もしもシリーズ!
電車に乗っているとき、もしもにょろにょろと蛇が現れたら?
乗客は叫び声をあげて逃げまどい、車内はパニック必至だろう。
そんなアニメの第一話でありそうな出来事が、4年前に新幹線の中で起きた。
東京駅を出発して広島へ向かっていた「のぞみ」の車内でヘビが出てきて、ひじ掛けに巻きついているのを乗客が発見。
のぞみは浜松駅に臨時停車し、乗客を避難させてから静岡県警鉄道警察隊がヘビを探して捕獲した。
朝日新聞の記事(2016年9月26日)
新幹線のぞみ内にヘビ 座席のひじ掛けに巻き付く
誰かが新幹線に持ち込んだのか、野生のヘビが入りこんだのかは分からないけど、とにかくヘビーな話じゃないですか。
ヘビの持ち込みは旅客営業規則で禁止されているから、これが人為的なものならソイツはたぶん捕まる。
ちなみにこの件については、「のぞみが浜松駅に停まった!」ということも市民の間ではちょっとしたニュースになった。
もしもシリーズ第2。
電車やバスなどの公共交通機関にヘビが出たら、どこの国の人でもおどろくはず。
インドネシアの首都ジャカルタでそんなことがあって、電車の中に1mのヘビが現れたとき、鉄道警察隊乗の手を借りることなく、乗客が素手でつかんで床にたたきつけて殺して扉の外へ投げ捨てた。
インドネシア人、ワイルドすぎ。
これがその動画だけど、なかなかヘビーな内容だからそれなりの心づもりを。
ちなみにこの車両はJRが使っていたものらしい。
では、もしもシリーズのラスト。
もしもバスの中でヘビがいたら?
百聞は一見に如かず、まずは動画を見てほしい。
新型コロナ対策としていまイギリスでは、公共交通機関を利用するときには「顔を覆うもの」を着用することが義務付けられている。
それでマンチェスター行きのバスを利用したこの男は、ニシキヘビを首に巻き付けた状態で乗りこんできて、そのまま座席に座った。
日本ならどれだけの騒ぎになるか想像もできないけど、イギリス人はわりと冷静。
AFPの報道(2020年09月16日)
目撃者の一人は、「最初は、とてもファンキーなマスクを着けているなと思ったが、そのうちそれに手すりをはい回らせたんだ」「車内で迷惑がってる人は一人もいなかったけど、後ろの席の男性が動画を撮っていた。確かに面白かった」と語ったという。
これアリ? マスク代わりにヘビを巻く、バス車内で目撃 英
個人的にはこれが上の2つよりヘビーな内容だったけど、イギリス人の反応はちがった。
はじめは驚いた乗客も楽しんでいたし、これが政府の言う「顔を覆うもの」に当たるかどうかについて、マンチェスター交通局の広報は「これに該当するかについて多少は解釈の余地はあるが、ヘビ皮が該当するとは思わない。特にまだ本体に付いている場合には」とブリティッシュ・ジョークを言う。
日本なら「モニタリング」でも許されない行為で、「車内で迷惑がってる人は一人もいなかった」という落ち着きぶりはきっと不可能。
でもイギリス人は、「ファンキーなマスクと思ったらニシキヘビか。hahaha」という感じだ。スゲーな。
でも、何が起きても決してあわてないという「Keep Calm and Carry On」(平静をたもち、普段の生活を続けよ)こそイギリス人のモットーだから、これが発揮されたのかも。
くわしいことはこの記事を。
今日本人が学ぶべき、イギリスの精神「Keep Calm and Carry On」
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