恋愛での韓国人との違い②日本人は情けないのではなくて潔い

 

では前回の続きですよ。

韓国人の女の子は、そんな日本人と韓国人の恋愛感覚というか、考え方や価値観の違いにとまどった。

そういうことで、日本人のボクに意見を求めたらしい。

そのときボクが言ったのが、「日本人は武士の子孫だから」ということ。

「日本人は一回断られただけで、すぐにあきらめてしまう」というのは情けないのではなくて、「潔(いさぎよ)い」ということ
思い切りがよくてさっぱりとしていている。

ちなみに、武士の潔さをあらわす有名な言葉に「花は桜木、人は武士」なんてものがある。
数ある花の中でもパッと咲いてすぐに散る花が最も美しく、人の中では潔く死を受け入れる武士が最もすぐれているということ。

 

枯れてからではなく、美しいままで散る桜は潔さの象徴でもある。

 

日本人にって「あきらめが早い」ということは、情けないことや悪いことではなく、「自分より相手の気持ちを尊重する」ということや「自分の気持ちをコントロールできる」という良い意味になる。

あきらめるということは、スパッと自分の未練を断つことと同じで、こういう態度は今の日本でも賞賛される。

たとえば2016年の1月、甘利経済再生相が突然大臣を辞めたときには、その態度をたたえるようなニュースがあって、「甘利氏は潔いし、現代の『武士』だ」といった賞賛がネット上で飛びかった。

ちょっと話がそれる。

「武士の潔さ」ということで言えば、NHKの大河ドラマで有名になった「黒田官兵衛」はこんな言葉を残している。

「もひおく言の葉なくてつひに行く 道はまよはじなるにまかせて」

(この世に思い残すことは何もない。いまは迷うことなく心静かに旅立つだけ)

こんな迷いのない明鏡止水の境地はもはや日本人の精神的な美学だ。

めいきょうしすい【明鏡止水】

くもりのない鏡と波立たない静かな水の意。心にやましい点がなく、澄みきっていること。 「 -の心境」

大辞林 第三版の解説

 

自分の好きな女の子から拒否されようが何があろうが、静かにそれを受け入れるということは、日本人の精神的な美徳になる。

決して「情けない」ということではない。
むしろ潔い。

 

中国の列車の中では、韓国人の女子大生にここまで詳しいことは言っていない。

それほどの英語力はないから。

「その日本人は、『好きだけど、相手に迷惑をかけたくない』と思って自分の気持ちをおさえたんだと思う。それは、武士の考え方の影響を受けているのかもしれない」

そんなことを言っただけ。

 

でも実際には、そんなことはないだろう。
現代の日本人男性のご先祖様は農民や町民が多くて、武士の子孫なんて少ないはず。

「武士の精神」が今の日本人にどれだけ引き継がれているのかも、あやしい。

 

正直、「武士の精神」であれば、今の日本人よりネパールの「グルカ族」の方がその要素を強く持っていると思う。

フォークランド紛争時にはグルカの兵が攻めてきたと聞いて逃げ出すアルゼンチン部隊もあったという。

(ウィキペディア)

 

ボクとしては、韓国人の子の話を聞いてそのとき頭に浮かんだことを話しただけ。
でも、「武士」というキーワードのおかげか、その子はこの説に納得していた。

「それが韓国人と日本人の違いだ!きっとそう!」

その子はそんなことを言っていたから、それで良しとする。

 

ところで、もし韓国人の女の子に告白するなら、この言葉を忘れないでほしい。

「10回たたいて折れない枝はない」

成せばなる!
ならなかったら、潔くあきらめよう。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。