韓国で日本人の乗船拒否→いまは韓国在住者がコロナで禁止

 

新型コロナウイルスの感染が拡大して、不安や恐怖も広がっているからといって、レストランやお店が特定の国の人間を入店禁止にするのはいけない。

でも、これはやむを得ない。

聯合ニュースの記事(2020/2/28)

クルーズ業界の国際団体 韓国在住者の乗船を事実上禁止に

世界中のクルーズ船会社が加盟するクルーズライン国際協会が、出発前14日以内に韓国と中国を旅行した人や乗務員の乗船を禁止すると発表。
これで記事は「韓国在住旅行客のクルーズ船への乗船が事実上禁止された」と嘆く。
これは世界保健機関(WHO)などのガイドラインにしたがって決められたことで、「乗客の健康と安全を優先する」と国際協会は言う。

韓国では2月13日に文大統領が新型コロナウイルスについて、「遠からず終息するはず」と言った。
でも結果的にこれは空前絶後のフラグで、文大統領が自信たっぷりにこう宣言したあと、韓国での感染者数はうなぎ登りとなる。
3月4日現在で、中国を除けば感染者は5328人と次のイタリア(2502人)と比べても圧倒的だ。
ヒトからヒトへうつる新型肺炎とクルーズ船の組み合わせは最悪だから、この決定は案外、韓国でも支持する人は多いのでは?

ちなみにいま日本は299人。
各国の状況はここで確認できますよ。

worldometers.info・coronavirus

 

文大統領の失敗が自国民の乗船禁止という事態を招いてしまった。
「終息するはず」と言って国民を安心させたときには、すでに魔の手が広がっていたのだ。
でも、クルーズ船への乗船禁止は日本人にとっても他人事ではない。
感染者の増加が止まらなかったら、いまの韓国は明日の日本になってしまう。

 

 

乗客の健康と安全を優先するために、特定の国からの乗船を禁止するのは仕方がないとしても、人種や国籍が理由で乗船を拒否するのは差別だ。

レコードチャイナの記事(2019年9月3日)

「日本人は乗せない」と乗船拒否、韓国旅行中のユーチューバーカップルの動画が物議

 

きょねん日本製品の不買運動が盛んにおこなれていたころ、韓国人男性と日本人女性のカップルが鬱陵島へ行こうと旅客船のチケットを買おうとしたところ、「日本人だから」という理由で乗船を拒否されたとインターネット上で告発した。

「未来の妻になる人がこうやって(差別)されるのを見て本当につらかった」と韓国人の男性は悔しそうに言う。

これに韓国人の反応は「これはやり過ぎ。2人に謝罪してほしい」と男性を支持する人もいれば、「今の時期にこの動画を掲載するのは国を批判することと同じ」と会社側に立つ人もいる。
でも上の記事を読むと全体的には、日本人への乗船拒否を問題ないと思っている人のほうが多そう。

世界の常識からしたらこれは差別行為だ。
でも警察官が警察内部のネットワークを使って「ジャパン・ボイコット」を呼びかける国だから、その考え方や価値観は国際社会とはどこか違う。
「韓国人の乗船は禁止だ」なんて日本の会社が言ったら、きっととんでもない騒ぎになるのに。

国民感情や国の雰囲気ではなくて、世界保健機関(WHO)などのガイドラインに基づいて決めてほしかった。
韓国在住者の乗船を禁止されたいまこそ、日本人を拒否した会社やそれを支持した韓国人は胸に手を当てて考えるべき。

 

 

こちらの記事もどうぞ。

【外国人が見た韓国】日本製品不買を超えて、人種差別へ

国 「目次」 ①

韓国 「目次」 ②

韓国 「目次」 ③

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。