米でまた慰安婦像を設置。それを支持する無知な日本人学生

 

スポーツをする目的には試合に勝つという場合があれば、プレイをすることが目的になる場合もある。
ボクが週末にテニスをする目的は後者で、体を動かして楽しさを味わえたらそれでOKで勝敗なんて関係ない。

韓国人が慰安婦像を建てる理由もそれときっと同じだ。
国内では100体以上、いまではアメリカやオーストラリアなど海外のあちこちで慰安婦像を建てているけど、あれにはキリもなければ終わりも見えない。
像を建てることで達成感やと何かいい気持ちを得られるなら、行為そのものに意味があるわけで、やってる本人が無意味と思うまで像の設置は続けられる。

そしてまたアメリカでやられた。

産経デジタルの記事(2020.3.2)

米国では近年、韓国系団体などによる少女像設置を促す活動が活発化している。

米東部に慰安婦少女像 エール大学生団体など

 

コネティカット州の都市で韓国系米国人らでつくる団体とエール大の学生団体によって慰安婦像が設置された。
像のデザインはソウルの日本大使館前に置かれたものと同じというから、こんな感じのはずだ。

 

 

この像はきょねん、一度はエール大学の敷地内に建てられたけど、大学側が問題視して、その後に像の撤去を指示した。
それで今回、市民団体の施設敷地内に設置されたというワケだ。
まあ私有地なら自由だ。

あきれたのは大学生による団体で、「慰安婦問題への理解を深めるため活動している」というわりには、この問題をまるで分かっていない。
例えばこのメンバーの日本人学生はこう話している。

「日本は責任を持ってこの問題に取り組むべきだ。日本人学生として関わることで、日本の若い世代にも刺激になればいい」

出だしから間違っていて、慰安婦問題は日韓の間ではすでに解決済みだ。
2015年の日韓合意によって両国政府が最終的な解決を確認したから、この問題について今後日韓が話し合うことはない。
あとは韓国の国内問題だから、韓国政府の責任で解決しないといけない。
この熱い学生には残念だけど、無知が刺激になることはないのだ。

 

それに日本は韓国側に10億円をわたし、安倍首相は心からのお詫びの気持ちを表明して、合意で約束したことをすべて実行した。
でも韓国はまだで、ソウルの日本大使館前にある国際法違反の慰安婦像を撤去していない。

それで2017年に安倍首相が、

「たとえ政権が代わろうとも、それを実行するのが国の信用の問題だ」
「日本は10億円の拠出を既に行った。次は韓国がしっかり誠意を示していただかなければならない」

と像の撤去を要求した。
これは正論だったため、このとき韓国側は何も反論できなかった。

くわしいことは中央日報の記事(2017.01.09)に書いてある。

安倍首相「10億円出した」…公式反論もできない韓国外交部

 

韓国側は5年前に自分が言ったことをいまだに守っていない。
アメリカに新しい像を立てて事態をより複雑にさせて、「日本は責任を持ってこの問題に取り組むべきだ」と言うのはでたらめにもほどがある。
慰安婦問題について韓国側の主張を鵜呑みにして、全体を理解していない証拠だ。

 

アメリカなど海外でいくつも像を建てる理由は、その行為が目的になっているから。
これは国際社会における日本の評判を下げて、日本の地位失墜をめざすという韓国の運動「ディスカウント・ジャパン運動」のひとつ。

「この運動は「日本を貶める、卑しめる」ことを目的とし、「日本が誠実な対応をしても、「日本の存在」そのものが攻撃対象のために終わりがないと説明している

ディスカウント・ジャパン運動

 

2013年にアメリカで初めて慰安婦像が建てられたとき、韓国の全国紙・東亜日報がその意義を社説(8月2日)でこう説明していた。

この少女の像は、太平洋を渡って、日本で侵略や人権蹂躙の歴史を否定する人たちに、恥を悟らせることになるだろう。(中略)除幕式の当日、日本政府の公式的報道官ともいえる官房長官は、「きわめて遺憾だ」とし、「慰安婦問題を政治・外交的問題にしてはならない」と屁理屈を並べた。

「太平洋を渡って、日本の恥を悟らせた少女の銅像」

要するに日本に恥をかかせたい人がいるということ。
そういう人たちがいなくならないと、慰安婦像の設置は終わらないだろう。

 

それに韓国の慰安婦問題とアメリカでいうなら、まずはこれを知らないといけない。

韓国軍によりトラックで最前線まで補給された女性達は、夜になると開店しアメリカ兵も利用した。
韓国戦争以降1990年代まで在韓米軍の韓国駐留時に韓国軍によって強行され、韓国軍と在韓米軍の性的欲求を解消する目的で強制的に集団的性行為を強要された事例もある。

韓国軍慰安婦#朝鮮戦争と特殊慰安

「韓国政府は責任を持ってこの問題に取り組むべきだ」と言うのなら、きっと刺激になる。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。