きょう1月28日は読んで字のごとく、「衣類乾燥機の日」。
128を「衣類(1)ふん(2)わり(8)」と読んだという、ツッコミどころ満載の語呂合わせ。
さて海外に目を向けると、1月28日は「データ・プライバシーの日」になっている。
1981年1月28日、世界で初めてプライバシーとデータの保護を扱う国際条約が調印されたことにちなんでこの記念日がつくられた。
プライバシーやデータは大事にしよう!というのは各自にまかせるとして、ここでは「データ」というワードを取り上げたい。
ワーホリでオーストラリアに1年間住んでいた知人(日本人)がいて、彼が帰国後、「カナダにすればよかったー」と愚痴るから、そのワケをきくとオーストリア人の英語のなまりは予想以上に強烈だったからと言う。
たとえばあるときオーストリア人と話をしていると、相手が「ダタ」ということばを口にする。
ダダ?
ああ、ウルトラマンに出てくる全身白黒の、シマウマみたいな怪獣だよね。
20世紀初頭におきた芸術思想・芸術運動ダダイスムに由来して付けられたっていう。…じゃない?
「ダタだよ、ダタ!」と言うオージー(オーストリア人)としばらく格闘していて、やっと「data(データ)」のことだとわかった。
アメリカやイギリス英語では「a」を(エ・エイ)と発音するけど、オーストリア英語では「ア・アイ」と発音する。
だから「today」をオーストラリア人は「トゥダイ」と言う。
そんなオージーイングリッシュを小ばかにする感じで、アメリカ人やイギリス人が「イッツ ファイン ダイ」(It’s fine day)と言うこともあるとか。
個人的にもオーストラリア人から、現地では「Good day」の省略で「G’day(グダイ)!」というあいさつがよく使われると聞いたことがある。
そんなオーストラリア英語の特徴は彼も知っていたけど、いざ実際の場面で言われると、「ダタ=data」に気づくまでちょっと時間がかかったらしい。
*でも128を「衣類ふんわり」と読むほうが難易度は高い。
ただすべてのオーストラリア人が同じではなくて、「a」の発音もエ・エイ・ア・アイと世代や個人によって幅はある。
以前、日本で英語を教えているカナダ人にそんな話をすると、「そういう日本人はわたしの生徒でもいた」とため息をつく。
語学学習のために、オーストラリアで2週間のホームステイをした高校生が帰ってきたから、「何か新しく覚えた単語はある?」と尋ねると、「あるよ。トゥダイ!」と生徒が元気よく答えた。
それを聞いて「あーそれ、todayのオーストラリア発音だー。アンタが行く前から知ってたやつー」とガッカリしたとか。
こうしたオージーイングリッシュができたのは、イギリスの労働者階級の英語・コックニーの影響を強くうけたことが指摘される。
オーストラリア英語の発音は、初期のオーストラリア移民の多くが話していたコックニー(ロンドンの下町訛り)の継承と考えられているが、英国領であったアイルランドの影響も含まれる。
世界にはいろんな英語があるけど、どれも正しい。
「date」をダタと読んでもデータと読んでも、「Good day」をグダイ、「today」をトゥダイと言っても正解だ。
オーストラリア英語が「間違い」ということはないのだから。
そのへんは細かい間違いを気にしない、オーストラリア人のポジティブ(テキトーともいう)な姿勢は日本人の参考になると思う。
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dayのオーストラリア訛りは有名ですよね。
東南アジア随一の経済先進国であるシンガポールには、近隣であるオーストラリアからの移民も結構住んでいるのですが、彼らの挨拶で Have a Good Die!(良き死を迎えられんことを!) と言われた時には、ちょっと素直に笑えませんでしたね。「もしかして本当にそう願っているのか?こいつは・・・」って一瞬考えました。
マンダイ、チューズダイ、ウェンズダイ、・・・なんて言われた日には、♪ 月月火水木死んで~ という替え歌を思い出しました。そんなにいつも「死ぬ死ぬ」言うなっちゅうの、縁起悪い。