【中国・台湾の文化】“8”が縁起のいい理由とその使用例

 

日本でラッキーナンバーは「8」。

八の字は末広がりで「子孫や財産がだんだん増えていく」みたいなイメージがあって、とても縁起のいい数字とされている。
だから自動車のナンバープレートで8は大人気。

 

さてお隣の中国では、国民が幽霊などの迷信を信じることを政府が“禁止”しているという。
くわしいことはこの記事をどうぞ。

中国共産党が「幽霊を信じることは禁止する!」と言う理由

じゃあラッキーナンバーみたいな俗信も迷信とみなされるのか?
というと実はそうでもなく、中国政府には“柔軟”なところがある。

知人の中国人(共産党員)が言うにはこれはおもに、日本でいう霊感商法みたいな詐欺行為を禁止しているだけ。
中国共産党は人びとをだまして不幸にする迷信は認めないけど、縁起がいいものについては「野放し状態」で共産党員もそれにあやかろうとする。

その代表格が数字の8だ。
中国や台湾でもこの数字はラッキーナンバーですごく人気がある。

ただ中国人に8が愛される理由は日本みたいに「末広がり」には関係なく、その発音にあるらしい。
8の発音は「発」と同じで、この漢字は「発展する・拡大する・金持ちになる」といったポジティブな意味を連想させるから、この数字は中国や台湾で人気がある。

*中国人がメールで「发(発)と8は同音」と言っているから、「似ている」のではなくて同じ音だと思う。

「8中文发音和“发财”的“发fa”同音」

 

だから新年になると、中国人は「恭喜発財」(お金が儲かりますように)というあいさつをよく使う。(何という単刀直入な願い!)
8を縁起のいい数字とする発想は中国文化圏で共通していて、中国系シンガポール人も8は幸運や幸福のシンボルだと言う。

個人的に「なるほど!」と思ったのは、ある中国人がしたこんな説明。
中国社会の8は日本で言えば招き猫で、「お金や幸運をどんどん呼び込んでくれる」みたいなすごくハッピーなイメージがあるという。
それが身近にあると気分が上がる感じか。

では、ラッキーナンバーの8について中国人と台湾人、それと中国にくわしい日本人に聞いてみたのでその意見を見てみよう。

 

・8は中国語で「发」と同義であり、「典」は幸運を意味します
・台湾でのナンバープレート入札額、AMG-8888は380万元(約1億3680万円)で売れた
*2020年には中国で、最後が「88888」になる電話番号が競売にかけられて225万元(約3450万円)で落札された。
・私は日本人ですが、知人の中国人の結婚式で祝儀に8880元包んだらその後まるで恩人のように大事にされました。
・僕は中国生まれ日本育ちなのですが、父が車のナンバーに8を2つも使ってます!
・おはようございます🌞8について中国と日本は一緒です。
中国人は赤い色大好きです縁起いいと言います^o^日本人はそうではないです、赤字はマイナスの意味です。
・中国では携帯電話の番号、車のナンバープレートなど数字に関わるものには「8」を入れたがる人が多いですね。街でロールスロイス、ランボルギーニレベルの高級車を見かけたら、ナンバープレートに「8」が入っている可能性が高い。
・電話番号、マンションの階数など、8が人気だね。

 

ということで中国人と台湾人の話をまとめると、どちらの文化でも8はラッキーナンバーで人びとに人気があることはたしか。
でも両方の社会で、お金を持っている人ほどその幸運にあやかることができる。
だからある意味8は、とても現実的で無慈悲な数字でもある。

 

 

中国人が「8」をどれだけ縁起のいい数字と考えているのかは、中国初のオリンピックをみればわかる。
北京オリンピックの開会式は上の北京国家体育場(鳥の巣)で、2008年8月8日午前8時8分に開かれた。
国家の威信と誇りをかけた国際大会を始めるのに、中国人にとってこれ以上、ふさわしい日時は存在しないのだ。
これはもう、中国共産党も全身全霊で「8」の迷信を信じていると言っていいでしょ。

開会式のパフォーマーが缶を打ち鳴らしながら、論語の「有朋自遠方來不亦樂乎」(とも有り遠方より来る。また楽しからずや)と唱和して世界中の客を歓迎したこともふくめて本当に中国らしい。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。