朝鮮人労働者は“日本人”だった。韓国人「恥ずかしいですね」

 

韓国の教育部(日本でいう文部科学省)が許されない失態を犯す。
乳幼児を対象とした教育課程に関する資料に載せられていた写真が、日本人だったことが判明して国民から批判が殺到。教育部は配布した全国の市や道の教育庁に、資料を使用しないよう呼びかけた。

欧米人から見たら日本人と韓国人の区別がつかないのは分かるけど、韓国の専門機関にいる人間が見ても気づかなかったというのは意外。
子供だと見分けがつかないものなのか。

韓国人と日本人を間違えたというのはあちらでは大問題らしい。

Record Chinaの記事(2020年5月1日)

これについて専門家からは「輸出規制問題や領土問題などで日本との対立が続くこの時期に、政府の広報物に日本人の写真を使うことは深刻な問題だ」と指摘する声が出ているという。

日本人は不適切?韓国教育部の広報物に批判が殺到した理由

 

いやいや、外交・領土問題は関係ないでしょ。というのは日本人の見方で、この失態に国民は怒り心頭、「教育部には親日が潜んでいる」「担当した公務員を懲戒処分にしてほしい」といった批判が続出したとか。

 

でもこれは韓国国内の問題だから、好きなだけ大声で騒げばいいとして問題はこっち。

*以下、「池上彰スペシャル!」(フジテレビ系 2月2日放送)のキャプチャー

 

 

韓国の教科書で「強制労役に動員されるわが民族」と説明されていた写真が、じつは全員日本人だったことが分かってきょねん大騒ぎになった。
学校教育でこんなフェイクがファクトして教えられていたのだから、韓国のいう「歴史の真実」のあやふさが見えてくる。
このミスに対して韓国政府は、この教科書に出ている日本人労働者の写真に黒いシールを貼って対応した。
これは国家として、かなり恥ずかしいことでは?

 

慰安婦の性奴隷説や強制連行説もそうだけど、根拠を確認しないまま国民感情によって「事実」が決められてしまい、それ以降は、この決定に基づいた解釈や資料が用意されることが韓国ではよくある。
だからこんな日本ではあり得ないような失態を犯してしまうのだ。

そしてそれが土台になって日本に謝罪や反省、賠償を要求してくるから、最近ではもう耳を貸す日本人はかなり減った。
そういう態度が韓国では「右翼的」になって、非難の対象になるのだけど。

 

「客観的な根拠があれば事実、なければウソ」と韓国の歴史を検証したのが元ソウル大学教授のイ・ヨンフン氏。
正しい歴史認識にもとづく韓日関係を築くというイ氏の考えに賛同した人たちがきょねん、「反日種族主義」という本を出版した。

国内の反日を批判する本が韓国でベストセラーとなったことで、日本でも大きな話題となり、読売新聞はこんな記事(2019/09/11)で報じる。

反日批判本、韓国でヒット…日本を悪とみなす通説覆す

 

 

韓国でよく見られる朝鮮人徴用工の像は、じつはこの写真の日本人をモデルにして作られたものだった。
イ氏がそう指摘すると、像を制作した側は激怒し名誉毀損でイ氏を訴える。

像の制作者は「徴用労働者像のモデルは日本人」と言ったチェ氏も名誉毀損で訴えていて、これについてはことし3月、具体的な事実が記されていないということで検察が原告の主張を認めない判断を下した。

中央日報の記事(2020.03.06)

検察は「被疑者(チェ・ドクヒョ氏)が『日本人と明らかになった徴用労働者像をすべて撤去しなければならない。ボロを着て痩せこけた徴用像のモデルは朝鮮人でない日本北海道の土木工事現場で虐待された日本人だ』と主張したのは認められる」とした。

「徴用労働者像は日本人をモデルに」主張に韓国検察「名誉き損ではない」無嫌疑処分

確かな根拠を基に主張を続けていれば、認められることもある。

 

日本人をモデルにした像が「強制連行された朝鮮人労働者」として、ソウル市内にある駅の目立つところに建てられていることについて、イ氏は池上彰さんにこう話す。

 

 

 

 

教育部が配布した資料の写真が日本人だったことより、こうした歴史の間違いのほうが重大で恥ずかしいことなのに、このことについては韓国社会の動きは鈍い。

 

 

こちらの記事もどうぞ。

国 「目次」 ①

韓国 「目次」 ②

韓国 「目次」 ③

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ①

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ②

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ③

 

2 件のコメント

  • 毎回、興味深く拝読しています。
    ひとつ気になるのが
    ひらがな表記の[きょねん]
    読みにくいので、是非漢字で[去年]と
    表記してくださいませ。

  • 毎度ありがとうございます。
    私も以前は「去年」と漢字で書いていたのですが、いまでは新聞や各メディアの表現を見ると「きょねん」とひらがな表記なんですね。
    いまはこういう書き方が主流だと思います。
    このブログは中学生にも読んでもらいたいと思っているので、あえてひらがなで書いています。

  • コメントを残す

    ABOUTこの記事をかいた人

    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。