日本ではどこの都道府県に行っても、圧倒的に日本人が多い。
ちょっと前には、「日本は単一民族の国だ」なんて言われることもあった。
でも実際には、アイヌ民族がいるし在日韓国人や在日朝鮮人もいる。
だからそんなことはない。
政治家が「日本は、単一民族国家だ」と言ったことで批判を受けたことは何度もある。
「日本は同質性が高い国だ」と表現したら問題はないと思う。
でも、ボクが知り合った外国人は、日本に対して「単一民族の国」という印象をもっていた。
日本はどこに行っても、同じ肌・髪・目の色の人がたくさんいて、同じ言葉を話している。
だから、インドやアメリカなどの多様性のある国と比べたら、日本は単一民族の国のように見えても不思議ではない。
逆に日本に生まれ育った日本人からしたら、人種ということについてよく分からないと思う。
白人・黒人・アジア人といった多くの移民がいるアメリカやイギリスなどとは国の成り立ちが大きく違っている。
日本では、異なる人種の人とご飯を食べに行くことはほとんどない。
外国人に興味がなかったら、一生、人種の違う人たちとつき合うこともないだろう。
韓国も単一民族の国ではなくて、同質性の高い国だ。
そもそも「人種」とはどういう意味か?
じん‐しゅ【人種】
人類を骨格・皮膚・毛髪などの形質的特徴によって分けた区分。一般的には皮膚の色により、コーカソイド(白色人種)・モンゴロイド(黄色人種)・ニグロイド(黒色人種)に大別するが、この三大別に入らない集団も多い。
デジタル大辞泉の解説
一言に「人種」といっても、いろいろな定義があるし意味も広い。
この大辞泉の説明は、日本で使われる人種という言葉の一般的な意味ということにすぎない。
この説明によって、人種という言葉のすべての意味をあらわしているわけではない。
でも、ふつうの日本人が「人種」と聞いて思い浮かべるのは、この「皮膚の色の違い」だろう。
「肌の色の違い」を人種を分類することは、世界でも一般的な考え方だ。
ウィキペディアでも、人種の分類方法として「伝統的な人種の分類例(肌の色)」という説明がある。
最近では、人種をDNAによって分けることもある。
ウィキペディアから
世界の18人類集団の遺伝的近縁関係を23種類の遺伝子の情報をもとに近隣結合法によって作成された人種の遺伝的近縁図である。
この分析が証明する人類集団の系統は、アフリカン(ネグロイド)からコーカソイド(白人)が分岐し、コーカソイドからオセアニアン(オーストラロイド)・イーストアジアン(モンゴロイド)が分岐、そしてイーストアジアンからネイティブアメリカンが分岐した、と云うものである。
この人類集団の近縁関係は上記の遺伝的系統樹と現在の人類集団の地理的配置に一致する。
上の図を見ると、日本人と中国人はDNAのレベルでかなり近いことが分かる。
韓国人がいないけど、どこになるんだろう?
日本人と中国人は、人種的に近いけれど同じではない。
2016年9月1日の朝日新聞の記事で、このようなものがあった。
DNAを解読した結果、縄文人(縄文時代の日本人)は東アジア人たちとは、遺伝子の特徴が大きく違っていることが判明したという。
縄文時代に日本列島で狩猟採集生活をしていた縄文人の遺伝的特徴は、東アジアや東南アジアの人たちとは大きく離れていることがDNA解析でわかった。
世界各地の現代人のDNAと比較したところ、中国南部の先住民や中国・北京の中国人、ベトナム人などは互いに近い関係にあるのに対し、縄文人はこれらの集団から大きく離れていた。
「縄文人の核DNA初解読 東アジア人と大きく特徴異なる」
ヘビを怖がることについては、人種に関係はない。
人類共通。
日本では、同じ肌・目・髪の色の人が圧倒的に多いから、アメリカのような人種差別問題はない。
白人の警察官が、簡単に黒人を射殺してしまうというような事件は起きない。
あるとすれば、在日韓国人(朝鮮人)に対するものだろう。
この記事の始めに、韓国でのニュースを紹介した。
韓国のメディアが、在日韓国人の辛格浩氏(シン・ギョクホ、日本名・重光武雄)に、こんな質問をしていた。
「ロッテは日本企業なのか?それとも韓国企業なのか?」
これは、こんな質問をすること自体が問題だと思う。
日本で、在日韓国人(朝鮮人)の人たちにそんな踏み絵を迫るような態度で迫ることはダメだ。
「おまえは日本人か?それとも韓国人か?」と質問した場合、その人は相手からどんな答えを期待しているのだろう?
どっちでもいいし、関係ない。
相手を困らせることが目的だとしか思えない。
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