【韓国の歴史教育】検察も認めた徴用工問題の“大間違い”

 

歴史の事実に基づき、正しい韓日関係を築きたい。
韓国にそんな勇者がいて、名を李 栄薫(イ・ヨンフン)という。
元ソウル大学の教授で経済史に精通しているイ氏は、日本統治下の朝鮮半島を調べてこんな主張を提起した。

「日本による植民地時代に韓国が土地と食糧を収奪されたという韓国史教科書の著述は歪曲されたものだ

「私たちが植民地時代について知っている韓国人の集団的記憶は多くの場合、作られたもので、教育されたものだ」

これはイ氏がたどりついた真実なんだけど、韓国社会の常識や歴史の定説をひっくり返し、何より国民感情に反する意見だったから、国内からすさまじいバッシングや個人攻撃をくらった。
イ氏は2019年に、韓国では事実と信じられている徴用工や慰安婦の強制連行説や奴隷(性奴隷)説を真っ向から否定し、日本による「反人倫的蛮行」はなかったと主張する本「反日種族主義」を出版して韓国と日本で大きな注目を浴びた。

韓国では強い拒否反応がおき、華城市、平沢市、光明市の公立図書館が「国民情緒に反する」という、日本なら絶対に通用しない理由でこの本に閲覧制限をかけた。

 

韓国の歴史教育を否定するようなこの本を、「韓国における「反日」の「終わりの始まり」かもしれない」と評したNHKキャスターの池畑修平氏はイ氏の今後をこう心配する。

文藝春秋の特選記事(2020/2/21)

韓国において研究者らが「反日」に異を唱えることは、大袈裟ではなく、社会的に抹殺される恐れを伴うためだ。

韓国社会で反日を否定するのはまさに命がけ。

 

ことし池上彰氏と対談したイ・ヨンフン氏は、未来志向の韓日関係を邪魔するのは韓国の反日であり、それを生み出すのは韓国でおこなわれている歴史教育の“嘘”であると指摘した。

*以下、「池上彰スペシャル!」(フジテレビ系 2020年2月2日放送)のキャプチャー

 

 

 

「戦後最悪」といわれる現在の韓日関係悪化の最大の原因は元徴用工問題にあって、ここにも韓国の歴史教育の“嘘”があるとイ氏は言う。

朝鮮人徴用工は日本に強制連行され、奴隷のように働かされたという説が韓国社会では定説とされていて、その悲しい歴史を忘れないため朝鮮人徴用工の像が各地に建てられた。
でも史実に基づいて歴史を調べたイ氏は、その像は朝鮮人ではなくて実は日本人だったと主張する。

 

 

上にある訴訟について3日前、韓国の大田(テジョン)地検は「徴用労働者像モデルは日本人」という主張は名誉毀損にはあたらないと判断して訴えを認めなかった。
この像のモデルはやっぱり、朝鮮人ではなかった。

中央日報の記事(2020.10.19)

検察は「被告訴人が主張の根拠とする資料と小学6年の教科書に掲載された写真の中の人物、強制徴用労働者像の人物のそれぞれの容貌的な特徴を見ると、『強制徴用労働者像のモデルは日本人』と信じるほどの妥当な理由がある」と述べた。

「徴用労働者像のモデルは日本人」主張に…韓国検察「名誉毀損でない」

 

「徴用に関する新聞記事、論文、写真資料を研究し、炭鉱の中の厳しくてつらい生活を表現しながらも普遍的な人権の問題を提起できる労働者像を構想した」という原告の訴えはあえなく却下。

それにしても、日本による蛮行の犠牲者とこれまでさんざん紹介されてたい人物が、実はまったく関係のない日本人だったとは。
しかもその人物をモデルにした像は全国に山盛りあるのに、これからそれをどうするつもりなのか。
国民に真実が告げられることはなく、設置されたままにされて誤解や反日感情が広がっていくだろう。

この像のモデルとなったやせこけた男性の写真は「朝鮮人強制徴用」といった題名で、韓国の7種類の教科書に掲載されていたけどそれも間違いだった。
こんな長年の誤った教育によって国民にデタラメな認識が植え付けられた結果、韓日関係はますます悪化していき、いまの元徴用工訴訟問題に大きな影響をあたえることとなる。

この点において韓国は「ごめんなさい」を言う側のはずなのに、なぜか被害者の立場で恨みごとを言う。

中央日報のコラム(2020.10.21)

事実に忠実だったなら、朝鮮徴用工の銅像が日本の炭鉱労働者をモデルに作られたというきまり悪い是非に巻き込まれずに済んだだろう。

「解放戦後史」に戻った国「韓国」…李栄薫の「反日種族主義」vs趙廷来の「土着倭寇」

事実より感情を優先したのが全ての間違いのもと。
誤りを謝らないという過ち。

 

 

でもイ氏のような勇者のおかげで、これまでの韓国の歴史教育を客観的に見直し、正しい歴史認識を持る韓国人は少しずつだけど増えていると思う。

 

 

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5 件のコメント

  • イ·ヨンフン教授は良心的な学者です。
    感情を前面に押し出し、韓国内の圧倒的な世論にもかかわらず、歴史的事実に基づいた学者としての研究結果を加減なく発表しています。事実を否定する土台の上で、真実な関係改善はあり得ません。
    韓国人たちが彼の言葉に耳を傾け始めました。これはとても大きな変化です。

  • 私の日本語の実力が足りなくて一部間違った文があるかも知れないから理解してください。

  • いえいえ。韓国人からのメッセージはありがたいです。
    文章は「あなた、土着倭寇じゃないの?」に変えておきました。

  • >事実を否定する土台の上で、真実な関係改善はあり得ません。
    これはその通りです。
    こう思う韓国の人たちが増えているのは心強いです。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。