【精神勝利】日本に負けても、受け入れられない韓国の事情

 

日本に対する韓国の対抗心は相当なもの。
この日本のベースボールメディア「full-count」のように、その熱く燃える心が記事の見出しになることもある。(2019.11.18)

【プレミア12】日本には「ジャンケンでも負けられない」韓国紙が示したライバル心

でも残念ながら、韓国代表は野球の日本代表「侍ジャパン」に東京ドームで負けてしまった。

 

日本へのライバル心も「絶対に負けたくない」とか「負けられない」というレベルなら“ギリ”いいのだけど、韓国の場合、負けたのにそれを受け入れないという「トランプ状態」になるから困ったもんだ。

例えば韓国最大の全国紙・朝鮮日報は、世界の海の名称の指針を定める国際水路機関(IHO)で、これから使われる新しい海図は数字で表記されることになり、「日本海」という呼称は地図から消えることで日本政府は困難な立場に追い込まれたと書く。(2020/12/01)

IHO新海図 海域の数字表記が確定=「日本海」主張は困難に

たしかにIHOの「大洋と海の境界」のデジタル版では、世界中の海を数字で表記することになった。
具体的にきまっていないけど「太平洋=01、大西洋=02」といった感じになるというから、日本海もそうなると思われ。

これをもって韓国側は「日本海という表記がIHOの海図からなくなった。日本は苦しくなった」と考えているのだけど、日本はそう喜ぶ隣国を不思議そうに見ていた。

FNNプライムニュース(11/19)

誤解?曲解?「日本海」の呼称維持をめぐる国際機関の判断に韓国が喜ぶ不思議

IHOはこれから海図の「デジタル版」を発行するけど、「紙の方は日本海が残る」と茂木外務大臣が言ったように、これとは別に紙の海図には「日本海」が明記されていて、それについて加藤官房長官はこう語った。

「報告書は、国際的に確立された唯一の名称として日本海を使用してきたガイドラインを引き続きIHO出版物として公に利用可能と記載している」

デジタル版もアナログ版も有効だから、日本はこれまで通り国際社会で「日本海」を主張することができるのだ。
むしろこれは韓国にとっての逆風。

地図に記されるのは「日本海」だけで、韓国側が正しい呼称と主張してきた「東海」は単独表記はもちろん、日本海との併記も却下されたのだから、それで“勝利宣言”をする韓国を日本としては不思議に思うしかない。
この決定によって、韓国の夢だったIHOの海図に「東海」が記載されるという可能性はほぼ100%消えた。

 

世界中のすべての海が数字化されるのだから、韓国の見方が正しいとなると太平洋や大西洋、インド洋なども“消えて”しまうことになる。
んなわきゃない。

上のFNNニュースは「どうやら韓国が誤解している、あるいは自らに不都合な事実を故意に無視しようとしているようにも見える部分が見え隠れする」と言うし、外務省や日本政府関係者も「韓国の立場では批判すべき内容だと思うが、なぜ評価しているのかがわからない」と首をひねる。

この政府関係者の見方がきっと正解。

「30年近く“東海”を国際標準にすると国民に宣言してきて、いまさら『IHOでは日本海のままになりました』とは国内世論を考えればとてもじゃないけど言えないだろう。今回のIHO方針を誤解しているわけではなく、韓国政府にとって都合の良いように曲解しているのだろう。いつものことだ」

 

結局、日本には「ジャンケンでも負けられない」という韓国のライバル心から、敗北しても認めないし受け入れることもできないから、日本からするとアクロバティックな解釈をして“勝ち”をもぎとる。
それを「精神勝利」と言うのだけど。

きょうの朝鮮日報の記事(2020/12/01)もそうだ。

韓国、日本製ステンレス鋼巡るWTO紛争で一部敗訴…「法理に誤り、上訴する」

これだと全体的には韓国の訴えが認められたように見えるけど、日本経済新聞の記事(2020/12/1)を見ると真逆。

日本の勝訴を認める報告書を公表した。WTOは韓国に対し、速やかに措置を撤回するよう勧告した。

WTO、日本勝訴認める 韓国ステンレス鋼関税で

 

韓国による関税は不公正だという日本の主張が認められ、WTOは撤回を勧告した。
日本には大満足の結果で、韓国は納得できないから「法理に誤り、上訴する」となった。
ここでも、日本政府関係者の言う「韓国にとって都合の良いように曲解しているのだろう。いつものことだ」という状態だ。
勝てなかったとしても、絶対に負けられないという思いは自分の立場をより困難にさせる。

 

 

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。