韓国人のケンチャナヨ精神②時代劇の考え方の違い日本と韓流

 

最近知って驚いたこと。

今では、「蕎麦湯」を知らない日本人が多いとは!

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そばの茹で汁を飲む彼氏を「受け入れられそうにない」――。そばを茹でた汁を「そば湯」として飲む習慣を知らない女性が書いたブログ記事が、いまインターネット上で波紋を広げている。

 

「クールジャパン」を旗印に、海外に日本文化を広めている日本がこんな状態だったとは・・。

 

まったく関係ない話から始まってソーリー。

さあ、前回の続きで、韓流時代劇にあらわれる「ケンチャナヨ精神」について書いていきますよ。

今回は、日本の時代劇との考え方の違いについて。

 

狛犬。
韓国にもあると思うけど、見た記憶がない。

狛犬の始まり(歴史)をたどると、エジプトのスフィンクスとつながってる

 

前回、韓国の時代劇は「ファクト(事実)」と「フィクション(作り事)」を合わせた「ファクション」だと書いた。

その例として、日本でもヒットした「チャングムの誓い」を取り上げて、日本の時代劇との違いについて触れた。

韓流時代劇では、歴史の正確さよりも「楽しさ」が重視される。

ここで、日本の時代劇について書いていきたい。

時代劇に対する考え方の違いから、日本人と韓国人との考え方や価値観の違いが見えてくる。

 

日本の時代劇では、エンターテインメント性よりも歴史の正確さ、史実に忠実であることが重視される。

そういう考え方をしている。

そのために、韓国より厳しい時代考証がおこなわれている。

 

とはいえ、もちろん完璧ではない。
日本の時代劇でも、その時代のすべてを忠実に再現してはいない。

その一例をあげると、江戸城の天守閣がある。

一昔前の時代劇では、江戸城の天守閣が背景に映っていたことがあった。

でも、これが間違ってたりする。

そのドラマの時代には、「すでに江戸城の天守閣は、存在していなかった」ということがあったから。

江戸城の天守閣は「明暦の大火」によって焼失していて、以後再建されることはなかった。

 

ちょっと話はそれるけど、「明暦の大火」って聞いたことある?

「明和の大火」「文化の大火」と並ぶ、江戸の三大大火の一つといわれる大火きな災のこと。

明暦3年(1657年)に起きた火災で、この3つのなかで最大の被害を出している。

日本の歴史上、最悪の火災だ。

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ウィキペディアから。

明暦の大火

火災としては東京大空襲、関東大震災などの戦禍・震災を除けば、日本史上最大のものである。日本ではこれを、ロンドン大火、ローマ大火と並ぶ世界三大大火の一つに数えることもある。

(ウィキペディア)

 

このときに炎が江戸城にまで及んで、天守閣が灰になってしまった。
そしてこれ以降、江戸城の天守閣は再建されなかった。

 

だから明暦の大火の後は、天守閣は存在していないことになる。

でも時代劇では、なかったはずの江戸城の天守閣がひょっこり背景に映り込んでいることがあった。

 

これは史実とは違うから、ウソといえばウソ。
でも、このぐらいは「演出」ということでOKなんだろう。

ちなみに時代劇の撮影では、姫路城の天守閣が使われていることが多いらしい。

 

水戸黄門もそうだね。

歴史上の徳川家光が、ドラマの水戸黄門のように悪者を懲らしめながら日本中を旅したわけではない。

水戸黄門はNHKの大河ドラマほどには歴史の正確さが重視されていない。

 

エンターテインメント性を重視していることでは、韓流時代劇に近い。

NHKの大河ドラマでは考えられないけど、水戸黄門では、腕時計や電線が映ってしまうミスがあったという。

大和田伸也は別の番組の中で「(間違って)腕時計をしたまま、出演をし、そのまま放送されたことがある。」と発言するなど意図しない時代考証のミスは時折見られる。

屋外ロケシーンでは一行が歩く砂利道に車が通ったような轍の跡が見えたり、遠くに送電線や飛行機雲が見られることもある。

(ウィキペディア)

 

言葉については、仕方がない。
江戸時代の日本人の言葉をそのまま再現したら、現在の日本人では聞いても意味が分からない言葉も多いはず。

これでは、見ていて苦痛で時代劇としてはダメだろう。

 

でも、日本の時代劇の間違いは以上のような小さいもの。
ケンチャナヨ精神でつくられる韓流時代劇は、考え方や間違いのスケールが違うから。

それを次回書きます。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。