日本と欧米の国は、政治的には自由民主主義、経済的には資本主義と同じ価値観や制度を持っている。特にアメリカ、フランス、イギリス、ドイツなど「G7」の国々との結束は強い。
が、「表現の自由」については大きな違いがあって、日本は「エロ」に対する基準がゆるい。
だから、日本国内では問題ないものでも、欧米ではそれを持っているだけで違法になり、逮捕されることがある。
日本の恥部が海外に漏れ出さないように、これからそんな内容をテーマに記事を書いていこう。
フランスで逮捕された日本人
先月、日本サッカー協会の技術委員長をしていた50代の日本人男性が、飛行機の中で「児童ポルノ」を見ていたとして、フランスの警察に逮捕された。
この事件で彼は「禁止だとは知らなかった」「これは芸術だ」と主張したが、フランスにそんな理論は1ミリも通じず、裁判で有罪判決を受けた。
日本サッカー協会は彼をクビにしたのは言うまでもない。
8月にも、アイルランドで同じような事件が発生。
ある外国人男性が『ブラウンダスト2』というゲームに出てくる少女の画像をスマホに保存していたところ、ダブリン空港でそれが見つかり逮捕された。そのアニメ画像は、アイルランドの法律で禁止されている児童搾取と見なされたのだ。
もちろん、日本国内で『ブラウンダスト2』はまったく問題ない。少なくとも法的には。
最近はこうした事件が止まらない。
日本のゲームで逮捕されたノルウェー人
先日、あるノルウェー人が日本のゲームが原因で警察に逮捕された。それは『奴隷との生活』という「奴隷純愛シミュレーションゲーム」で、簡単に言えばエロゲーだ。
中年男性が虐待を受けて心を閉ざした少女を引き取り、彼女に食べ物や服を与え、話しかけたり頭をなでたりしてコミュニケーションを取りつつ、心の傷を癒して自分のことを好きにさせるゲームだ(実際にはやったことないけど、多分そんな内容)。
24歳のノルウェー人の男性がそのゲームをプレイしたところ、表現が「18歳未満の未成年者への性的虐待」に当たり、違法と判断され警察に拘束された。
『奴隷との生活』はネットで簡単にダウンロードできるらしい。(それにしても、彼はどうやって見つかったんだろう?)
『全米行方不明・被搾取児童センター(NCMEC)』もこのゲームを問題視していて、オンライン犯罪の可能性があるという報告をしていたという。
日本では問題ないゲームでも、ノルウェー基準では「子供を性的に描写している」として、所持しているだけで違法行為となり、彼は現在最長3年の懲役刑の危機に直面している。
※この件についてくわしく知りたかったら、「Norwegian Man Arrested for Playing Dorei to no Seikatsu」で検索してほしい。
このニュースを知って、日本と海外のギャップを感じる日本人は多かった。
・また日本が世界の皆様にご迷惑をお掛けしてしまったのか・・・
・そんなゲームあったのか さすが変態の国w
・おかしいと思われてるんじゃなくて、おかしいんだよ。日本は。
・メジャーで売れてるのも普通に残酷なゲームとか多い
・なろう系の大半がアウトやん
・下品なものをエンタメにする能力だけは優れてるわこの民族は
『ヘビロテ』のMVで米国人がショックを受ける
欧米諸国では、子どもや未成年者を性的に描写することに対して規制がめちゃくちゃ厳しい。それを基準にすると、日本はユルユルで表現の自由度がとても高い。
友人のアメリカ人は、AKB48の『ヘビーローテーション』のMVを見てショックを受けた。欧米人には日本人は若く見えるから、高校生ぐらいの少女たちが下着姿になっているのは、アメリカでは「表現の自由」を超えて、おそらく児童ポルノ禁止法の対象になり、関係者は逮捕されるだろうと言う。
あのMVを見て、犯罪のニオイを感じるヨーロッパ人は多いだろう。
児童ポルノと表現の自由について、日本と欧米の大きな違い
児童ポルノについて、日本と欧米での大きな違いは「フィクション」に対する考え方だ。
日本では実際の子どもや未成年者が法の対象になっていて、アニメやゲームはその外側にある。だから、スマホに子どもを性的対象にした画像や動画が入っていると警察に捕まるが、エロかわいい萌えキャラならセーフ。倫理的には問題があっても、法的には見逃される。
一方、欧米はそんなに甘くない。
3次元(生身の人間)はもちろん、二次元キャラを所持していると違法になる。だから、スマホやパソコンに「エロかわいい少年や少女」の画像を保存しているだけで、警察に捕まる可能性がある。「性的対象」と判断される基準は国によって違うだろうが、露出度の高い萌えキャラが見つかったら、逮捕は不可避と思われる。小学生くらいの下着姿の「少女奴隷」を育てるゲームなんて、問答無用でアウトだ。
しかし、日本では架空のキャラなら合法だから、フランスで捕まった日本人の「禁止と知らなかった」というセリフは本当だったのかもしれない。
ノルウェー、アイルランド、フランス(中身は分からないが)の件も、欧米では違法になっても、日本ならそれを持っているだけで逮捕されることはなかった。
日本は「エロ」に寛容で自由度が高いから、欧米では法的に許されないキャラでも、存在が認められている。そう聞いてドキッとした人は、外国に行く前に必ず画像を削除することをおすすめする。
おまけ
今回の記事で誤字や脱字がないか、AIに確認してもらったらこんな警告をくらった。
「このコンテンツは利用規定に違反している可能性があります。」
これはきっと欧米基準で、日本基準ならスルーされた。

コメント
コメント一覧 (4件)
確かに「性的自由」については日本が開放的です。
韓国ではポルノ産業自体が禁止されています。このような環境のため、韓国人は日本人を性的に乱れた人々だと考えています。
韓国では「Me-Too」事件がよく発生します。ところが日本ではそういう事件がほとんど報道されていませんよね。私の友人の一人はその理由を「日本人はあまりにも性的に乱れているので、普通の性的接触は無視するから」と言っています。これは誤解ですよね?
>韓国人は日本人を性的に乱れた人々だと考えています。
これはすごい誤解です。欧米人に聞くと、あちらでは子供が犠牲になる性犯罪が多いから、表現が厳しく規制されていると言います。
日本で自由度が高いのは、外国と比べて、現実に起こる事件が少ないからでしょう。日本人が性的に乱れているかどうかは、日韓の性犯罪の発生率を比べると分かると思います。
日本の性犯罪率が低い理由を韓国のAIは次のように述べています。
「日本は女性に抑圧的な社会雰囲気によって性犯罪被害申告率が非常に低く現れる傾向があります。 2019年基準の性的被害申告率は14%に過ぎず、公式的な統計は「氷山の一角」である可能性があるという指摘が多いです。」あの認識が一般的な韓国人の日本人に対する考えです。
私は日本人ほど節度があり、秩序があり、礼儀正しい人々をまだ見ていません。
ところが、なぜ性に対してだけはこれほど乱れているのか、とても理解できません。
私はこれを先生がおっしゃった”誤解”だと信じたいですね。
韓国のAIは、韓国人の一般的な認識の集合体です。日本の性的被害申告率が14%でも、韓国では「本当はもっと多いはずだ」と疑う人が多くいるということですね。
「日本に対する偏見」ということになると、これは韓国の問題です。