アメリカの「出生地主義」とそれを悪用する中国人と韓国人

アメリカCNNにこんなニュースがあったのだけど、何のことか一瞬わからなかった。（1/16）

香港の航空会社、女性乗客に妊娠検査要求　サイパンの「出産旅行」対策で

海外旅行は大好物だから、飛行機にはかれこれ50回ぐらい乗っているとおもう。
でも搭乗する前に、妊娠中かどうかを確かめるというは聞いたことがないぞ。

サイパン行きの便に乗ろうと日本人女性が香港国際空港でチェックインしたら、妊娠していないことを証明するために、航空会社から検査を受けるよう要求されたことがわかって問題になっている。
妊娠していない（陰性）ということが確認されるまで、会社側は女性客を搭乗させなかったという。
「非常に屈辱的だった」と女性が言うのも当たり前だっつーの。

航空会社は謝罪したうえで、検査をおこなった理由をこう説明する。

サイパンの当局から乗客に対する検査を強化するよう圧力をかけられていたとした上で、「米移民法がないがしろにされないための措置として、２０１９年２月から、サイパン行きの便で対策を講じた」と説明し、この慣行は直ちに停止して見直しを行っているとした。

なんでサイパン当局は、乗客が妊娠していないかどうかの確認を求めたのか？
アメリカの事情を知っている人なら、「出生地主義」に関係していることがピンとくるとおもう。

日本と違ってアメリカではどんな人間であっても、アメリカ国内で生まれた人にはアメリカの市民権が付与される。
つまり、その人はアメリカ国籍となるのだ。
だから日本人旅行者がハワイで産気づいて赤ちゃんを生んだら、その子はアメリカ国籍を持った“アメリカ人”として認められる。

最近はアメリカ市民権を目当てにサイパンへ行って、そこで子供を産む「出産旅行」が増えていてサイパン当局の頭を悩ませていた。
ここ数年をみると観光客が生んだ子どもの数は、サイパンの住民から生まれた子どもの数より多くなっている。
CNNは「こうした観光客は中国人が大部分を占める」と指摘。
こうした“不正出産”を防ぐようにサイパン側が香港の航空会社に要求した結果、搭乗前の妊娠検査へとつながった。

で、これに日本のネットの反応は？

・これはサイパン沙汰になるな
・まあ制度悪用されるから仕方ないねえ
・こういう理由で検査しますのでご協力をと公表しといたほうが良かったかもね
・日本人にもアメリカで子供産んで米国籍にするやついる
・> 体の大きさや体形が妊婦のように見える女性に対して
笑、って書いたらいけないのねｗ

ぶっちゃけ太っている日本人女性だったら、外見を指摘されるだけでもセンシティブになる。
それなのに、妊婦でないことを証明するために検査を受けろ、陰性と証明されるまで飛行機には乗せない、なんて言われたら大和撫子でもキレて当然だ。

市民権取得を目的とした出産旅行にはアメリカ側も目をとがらせていて、2018年にはトランプ大統領が「中南米からだけでなく、中国から多くの人が来ている。まともじゃない」と批判した。

一時期は韓国人もアメリカへの「出産旅行」（韓国では遠征出産）をよくやっていた。
アメリカ市民権があれば、韓国人男性の「地獄の義務」である兵役をしなくて済む。
でも、そんな制度を悪用しての兵役逃れが許されるはずもなく、韓国とアメリカで遠征出産が問題となった。

朝鮮日報の記事（2010年04月16日）