1月31日は「愛妻家の日」。
なんで「131」からこの記念日ができたかというと、数字の1をローマ字の「I」にして「アイ+31(サイ)」で愛妻家の日の出来上がり。
文句はこれを制定したところに言ってほしい。
さて、あるアメリカの記者が自分の職業を「プロフェッショナル・ウォリアー」と表現した。
といってもこれは「戦士」ではなくて「worrier(プロの心配人)」といった意味で、今後の見通しについて記者はよく「〜が懸念される」と心配するような報道をすることから、こんな呼び方ができたらしい。
なかにはイラナイ危機感もあるけれど、これは深刻に受け止めないといけない。
FNNプライムオンライン(2021/1/23)
「DV被害は明らかになりづらい?」DV相談 13万件を超え過去最多
ここ10年間、日本のDV(ドメスティックバイオレンス)被害の相談件数は右肩上がりで増えていて、コロナ禍のいまは特にその件数が増加しているという。
2020年4月から11月の時点での相談件数は13万件を超え、すでに前年度(2020年度)を上回って過去最多となっている。
家庭内暴力には女性が男性に対して行うケースもあるものの、圧倒的に多いのはその逆。
最近についていえば、コロナのせいで不便な生活を強いられてイライラする人や、家で仕事をする人が増加したことが過去最多の要因に挙げられる。
2018年の内閣府の発表によると、DV被害を受けた女性のなかで相談できたのは6割ほどで、「泣き寝入り」や、そもそも自分が被害者であることに気づかない女性も多い。
こんな現状ときょうは「愛妻家の日」なので、ここでは鎌倉時代の武士・北条重時(ほうじょう しげとき)のことばに耳を傾けてよう。
重時は、承久の乱で幕府軍の総大将として朝廷側とたたかった北条泰時の弟で、幕府の要職を歴任した重要人物だ。
庶民の心を重視した公平・中立な重時のやり方は高い評価を受けて、鎌倉幕府による政治の安定に大きく寄与した。
重時の画像がなかったので、代わりに北条泰時を載せておこう
北条重時は『極楽寺殿御消息(ごくらくじどのごしょうそく)』という家訓を制定したことでも知られている。
これには武士の理想的な考え方や振る舞いが記されていて、『極楽寺殿御消息』と並んでその後の武家の家訓の基となった。
このなかで重時は一夫一妻を守るべきと主張し、複数の女性を妻にした男は「地獄にもおちぬべき」という。
いまではあったり前のことだけど、当時は世界的に一夫多妻は珍しくなかったから、これはかなりのフェミニズム。
そして妻や子供には、武士としてこう接するのがいいという。
妻子の物を申さん時は、能々聞き給ふべし。ひが事を申さば、女わらんべのならひなりと思ふべし。又道理を申さん時は、いかにもかんじ、「これより後も、かやうに何事もきかせよ」といさめ(元気づけ、励まし)給ふべし。
「日本人とは何か 山本七平 (PHP文庫)」
現代語訳が見つからなかったので、「何となく」なんだがこんな内容だろう。
妻や子供に何か言われたら、そのことばにはよくよく耳を傾けて、もし間違った内容なら大したことはないと気にしない。
道理に合った内容ならしっかり受け止めて、相手をほめて元気づけるようにしなさい。
女やわらべ(子供)だからといって、バカにしてはいけない。
どんなに身分の低い女性でも、傷つけるようなことを言ってはいけない(女の難をいふべからず)。
女性の良いところなら、積極的に言って世間の評判にしろ。
悪いところは隠しておけ。
北条重時が残したこんな武家の家訓からすると、女子供に手を挙げる男は武士としては失格だ。
『極楽寺殿御消息』は令和の日本にも役に立つ。
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