韓国が「少女像」と称する慰安婦像の増殖はとどまることを知らない。
国内では100体以上、アメリカやオーストラリアなど海外のあちこちにもこの像を建てていて、終わりが見えない。
ここ最近、アメリカでこの動きが盛んだ。
産経デジタルの記事(2020.3.2)
米東部に慰安婦少女像 エール大学生団体など
コネティカット州の都市では、韓国系米国人らでつくる団体とエール大の学生団体によって慰安婦像が設置された。
この像は一度エール大学の敷地内に建てられたけど、大学側が問題視し、像の撤去を指示した。
それで今回、韓国系団体の施設内に設置したらしい。
まあ私有地なら自由だ。
残念なのは、これに賛同する日本人が「慰安婦問題への理解を深めるため活動している」と言うわりには、問題を理解していないこと。
ある日本人学生はこう話す。
「日本は責任を持ってこの問題に取り組むべきだ。日本人学生として関わることで、日本の若い世代にも刺激になればいい」
慰安婦問題は2015年の日韓合意によって、すでに両国政府が最終的な解決を確認している。
日韓がこの問題についてもう話し合うことはない。
重要なことは約束を守ることで、解決済みの問題を蒸し返しても刺激にはならない。
日本は韓国側に10億円を渡し、安倍首相は心からのお詫びの気持ちを表明して約束したことをすべて実行した。
でも、韓国は、ソウルの日本大使館前にある慰安婦像をまだ撤去していない。
それで、2017年に安倍首相がこう要求した。
「たとえ政権が代わろうとも、それを実行するのが国の信用の問題だ」
「日本は10億円の拠出を既に行った。次は韓国がしっかり誠意を示していただかなければならない」
合意の履行を求めることは「蒸し返し」ではない。
安倍首相の言っていることは正論だから、韓国側は沈黙するしかなかったらしい。
中央日報の記事(2017.01.09)
安倍首相「10億円出した」…公式反論もできない韓国外交部
15年に慰安婦問題の解決に合意したが、韓国側はまだ約束を守っていない。
そんな状況でアメリカにまた像を建て、事態をより複雑にさせて「日本は責任を持ってこの問題に取り組むべきだ」と言うのは慰安婦問題を理解していない証拠。
アメリカなど海外でいくつも像を建てる理由は、その行為が目的になっているから。
これは国際社会における日本の評判を下げて、日本の地位失墜をめざすという韓国による「ディスカウント・ジャパン運動」だから終わりがない。
2013年にアメリカで初めて慰安婦像が建てられたとき、韓国の全国紙・東亜日報がその意義を社説でこう説明した。(8月2日)
この少女の像は、太平洋を渡って、日本で侵略や人権蹂躙の歴史を否定する人たちに、恥を悟らせることになるだろう。
「太平洋を渡って、日本の恥を悟らせた少女の銅像」
「日本に恥をかかせたい」と思う人たちがいる限り、海外での慰安婦像の設置は終わらないだろう。
一方で、韓国は自分たちの「恥」、政府や軍が韓国人女性を慰安婦にしていたことには目を向けようとしない。
韓国軍によりトラックで最前線まで補給された女性達は、夜になると開店しアメリカ兵も利用した。
あの日本人学生は、「韓国政府は責任を持ってこの問題に取り組むべきだ」と言うべき。
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