前回、日本の国会議員が、防衛費を「人殺しの予算」と言って問題になったことを書いた。
このことは、「藤野氏個人の失言」ということで一件落着している。
・・・・したはずだったけど、またすぐに同じようなことが起きている。
7月20日の産経新聞の記事では、奈良の共産党の議員団体がつくったチラシが問題になっていると報じている。
このチラシで「陸上自衛隊は『人殺し』の訓練」と書いてあったという。
おいおい。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
「陸上自衛隊は人殺しの訓練」共産党、奈良への駐屯地誘致反対チラシに記載
指摘を受けた奈良の共産党の議員団は、「説明不足で誤解を受ける表現だった」と弁明。
いや、それじゃすまんだろ。
これも藤野氏の発言と同じで、共産党の「党の方針と矛盾する」ということだったのだろう。
それにしても、「無能な味方は、最悪の敵」なんていう言葉が頭に浮かんでしまう。
最近の世論調査では、安倍政権の支持率は60%を超えている。
それが良いか悪いかはおいといて、「与党が強すぎるのもどうか?」と思ってしまう。
でも、野党の議員が「自衛隊=人殺し集団」なんていう、とんでもない考え方をしていて、失言で自滅していったら、与党が独走するのは当たり前。
自分たちで国民の選択肢をなくしていって、どうするんだ?
まあ、「暴言・失言をして、弁明をして・・」というのは、共産党だけではなくて自民党や民進党(民主党)の議員もあることだけど。
問題発言をしないような常識的な認識を身につけることは、難しいのかな?
それとも、そんな議員を選んだ国民が悪いのか?
今まで書いてきたことは、一人の政治家の失言や地方の一団体によるミスだった。
けれど、自衛隊や軍隊を「人殺し」という差別的で一面的な見方をしている人は、他にもいるように思う。
今ではほとんどないだろうけど、昭和40年代には、この「自衛隊=人殺し」という差別的な見方が日本に広くあって、学校でそんなことを言う「トンデモ先生」がいたという。
「自衛隊=人殺し集団」なんて、あまりに悪意に満ちている。
自衛隊が、日本国内にある偏見と戦っているというのはおかしい。
こんな差別的な見方は、ふつうの日本人が良心によってなくしていかないといけなんだろう。
そんなことを考えたから、今回こんな記事を書いてみた。
自衛隊で働いている友人からいるから、ということもあるけどね。
おまけ
「軍隊のない国」として、時どきコスタリカの名があげられる。
でも、コスタリカは戦争を否定していないし、軍隊に近い組織もある。
コスタリカの事情は、日本とは大きく違う。
最後に、そんなことが書いてある資料を載せておきます。
常設軍はないものの、現行憲法でもアメリカ大陸の安定や国防のための交戦権は否定されていません。そのため、有事に臨時の軍事組織を編成することは憲法上可能で、その場合に国民は予備役として参集することが求められます。この点で、日本と異なります。
この他にも、日本とコスタリカにはいろいろな違いがある。あり過ぎる。
日本の安全保障を考えるとき、単純にコスタリカと重ねることはできない。
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