今回はクイズから始めたいと思う。
次の人物はだれでしょう?
*「炯々(けいけい)」は、目などが鋭く光る様子のこと。
「汽船が再び戻って来たとき、私はまた出かけて行って、もっとおもしろい人物と知り合った。小さいが、炯々とした黒い目玉の、たくましい大男が寝台の上に横になっていた。この男の名前は島津左仲というのだと、おしえられた。私は、その男の片腕に刀傷があるのに気がついた。(アーネスト・サトウ)」
「一外交官が見た明治維新 岩波文庫」
ヒント:幕末・薩摩藩・「たくましい大男」とくれば?
答えは、西郷隆盛でした。
ついでに「アーネスト・サトウ」というイギリス人も知っときましょうか。
高校の日本史で習う人物。
サトー
[1843~1929]
英国の外交官。日本名、佐藤愛之助。号、薩道。文久2年(1862)英国領事館員として来日。パークス公使を助けて対日政策に貢献。明治28年(1895)公使として再び来日。日本・東洋研究家としても多くの業績を残した。(デジタル大辞泉の解説)
さて、前回の続きですよ。
外国人と英語で仏教の話をするときに役立つ表現のご紹介。
「涅槃」に続いて今回紹介するのは、仏教の目的である「悟り」「悟りを開く」という言葉。
悟りとは、永遠の真理を得ることを言う。
「悟り」をあらわす英語は「supreme enlightenment」や「Buddhahood 」などがある。
ボクの場合、外国人との会話では単に「enlightenment(エンライトメント)」と言っている。
それでもまったく問題はない。
イギリス人おススメの表現だからいいはず。
では「悟りを開く」を英語で言うとどうなるか?
前回、仏教の目的とは「涅槃に行く(入る)こと」と書いた。
「涅槃に行く(入る)こと」を「Weblio 辞書」で調べると、「enter Nirvana」と書いてある。
それと同時に、「attain Buddhahood [supreme enlightenment]」とも書いてある。
これは、どちらでもいい。
「涅槃に行く(入る)こと」は、「enter Nirvana」でも「attain Buddhahood」でもOK。
ボクは、悟りという言葉の意味で「Buddhahood」ではなくて、「enlightenment」を使っているから、「悟りを開く(得る)」は「attain enlightenment(アテイン エンライトメント)」と言っている。
「attain」は「得る・手に入れる」という意味だから、「attain enlightenment」で「悟りを得る(開く)」という意味になる。
悟りを開けば、そのまま涅槃に入ることできる。
こうしたことから、基本的に「悟りを開く=涅槃に入る」と考えていい。
なかには、悟りを開いても涅槃に入らない「人」もいる。
文殊菩薩・普賢菩薩・観世音菩薩などがそうだという。
すでに悟りを得ているにもかかわらず、成仏を否定した菩薩も創造された。
(ウィキペディア)
厳密にいえばキリがないけど、「悟りを開く=涅槃に入る」と考えていいよ。
「Weblio 辞書」にはそう書いてあったし、仏教の専門家じゃないんだから。
あまりに正確な言い方を求めると、何も言えなくなってしまう。
先ほど、「悟りを開く(得る)」と言いたいときは「attain enlightenment(アテイン エンライトメント)」という言葉を使っていると書いた。
でも、前にイギリス人をお寺に案内しているときに「attain(~得る)」という言葉を忘れてしまったことがある。
でも、「得る・手に入れる」だから「get」でいいだろう。
と思って、「get enlightenment」と言ったところ、イギリス人が「それはちょっとおかしい」と言う。
「その場合、『get』という言葉はふさわしくない。それは楽して手に入れるようなときに使う言葉だから。『悟り』は、何度も生まれ変わってようやく得られるものだから、『attain』がいい」
なるほど!
「attain」と「get」の違いなんて知らなかった。
そういうことだったのか。
「悟り」であれば、確かにattainの方がふさわしい。
「ポケモンをゲットする」というようなものではない。
超レアのポケモンを、苦労の末に手に入れたのなら「attain」でいいかもね。
さて、今回も最後に英会話の勉強をしてみましょうか?
これは、イギリス人の友人からもらったメールの文。
さあ、英語にしてみよう。
・今日はとても忙しいの。
・だから、時どきスカイプで話しましょう。
・あなたのスカイプネームはなに?
・登録しとくわ。
答え
・Today I’m very busy
・So let’s Skype sometime!
・What is your Skype name?
・I will add you
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