【優しく殺す】日本人には理解不能?西洋人の動物愛護の感覚

 

「今夜はカニだー!」とスーパーで買って冷蔵庫に入れておいたカニを取り出して、調理をはじめようとしたら、そのカニが動き出したとしたら。
そんなドッキリのような体験をリアルでした人が、その様子を撮影してツイッターにアップしたのがこちら。

 

 

奇跡の復活を果たしたあと、このカニはすぐに輪ゴムで縛られ塩ゆでにされて、投稿主と家族でおいしくいただかれたらしい。
と思ったら、カニのだしが出ていなくて家族には不評だったとか。

これにネットの反応は?

・こんなのよくある
常温にしようとおいといたら玄関にいたとか
・ホラーだわ
・スーパーでパックに入った二枚貝が足をベロベロ出し入れしててワロタ事がある
・北海道から送られてきた冷凍タラバガニが、う〇こしてる間にネコとケンカしてた事ならある。
・恩赦を与えろよ

アメリカでは11月の感謝祭(サンクスギビング)のとき、調理される運命だった七面鳥に大統領が『恩赦』を与えるという伝統がある。
鮮度としては最高なんだが、このたくましい生命力に敬意を表して川か海に放生してもよかった。

 

日本だと「このあとゆでて、おいしくいただきましたー」で済むけれど、スイスでこれをすると批判が殺到するかもしれない。

AFPの記事(2018年1月11日)

ロブスター、生きたままゆでては駄目 スイスが動物保護法改正

これは一般家庭ではなくてレストランを対象にした法律。
それまでスイスでは、暴れるロブスターを熱湯にぶち込む調理法は問題なかった。
でも、動物愛護精神の高まりをうけ政府はそれを禁止して、ロブスターを「死ぬ前に気絶していなければならない」ことを法律で義務づけた。
しかも気絶させる方法は、電気ショックか機械を使った「脳の破壊」だけだという。

法改正の背景にはこんな主張があった。

動物の権利活動家や一部の科学者は、ロブスターやその他の甲殻類は高度な神経系を持っており、生きたまま熱湯でゆでられると激しい痛みを感じると主張している。

 

ほかにも今回の動物保護法の見直しによって、「生きたロブスターを含む海産甲殻類を氷詰めにしたり氷水に入れたりして輸送することも禁止」された。

このニュースに日本の反応はというと、見たところ、先ほどと違って共感は皆無だった。

・何なの?バカなの?
・包丁で頭を一刀両断すればいいだろ
・真面目に白人の合理的な空想主義にはついていけない
・なんで食うのは禁止しないの?
・この熱意って一体何がきっかけでどこから来てるのか正直分からん
・生きた乳酸菌もまずくないかw

 

ヨーロッパでこういう動物愛護の発想はスイスだけではない。
翌年19年にはイギリス労働党が選挙公約のひとつに、「ロブスターやカニを生きたままゆでる調理法の禁止」を掲げて話題になった。
当然、この政策を支持するイギリス人はたくさんいる。
知人のドイツ人にこの話をしたところ、「それは素晴らしい。スイスは先進的だ」とまさかの絶賛。
日本人だとネタにしかならないと思うのに。

 

気絶させてからロブスターを殺す「やさしさ」というのは日本だと、極端な動物愛護家の支持を得るだけで、選挙公約になったり、そのための法律ができることは考えられない。

こういうヨーロッパ流の動物愛護精神には前々から興味があったから、これまで複数の欧米人に話をきいたことがある。
彼らが言うには豚や牛と違って、イルカやクジラもそうだけど、ロブスターなどには快・不快を感じる鋭敏な感受性や、喜怒哀楽を感じる高い知性があることが科学者によって「合理的に」証明されている。
こういう感受性や知性の高さを理由に、イルカやクジラは食べてはいけないし、ロブスターなどは事前に気絶させないといけないという。

日本人は基本ヨーロッパには好印象を持っているけど、こういう考え方は「超身勝手」と感じる人が多いと思う。

 

こういう飛んで火にいる自業自得なら、ヨーロッパ人も納得か。

 

 

 

こちらの記事もどうぞ。

宗教 「目次」 

海外にはない!?日本人の信仰と動物愛護精神「ペット観音」

 

1 個のコメント

  • > 彼らが言うには豚や牛と違って、イルカやクジラもそうだけど、ロブスターなどには快・不快を感じる鋭敏な感受性や、喜怒哀楽を感じる高い知性があることが科学者によって「合理的に」証明されている。
    > こういう感受性や知性の高さを理由に、イルカやクジラは食べてはいけないし、ロブスターなどは事前に気絶させないといけないという。

    まったく、傲慢かつ馬鹿げた考え方だと思いますよ。
    おそらく、その「合理的な証明」とやらが植民地現地人に対してなされたのは、つい最近のことなのでしょうね。
    やはり一神教はくだらない

  • コメントを残す

    ABOUTこの記事をかいた人

    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。