日本に併合される少し前、19世紀末の朝鮮(李朝朝鮮)を旅行したイギリス人のイザベラ・バードは、この国では人が大きく2種類に分かれていることに気づいた。
支配階級の両班(ヤンバン)と、される側の庶民との差は絶望だ。
朝鮮には階級がふたつしかない。盗む側と盗まれる側である。両班から登用された官僚階級は公認の吸血鬼であり、人口の五分の四をゆうに占める下人は文字どおり「下の人間」で、吸血鬼に血を提供することをその存在理由とする。
「朝鮮紀行〜英国婦人の見た李朝末期 (講談社学術文庫) 」
当時の朝鮮の役人は、民衆が死なない程度に物や金を奪っていた。
といってもこれはこのイギリス人の印象で、どこの国でも搾取する側&される側はいただろうし、別の人が見たら違う感想を持つかもしれない。
さて時代は変わって話はナウ。
いま韓国で人を「道具」のように利用していたと、“された側”が訴えて大きな問題になっている。
韓国には慰安婦問題の「真の解決」のために、日本へ謝罪や賠償を求める「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(以下、正義連)という団体があって、文字どおり「正義」を前面に押し出していた彼らが、実は自分たちの利益のために「慰安婦被害者」を利用していたことが明らかになりつつあって、いま韓国社会は大騒ぎだ。
(韓国紙の表現だけど)日本軍慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんが、正義連の正義は偽善で自分はずっと利用されていたと訴え出て、大手全国紙の中央日報がこんな記事(2020.05.07)を載せた。
慰安婦被害者の李容洙さん「慰安婦団体に利用だけされた…水曜集会も出ない」
ここで問題視されているのは正義連のお金の使い方や管理。
「参加した学生たちが出した義援金はどこに使うかもわからない。現金が入ってくることを知ることもできないが、義援金や基金などが集まれば被害者に使うべきなのに被害者に使ったことはない」と李さんは主張する。
金の使い道は正義や真偽のいい判断基準になる。
中央日報の報道(2020.05.12)を見る限り、正義連は限りなくクロだ。
寄付金をどう使ったかの詳細を求められた正義連はそれを拒否した。
「世の中のある非政府組織(NGO)は活動内訳を一つ一つ公開し、詳しい内容を公開しなければならないのか分からない。企業にはなぜ要求しないのか、非常に苛酷だと考える」として回答を避けた。
慰安婦支援団体「寄付金、おばあさんに41%使った」 支出内訳公開は拒否
話を他にそれして、自分を被害者のように演じて批判や追及を免れようとするのは追い込まれた証拠。
それにしてもこの慰安婦団体は正義の執行者になったり、被害者になったりして一体いくつの顔を持っているのか。
どこのミル・マスカラスか。
人権や正義を語るこの団体が実際にしたことは日韓関係に亀裂を入れて分断することで、両政府が話し合って慰安婦問題を解決しようとすると、その動きを何度も邪魔してきた。
それで正義連は政治団体ではないかという指摘もある。
毎日新聞記者でソウル支局長を務めた、ジャーナリストの澤田克己は、自著の中で一市民団体であるはずの挺対協が、慰安婦問題解決の拒否権を持っている、としている。(中略)挺対協やそれを支持する日韓の市民団体など彼らの活動支持者に対して、慰安婦たちから解決や支援よりも彼らの政治活動が目的との批判が度々起きている
慰安婦問題が解決したら、自分たちの存在する意義や理由がなくなってしまう。
だから正義連はこの問題を解決させたくない。
そのために活動していたのだ。
朝鮮日報が社説(2020/05/09)で、「慰安婦問題では国民から寄付を集め、日本からも慰労金を受け取り、最終的に国会議員にまでなった人物たち」と書くように、正義連の元・現役メンバーは「日本軍慰安婦被害者」を使って金や地位を手にしてきた。
これまでその様子を見てきた李容洙さんが口を開いて、これまでの不正や偽善があふれ出て、化けの皮のはがれた正義連はいま大ピンチ。
朝鮮日報は、この団体を利用して国民の支持を集めてきたムン政権への追及を始めた。
この政権は前政権が結んだ慰安婦合意を「積弊1号」と烙印を押して破棄し「被害者の意見が最も重要だ」と幾度となく強調してきた。その政権で被害者の女性が「だまされて利用された」と怒りをあらわにしている。国の恥であり国民としても恥ずかしいことだ。
「利用されるだけ利用された」との主張に対し慰安婦団体は問題を全て明らかにせよ
正義をよそおって被害者を利用し、食いものにして成長したのがこの慰安婦団体。
ソウルの日本大使館前に慰安婦像を建てて、日韓友好に致命的なダメージをあたえたのもこの「吸血鬼」だった。
韓国の恥を韓国人の手で浄化するのは、日韓にとってもいいことだ。
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確か、この人も、実は自分は慰安婦でなかったと言ったのではなかったですかね。
洗いざらいぶちまけてほしいと思います。
やっと声をあげることができたんですね。 きっとコロナの今ほったらかしにされていたんでしょう。
10億日本が慰安婦問題に追加で支払ったのに6億は協会設立に使って4億宙ぶらりん。 協会設立に6億もかかるものなんですかねぇ。 で、慰安婦だった人たちにわたったお金は5千万もないらしいですね。
さて声をあげた慰安婦さんをさっそく脅しにかかっている人たちがいるそうです。 困ったものです。
この団体の闇は深いです。
だから隠されていた部分を明らかにするのは大歓迎ですよ。
この婆さん、見かけによらず、現在92歳だそうで。韓国では数え歳が一般的だから満年齢にすればおそらく90歳ですね。
太平洋戦争の終戦は1945年なので今から75年前です。終戦時に満15歳で日本軍慰安婦? まずあり得ないな。終戦時に17歳でもかなり怪しい。当時の日本政府は、未成年女性を慰安婦として雇うことのないよう、朝鮮人の慰安婦募集組織に対して厳しい規制を課していたくらいですし。
他の色々な証言も鑑みるに、おそらく、太平洋戦争後の主に朝鮮戦争後に盛んとなった韓国内の米軍基地村で働いていた「米軍慰安婦」なのでしょう。
それにしても、何十年間も毎週水曜日に集会へ出てデモの先頭に立ってアジテーションで煽ったり、トランプ大統領を招いた韓国政府の晩餐会にサプライズ登場して抱きつき攻撃するとか、ホント若々しくて元気な婆さんだこと。
朝鮮日報の報道では、市民団体側は告白した慰安婦への攻撃を始めたといいます。
「私たちは慰安婦おばあさんのために活動する」と言ってこれです。
私利私欲、我欲だけの集団ですよ。
いま暴露合戦になっていて、正義連の全代表が「この人は慰安婦ではなかった」なんて言い出して騒ぎになっています。
これを機に正義連の膿や闇をすべて明らかにしてほしいですよ。