きょう5月3日は憲法記念日だ。
1946年11月3日に日本国憲法が公布されたからこの日は「文化の日」、そして半年後の1947年5月3日に施行されたことでこの日が憲法記念日になっている。
ということで、たまには憲法について考えてみましょうか。
ちなみに5月3日はポーランドの憲法記念日でもある。
1791年のこの日、ポーランドでヨーロッパ初(世界でもアメリカに次いで2番目)となる近代的成文憲法が成立したことで、日本と同じように5月3日は祝日になっているのだ。
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ポーランドでは、この憲法にみられる民族や社会階級によらない真の民主主義精神はポーランドの歴史と文化にのみならず、全人類の歴史において最も優れたものとみなされているが、これはうぬぼれではない。
5月3日の前後は憲法を変えるべきかどうかの議論が最も盛んになるシーズンで、令和二年もそれは同じ。
各種報道を見ると、いま憲法改正を前向きに考えている国民が多い。
共同通信の記事(4/29)
緊急事態条項の賛否二分 憲法改正「必要」は61%
世論調査の結果、「どちらかといえば」もふくめれば61%の人が憲法改正に肯定的。
全ての質問項目が載ってないから分からないけど、もし「無回答」と「どちらともいえない」があったら護憲派はわりと劣勢にいる。
NHKが行ったアンケートでも改正派のほうが多かった。(2020年5月2日)
憲法改正 必要ある32% 必要ない24% NHK世論調査
いまの憲法を「改正する必要があると思う」と答えた人が32%、「必要はないと思う」は24%と前者が優勢なものの、一番多い層は「どちらともいえない」の41%だからどっちに転ぶかは分からない。
その意味でいまは過渡期か。
NHKが同じアンケート調査をおととしに行ったときは「必要があると思う」が29%、「ないと思う」が27%と賛否がほぼ同じだったことと比べれば、いまは改正への機運が高まっていると言える。
ただ今回の調査で、戦争の放棄や戦力の不保持を定めている憲法9条について聞いたところ、「改正する必要があると思う」が26%、「ないと思う」が37%という結果だったから、9条は手を触れてはいけない聖域と考える人が多いようだ。
憲法9条を「評価する」という人は75%ととても高い。
改正派が増加した結果を受けて、NHKの報道で関西学院大学の井上武史教授が「新型コロナウイルスの問題に対し、今の憲法が、十分に対応できてないという疑問を持った人が増えたことが影響したのではないか」と指摘する。
じつはいま、こういう見方が増えているのだ。
次回、新型コロナが日本人の憲法観を変えているということについて書いていきます。
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