英会話学習⑤自分にとって必要で役立つことを学ぶことが大事だね

 

今回の内容

・いらないことを覚えた失敗
・必要なことを学ぶ
・長文読解に挑戦してもらいましょうか?

 

・いらないことを覚えた失敗

始めにボクが英語学習でしてしまった失敗を書きたい。

「外国人と英語で話ができるようになりたい!」
そう思って「日常会話で必要な英語表現」といった内容の本を買って勉強したことがあった。

その本には、日常生活で必要な英単語や英語表現が「これでもか!」というぐらいたくさんのっている。
気合を入れてこれらの言葉を覚えてやろうとしたけど、逆にやられてしまった。
始から順に覚えようとしたけど、結局は続かなかった。

一番の理由は「選択と集中」をしなかったから。

英語を学ぶ目的から考えて、ボクにとって必要な単語や役立つ表現を選んでそれを覚えればよかった。
けど、それをしなかった。
ボクにとっては、この本にある英単語や表現のすべてが必要であるわけではない。
にもかかわらず、前から順に覚えようとして挫折してしまった。

 

「本当にこんな言葉が必要なのか?」と思ってしまうと、どうしてもやる気がなくなって勉強が続かなくなってしまう。
それに、外国人との会話で使わない言葉は一時的に覚えても、すぐに忘れてしまう。
これではまったく役に立たない。

 

その本には「朝の通勤」の場面で、こんな単語があった。

敷き蒲団(mattress)、横断歩道(crosswalk)、改札(ticket gate)

そして「家事」の場面ではこんな単語が。

洗剤(laundry detergent)、掃除機(vacuum cleaner)
ゴミ袋(garbege bag)

がんばって覚えましたよ。
ここにあるすべての単語を。

でも外国人との英会話ではまったく使わなかったから、頭からきれいになくなってしまった。
今、久しぶりにこれらの単語を見てみたけど、1つも思い出せない。

 

一時的に記憶してもいずれは忘れてしまう言葉なら、最初から覚えようとがんばることはない。
身につかないものを覚えるために時間と労力を使ってしまうのは、本当にもったいない。

今からふり返ると、これらの単語の意味は忘れたけど、覚えるために苦労した記憶は残っている。
これだったら始めに覚えるべき単語を選んでから、それだけを集中して覚えたがずっとずっと良かった。

みなさんは、こういう失敗をしないようにしてください。
何かを学ぶときは、「前から順番に」ではなくて自分の目的から考えて必要な単語や表現だけを選んで学んでくださいよ。

 

英会話とは「英語+会話」のこと。

英語で話をするのだから、自分が話をしやすくなるような単語や表現を選んで覚えるといいですよ。

以上、しくじり先生からでした。

 

・必要なことを学ぶ

前回書いたけど、ボクはときどき外国人をお寺に案内している。

そのときには、「お寺を案内するための単語」や「仏教を説明するための単語」が必要となる。
だから、「nirvana(涅槃)」や「reincarnation(輪廻)」といった難しい言葉を覚えた。

ふつうは、「朝の通勤」や「家事」といった日常生活の単語や表現を覚えると思う。
けど、ボクはの場合はそれらを覚えるのはやめて、仏教に関する言葉を優先的に覚えるようにしたわけさ。

 

「涅槃」や「輪廻」といった言葉を知らないと、仏教の話なんてできない。

ボクが英語を学ぶ目的からしたら、「敷き蒲団、改札、洗剤、掃除機」といった言葉は必要ない。
これらの言葉を必要する話を外国人とはしないから。

それに、「nirvana(涅槃)」や「reincarnation(輪廻)」という難しい言葉でも、お寺案内で何回も使っていると自然と覚えてしまう。
がんばって覚えても忘れてしまうようなむなしさは感じなくてすむ。

 

以前、「包丁」や「まな板」といったキッチンにある物の英語を覚えたこともあった。けど、今ではきれ~いに頭からなくなっている。

これも先ほどと同じ理由で、ボクはそんな言葉を使うような話をしないから。
これらの「キッチンの英語」は覚える理由がないから、今でも知らない。
知らなくても困ったことはない。

 

今から考えたら、そんな言葉より「正統性」や「権威」といった歴史の話で使う言葉を先に覚えたら良かったと思う。

これはボクの経験だけど、「一般的に基本的だと思われている言葉」よりも、「自分の会話で使いそうな言葉」を先に覚えた方が、英会話の上達は早いよ。

あなたの好きなことや得意分野はなんですか?

英会話の本にのっている言葉を始めから順に覚えるより、その話をするために必要な単語や表現を覚えた方がいいですよ。

その方が会話をしやすくなるから。

 

 

・長文読解に挑戦してもらいましょうか?

さて、最後に長文読解をやってみませんか?

日本で英語を教えていたアメリカ人が、母国に帰ってから日本での生活をなつかしんで書いたのが下の文。
そのアメリカ人がSNSに投稿していたもので、まさに「ネイティブが使う英語」だ。

It’s been nearly three months since I’ve left Japan, and I still feel really weird when it’s time to eat and I can’t say ‘Itadakimasu’. I just look at my food for a second while everyone’s digging in and I say it in my brain.

意訳

日本を出てから3か月近くになる。食事をする時に、「いただきます」を言えないことが今でも本当に変に感じる。
まわりの人ががっついているなかで、食事をちょっと見て頭の中で「いただきます」を言った。

あくまでも意訳ですから。
間違ってたら教えてください。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。