海外旅行での危険防止②外国で金銭感覚が狂うと安全を失う

 

最近のできごと

近ごろ、韓国で異変がおきているという。

靖国神社への参拝などで、韓国のマスコミから「悟空政治家」、いや違った「極右政治家」と嫌われていた安倍首相が、なぜかヨイショされている。

 

韓国メディアが驚きの親日転向 安倍首相=理想のリーダー

とりわけ評価が高いのが「アベノミクス」による経済政策だ。韓国経済はサムスンのスマホ発火事故以降、輸出が落ち込み、経済成長率も悪化の一途を辿る。韓国メディアは、回復基調にある日本経済との明暗を分けたのは、朴氏と安倍首相とのリーダーシップの差であると指摘する。

〈日本は20年間の長期不況の泥沼を脱し、活力を取り戻した。これも安倍首相の強く一貫したリーダーシップのおかげだ〉と述べた(11月2日付)。中央日報はもっとストレートに〈安倍首相の経済リーダーシップが羨ましい〉とコラムに書いた(10月31日付)。

 

でも、これは安倍首相のことを書くこと、パククネ大統領を批判しているのだろう。
「安倍首相に比べて、わが国のパククネ大統領はまるでダメだ・・・」ということを言いたいらしい。

だから韓国の政局が落ち着いら、また「日本右傾化」の戦犯として安倍首相が批判されるようになると思う。

 

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海外旅行では、時と場合によって「あえてぼられることで、身の安全を買う」という判断も大切だ。

そんなことを前回書いた。

海外でぼったくられるのは腹が立つけど、深夜に1人でタクシーに乗るときには、ある程度ぼられてでも、安全を優先した方がいい。

ボクはインド人に囲まれただけだけど、なかには命を落としてしまった日本人旅行者もいる。

 

 

これは南米での出来事。

2013年のエクアドルで、タクシーに乗っていた日本人の夫婦が襲われて夫が射殺されて妻が重傷を負う事件がおきた。

この悲劇ははじめ、ホテルが手配したタクシーに乗ろうとしていたけど、料金が高かったということでもめてしまい、夫婦がこれを断ったことがきっかけとなっている。

夫婦は流しのタクシーを利用してしまった。

産経新聞の記事がそのときのことを伝えている。

2人は2013年12月28日午後7時半ごろ、市内北部のホテルから夕食に出かける際、ホテルのタクシー運転手と料金をめぐってもめ、ホテル前で流しのタクシーを拾って出発。
帰りも流しのタクシーを拾って戻る途中、犯行グループに後をつけられ、襲われたとみられる。

「夕食終え流しのタクシーでの帰路、襲われる 」

 

事件が起きた後から「あのとき~だったら」「~してなければ」といった「タラれば論」であれば、いくらでも言うことができる。

 

でも、「タラれば論」が無意味というわけではない。

この事件について知ることで、いつか自分に降りかかる危険を避けることができるかもしれない。
この事件の場合、料金は高かったけれどホテルが手配したタクシーを利用していたら、まず間違いなくこの事件は避けることはできた。

夫が射殺されることもなかったはず。

 

このときホテルが提示した金額は20ドル(このときのレートで約2060円)だったという。

宿泊先のホテルからレストランまで、ホテル専属のハイヤーを利用したが、その際、普通のタクシーのおよそ10倍にあたる、20ドルを請求されたことから、運転手とトラブルになり、戻る際は、レストラン手配の車を断って、流しのタクシーに乗車したことがわかった。

エクアドル新婚旅行殺人事件

 

この20ドルという金額が、ホテルのハイヤーとして適正な料金だったのかぼったくり料金だったのかは、ボクには分からない。

ホテル専属のハイヤーなんて利用したことがないし、エクアドルの物価も分からないから。

 

この事件を知る前なら分からないけど、今の自分だったら「運賃+夜間の安全代」と思って間違いなく割高のハイヤーを利用する。

 

先ほどにも書いたけど、ぼったくられるのがイヤで、深夜のインドに通常料金でオートリキシャーに乗って、とてもコワい目にあわされた。

この時に自分が無事でいられたのは、運が良かったこともある。

 

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ボクの場合、海外に行くと金銭感覚が狂ってしまうことがよくある。

外国にいると、ものすごくケチになる。

 

先ほどのエクアドルの事件でも、「自分がその人の立場だったら、どう思うだろう?」と考えてしまう。
「2060円」という金額か「10倍」という金額か、どちらに目を奪われるだろうか?
「10倍だと?ぼったくりじゃないか!」と腹を立てると思う。

 

インドでの恐怖体験がなかったら、自分も「そんなぼったくり料金は断る」と流しのタクシーを使っていたかもしれない。

 

海外に行くと、物価が安いからどうしても金銭感覚が狂いやすくなる。

日本にいれば「安全を買うのに、1000円なら安いものだ」と思うけど、ホテル代が1泊200円という国に行くと、1000円が5000円や10000円の価値に感じることがある。

 

「ぼられたくない」という気持ちと金銭感覚が狂ってしまうことによって、時と場合を考えずにムリに「適正料金」を求めてしまい、かえって危険を招くことになる。

 

日本人なんだから、どこの国に行っても1000円はあくまで1000円の価値しかない。
1000円ぐらいぼられても、日本で働いて取り戻すことは簡単にできる。

海外旅行で安全に関することは、日本の金銭感覚でいた方がいい。

「ぼったくり料金の方がかえって安全」という場合もある。

 

おまけ

前回、韓国旅行のことを書いた。

韓国なら深夜でも、東大門や南大門といった繁華街には24時間営業のサウナがある。

5年前なら1泊1000円しなかったし、今でもかなり安い料金で泊まることができるはず。
深夜に東大門や南大門のあたりでタクシーを拾うと、ぼったくられる可能性がとても高い。
そんな体験をするよりもサウナ体験の方がはるかに楽しいから、深夜にはタクシーには乗らずにここで一晩過ごすことをおすすめする。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。