2020世界平和度ランキング：日本の順位と評価のポイント

日本の良いところを日本人に聞いたら、そのトップ３の中に「平和」が入っていると思われ。
ではいまの世界の中で、日本の平和っぷりは具体的にどれほどなのか？
それをランキングで表した２０２０年版「世界平和度指数」が公開されたから、さっそく見ていこう。

１位：アイスランド
２位：ニュージーランド
３位：ポルトガル
４位：オーストリア
５位：デンマーク
６位：カナダ
７位：シンガポール
８位：チェコ
９位：われら日本
10位：スイス

詳細はイギリスメディアが発表した「Global Peace Index」をご覧あれ。

これを見ると日本は世界最高ではないとしても、控えめ言ってもトップレベルにはある。
ちなみにこの反対、平和というものが絶滅危惧種に指定されそうからほどレアな国が161位のイラク、162位のシリアで、ワーストワン（163位）がアフガニスタン。
ですよねー、と納得するしかない結果。

この順位に日本のネットの反応は？

・だまされてる気がする
・うむ誇らしいな
・アイスランドもシンガポールも日本も人口が相当違うから比較して良いものかw
・でかい犯罪は犯さないが小さい犯罪はすぐに犯す
小市民的な国民性
・こんな動乱もない安定してる国が
30年も経済成長できてないのが異常

ただ「平和度」と聞くと「犯罪発生率が少なくて治安がいい」と単純に思ってしまいがちだけど、このランキングはそう単純なものではないのだ。
ここでいう平和度の評価は20以上の項目の数値を総合したもので、その項目には具体的にこんなものがある。

・近隣国との関係
・他の市民に対する不信感の程度
・人口に対する難民・追放者の割合
・政治的不安定さ
・軍事力、精錬度
・GDPに対する軍事費の比率

「近隣国との関係」のくわしい内容はしらんけど、韓国・中国・北朝鮮との関係を持ち出されたら、日本が上の国の中でダントツのビリでも、ですよねーと納得するしかない。
北朝鮮の核ミサイル開発が日本の平和度に、悪影響を与えていないと考えるのは不自然だ。
「人口に対する難民の割合」もカナダやヨーロッパの国に比べたらかなり低いだろう。

殺人や暴力事件、盗難といった犯罪発生率の少なさだけでみれば、日本はまず間違いなくトップ３に入る。
実際、日本での殺人発生率の低さや、銃の購入が難しさが「世界平和度指数」で高い評価を受けた。
アイスランド、ニュージーランド、オーストリア、デンマーク、シンガポールは人口1000万人以下、カナダでも約3800万人だから、人口でみると全体的に小さな国が多い。
その点、約１億2600万人の日本は異質。

日本のランキングの高さの理由については、国民が質の高い教育を受けていることや勤勉さ、他の国と比べたら社会の格差が小さいことを挙げる海外メディアがあった。
世界の中で自国の平和ランキングが上位にあるのは良いことだ。
低いよりは高いほうがポジティブな気分になる。

ただそこに住んでいる人間からしたら、他国より過去に比べて、いまの治安が良くなっているかどうかが重要のはず。
＊日本の治安は全体的には良くなっている。これは別の機会で書くことにしよう。

こういうランキングをきっかけに日本の治安が良い理由を日本人が考えて、自国の良さ・悪さを再把握する機会にすればいい。
個人的な見方を言わせてもらうと、盗みなどの犯罪行為を「恥」と思う気持ちの大きさが、日本人はきっと世界の中でかなり高い。
こういうモラルが犯罪発生率の低さの要因になっていると思う。

おまけ

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