安倍政権を熱狂的に支持する人と親の仇(かたき)のように嫌う人がいるように、韓国の世論もひとつじゃなくて、何があっても文政権についていく人と不俱戴天の敵のように思う人がいる。
*「父の讐(あだ)は倶(とも)に天を戴(いただ)かず」(不俱戴天)で、父親の仇とは同じ世の中では生きられないの意味で、相手を絶対に許せないと思うほどの恨みや間がらのこと。
日米韓の関係を重視する保守派の人たちは、北朝鮮や中国と仲良くなりたい一心で失礼や無礼があってもスルーする韓国政府を苦々しくおもっていて、保守派の新聞・朝鮮日報は4月15日の選挙直前、外交専門家のチョン・ヨンウ氏(韓半島未来フォーラム理事長・元外交安保首席)の文を載せて韓国外交を批判した。(2020/04/12)
【寄稿】21世紀の親中事大主義が屈辱的な理由
事大主義というのは韓国の伝統的な外交姿勢で、朝鮮半島の王朝は超大国の中国を主君、自らを家来のように考えていた。
でもいまの韓国でそんな態度は屈辱的なものと考えられている。
くわしくはここをクリック。
李朝の事大主義は伝統的な華夷秩序で合理化された。李朝における華夷秩序は、自らを中華に並ぶ文明国とする一方で、政治的には明に事大する臣下と位置づけていた。
いまの文政権は、中国に対しては事大主義のように「親中屈従を追求」している一方で、日本には敵対心をむき出しにする。
それはきょねん、日本が対韓輸出の厳格化を発表したときの文大統領の発言を見れば明らか。
文大統領は日本を「盗っ人たけだけしい」とののしって、「二度と負けない」と国民に訴えかけて反日感情をあおり、日本との対決姿勢を鮮明にする。
*でもこれは日本の信頼を裏切った韓国側の責任。
この言葉はのちに大統領府が配布したパンフレットの表紙になったというからすごい。
聯合ニュース(2019.08.16)
表紙に「二度と負けません」と記された冊子は政府が製作した。日本の措置の不当性や、主な争点に対する政府の立場をQ&A方式で説明した。
韓国政府 日本の輸出規制への対応を冊子で説明=「二度と負けない」
中国なら絶対にこんな強硬な態度を見せないのが文政権。
相手が日本だと攻撃的になる理由を外交専門家はこう分析する。
日本に対する憎悪と復讐(ふくしゅう)心が、中国の脅威を直視する能力をまひさせ、韓国の認識の中では、日本に対する警戒心の方が中国の現実的脅威よりも高い地位を占めているためだ。
いまの韓国にとって不俱戴天の敵は日本らしい。
このように隣国を毛嫌いする背景には、「日本の略奪が残したトラウマが依然として韓国の精神世界を支配している」ことがあげられるし、さらには朝鮮王朝時代の衛正斥邪思想の影響もあるという。
*朱子学を正しい教えとして守り、それ以外の考え方を邪教や邪説統とレッテルを貼って排除する思想。
くわしいことはここをクリック。
この記事には「西欧や日本の侵略を排除しようとする思想」という説明があり、それがいまも韓国社会に残っているから、「反日感情をあおる作用を引き起こしている」という。
だから韓国は日本に憎悪と復讐心を燃やすのだ。
でもこの専門家は、政府が反日を「政治的に利用しようとする誘惑から、まずは捨て去らなければならない」、「国民情緒が国益を支配するという害悪を防ぐことができず、韓国の外交安保政策を正すことはできない」と否定的に見ている。
この指摘はその通りで、過去を見ながら未来志向に進むとか言っちゃうからいつも迷走する。
さて、事大主義かはどうかとして、親中反日の文政権・与党に国民はどんな判断を下したか?
ふたを開けて見れば、空前絶後の圧勝だ。
朝鮮日報の社説(2020/04/16)
国政を一方的に勝手に処理できるという意味だ。しかも、現政権は政府、地方自治体、司法府に続き、立法府まで一手に掌握することになった。
記録的な与党圧勝、前例のないこの力を国民のための政策転換に使ってほしい
政府がおこなったコロナ対策に対して、国民の支持が集まったことがこの結果につながった。
でも、「日本には二度と負けない」という態度をふくめて、これまでの政府の言動が国民から絶大な支持を得たことは確か。
だから韓国の政府・与党が考え方を変えることはなく、これかれも反日を政治的に利用するだろうし、日本に対してはこれからも憎悪と復讐心を燃やしつづけるはずだ。
国民情緒が国益を支配するという害悪もきっと野放しになる。
こちらの記事もどうぞ。
外国人(アメリカ人とヨーロッパ人)との会話がで盛り上がる話題
>安倍政権を熱狂的に支持する人と親の仇(かたき)のように嫌う人がいるように、韓国の世論もひとつじゃなくて、何があっても文政権についていく人と不俱戴天の敵のように思う人がいる。
これは正確ではありませんね。
安倍政権を熱狂的に支持する人と親の仇(かたき)のように嫌う人がどちらも「少数」いるように(なぜなら大部分はそれほど支持・不支持が鮮明ではない)、韓国の世論もひとつじゃなくて、何があっても文政権についていく(という多数派の)人と不俱戴天の敵のように思う(少数派の)人がいる。
正確に表現しないと、日本人だけでなく、韓国人にも誤解を広める原因になりますよ。
これはひとつの対象にも多様な見方、正反対の意見があるということですよ。
ブログタイトル:
>【圧倒的民意】韓国政府が日本に憎悪と復讐心を燃やす理由
とありましたが、いまいち、その理由が明確には解明されていない内容でしたね。ちょっと残念です。