前にエジプト人(20代の男性)とチャットをしているときに、ふと「エジプト人はお昼にどんな料理を食べるんだろう?」という疑問がわいて彼に聞いたら、「いまは写真がないから、あした昼食を撮って送るね~」と言う。
日本から約10000㎞離れたエジプトでも浜松市内と同じ感覚で付き合うことができるなんて、21世紀ってまじ最高。
ボクがエジプトを旅行していたときは、米・パスタ・豆にトマトジュースをかけて食べる定番ファストフード「コシャリ」をお昼によく食べていた。
エジプト版「うまい・安い・早い」がコシャリ
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エジプトの国民食コシャリには、日本・インド・イタリアの影響が
一般のエジプト人も昼食でコシャリを食べるのだろうか?
そんなことを思いながら返事を待っていると、彼の言う「あした」は5日後ぐらいにきた。
このへんの時間感覚が本当にエジプト人。
「これがオレの今日の昼ごはんだ!」と送ってきてくれたサラメシは日本生まれのこの一品。
アラビア文字が一文字も読めない日本人でも、このパッケージを見れば、どんな食べ物でどうやって作るのかも“秒”で分かる。
これは日本人としてうれしい反面、エジプトらしい昼食を見たいという期待は完全に粉砕されてガッカリすること山のごとし。
1958年(昭和33年)8月25日、大阪で世界初の即席ラーメン「チキンラーメン」が発売されたことを記念して、日清食品はきょう8月25日を「ラーメン記念日」とした。
くわしいことは日清食品ホームページにある「ヒストリー」をクリック。
「戦後」を抜け出し、このころの日本は本格的な高度経済成長期をむかえていて、国民はがむしゃらに働いていた。
即席ラーメンはこの時代のニーズにぴったり合っていて、初の国産インスタントコーヒーも登場したことをふくめ、1960年には「インスタント時代」という言葉が流行語となる。
日本で誕生したインスタントラーメンは、「ラーメンからミサイルまで扱う」と称された日本の商社の活躍などで世界中に広がり、ブームではなく現地社会に定着して、いまではエジプト人の日常食になっている。
だからあれも、エジプト人らしい昼食と言えないこともない。
メキシコでインスタントラーメンは「マルちゃん」と呼ばれていて、欠かせない国民食になっているという。
ちなみに中国最後の皇帝・愛新覚羅溥儀がこの世で最後に食べたいものとして、チキンラーメンを挙げたという話は有名だ。
仕事や家事で忙しい現代では、どこの国でも「うまい・はやい・安い」は受け入れられるのだ。
もちろんこれは手抜きではなくて、手間抜き。
ただ、「おいしい」の基準は国によって違う。
タイのトムヤムクン味、インドネシアの即席ミーゴレン、フィリピンの即席パンシット、ベトナムの即席フォーなどインスタントラーメンはそれぞれの国で独自の進化をとげて、なかには日本に逆輸入されるものもある。
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日本で発明された商品で、これほど世界中の人に愛されるモノはなかなかない。
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