選手やビジャ選手といった超一流どころがJリーグでプレーをしてくれることで、日本の選手も世界の技術や知識を吸収することができた。
これは日本の大きな財産だ。
そのわりにはきのう、韓国にむごい負け方をしたけど。
いままで日本へやってきた世界的なスポーツ選手のインタビューをいくつも見てきたけど、ピークを過ぎた選手が次の移籍先に求めるものは個人の成長やお金よりも、「自分をふくめて家族にとって生活しやすい国かどうか?」ということが多い。
それを考えると治安と教育は重要ポイントになり、日本の場合、妻や子供が安心して1人で外出できるという点は大きな魅力。
交通網が整備されていて移動が便利で、電車や地下鉄の運行は分単位で正確。
どこでも清潔で、生水はそのまま飲めるしレストランでも水は無料。
それに市民のマナーもいい。
給料だったらもう中国リーグには勝てないけど、こういう要素なら日本は世界のたいていの国には負けない。
海外の一流選手が次に日本を選ぶ理由はそこが日本だから。
総合的に見て魅力の多い国だからだ。
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