はじめの一言
「日本では、老齢と共にいよいよ高い境涯へ入っていくような印象だ。また青年も、こういう高尚な境地に自分の行動の確実な基準を求めるのである。この国の老年の美しさは、まさにここに由来する(ブルーノ・タウト 昭和)」
「日本絶賛語録 小学館」
今回の内容
・「fantastic」という言葉
・「いいね、よろしく」の「fantastic」
・イギリス人が使う「fantastic」という言葉
「今度、ご飯行かない?」
こんな感じに、外国人の友人から誘いのメールをもらうときがある。
そういうときには、いつも「Sounds great!(いいね!)」と返事をしていた。
これ以外の英語表現を知らなかったからしょうがないのだけど、いつも同じ言葉で返事をしていたから、気にはなっていた。
「我ながら、ワンパターンだな」と。
そろそろ他の英語表現も覚えた方がいいな。
そんなときに出会ったのが、「fantastic」です。
日本語の「ファンタスティック」は、とても良いことに対して使う言葉。
ファンタスティック【fantastic】
1 非常にすばらしいさま。感動的。
2 幻想的で、夢を見ているようなさま。(goo辞書)
「ファンタスティック」という言葉には、ボクもこんなイメージがあった。
・英語ネイティブが使う「ファンタスティック」
でも外国人は、誘いの返事や食べ物の感想などで「fantastic」という言葉を気軽に言っている。
さらには人との出会いの場面、日本語なら「よろしく!」というところでも「fantastic」を使っている。
今回はそのことを書いていきたい。
あるとき、イギリス人と一緒に仕事をすることが決まった。
「初対面の外国人と会ったときには、どんなあいさつをすればいいんだろう?」
それを知り合いのアメリカ人にたずねてみた。
「『私があなたの担当です。よろしく』は英語で何て言うの?」
ちょっと考えた後、彼女はこう言う。
「『私があなたの担当です』は、『I will work with you today』でいいよ。その日本語をそのまま英語にしたら不自然になるから」
なるほど。
で、「よろしく」は?
「それは言わなくていい。そんな英語はないから。その代わり、握手をすればいいのよ。その時は、ちょっと強めにね。握る力が弱いと、相手に自信がない印象を与えるから」
確かに日本人の握手は力が弱いとよく聞く。
少し意識して力を入れると、きっと相手にも良い印象を与えるはず。
「それか、日本語で『よろしく』と言ってもいいわ。『よろしく』なんて日本語は誰でも知っている。日本に来たその日に覚えるような言葉だから」
なるほど。
で、その日を迎えた。
朝、一緒に仕事をすることになるイギリス人が来る。
『I will work with you today』
と言って手を出す。
ボクの手を握ったときに、そのイギリス人が言ったのが、
「オー、fantastic(ファンタスティック)」
この言葉を聞いて、内心「えっ?」と驚いた。
日本なら、「今日、私があなたと一緒に仕事をします」と言われたときの返事は、「そうなんでか。よろしくお願いします」が一般的だろう。
イギリス人は、こんな出会いの場面で「ファンタスティック」と言うんだ。
この場合の「ファンタスティック」は、日本語にしたらどんな言葉になるんだろう?
「いいね、よろしく!」
そのときの状況からだと、こんな明るい気さくな感じだった。
いずれにしても、日本語の「ファンタスティック」とはずい分使い方が違う。
でも、イギリス人が言っているのだから、これが「ファンタスティック」の正しい使い方のはず。
英語のネイティブにとっては、けっこう身近な言葉のようだ。
自分が誰かと行動するとき、カジュアル(気軽)に「よろしく!」という感じで言ってもいい。
この「fantastic(ファンタスティック)」という英語は覚えておくととても便利な言葉だ。
出会いの場面だけではなくて、食事の感想や誘いを受けたときの返しでも使うことができる。
そのことを次回書いていきます。
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