「秋深き 隣は何を する人ぞ」
俳句の神・松尾芭蕉がこう詠んだように、日本人は秋になると隣人のようすが気になるのだ。しらんけど。
どうやらそれは隣国も同じらしい。
テレ朝ニュース(2021.09.29)
日韓世論調査 関係改善に差 相互の感情悪化が…
ことしの8~9月に日本・韓国で行われた調査結果がこれだ。
日本に対して「良い」印象を持つ韓国人は20・5%(昨年12・3%)
「良くない」印象を持つ人は63・2%(昨年71・6%)
韓国では全体的に日本への印象は良くなっている。
その一方、韓国に対して「良い」印象を持つ日本人は25.4%(昨年25.9%)
「良くない」は48.8%(昨年46.3%)
いまの日本では韓国好きの人はほぼ変わらず、否定的な人がやや増えている感じだ。
韓国では日本への好感度が上昇しているけど、日本ではその反対の傾向がある。
日韓関係はここ数年ずっと氷河期で、春の兆しはまるで見えてこない。
両国関係を重要と考える韓国人は79・1%とこれはかなり高い水準だ。
その理由のトップは「経済や産業面での相互依存性が大きいため」(79・7%)で、経済面で日本を必要と考えていることが分かる。
「関係改善に差」とあるように、日本・韓国人の意識で大きな違いがあったのは「日韓関係を改善するべきか?」という質問だ。
改善すべきと回答した韓国人は71.1%だったのに対し、日本では46.7%とかなり消極的。
このところ韓国では中国への印象が悪化していて、国としてもいろいろと圧力を受けているから、日本との関係を強化したい気持ちが強いのだろう。
来年3月に韓国で新しい大統領が決まり、「新政権下で日韓関係は改善するか?」という質問に対して、「する」と期待する韓国人は22・4%で、日本人ではわずか4・6%。
日本の新政権(いまの岸田政権だけど調査時は不明)に改善を期待する人は韓国で18・1%、日本ではたったの1・6%しかなかった。
関係改善について韓国はわりと楽観的で、日本は絶望的ではないけど限りなく悲観的だ。
日韓関係が変化する起点は誰がトップになるかではないから、頭だけで中身を変えないといまの最悪の関係からは抜け出せないだろう。
両国関係を改善したい気持ちは韓国では熱く、日本では冷風が吹いていてあまり関心がない状態。
韓国好きの日本人はドラマや歌、食文化など自分の興味のある分野に夢中で、韓国のコンテンツを楽しめていればそれでいいと考えていると思う。
政治問題は自分の圏外にあって国同士の関係がどうなっても、こういう人たちには特に困ることはない。
「次の訪韓の為に今は色々計画中…👍 考えているだけで楽しい💕」
下の中央日報の記事でも韓国の専門家(世宗研究所研究委員)が、「自民党だけではなく日本国民も韓日関係を早期に改善するべき必要性を感じていない」とみている。(2021.09.30)
慰安婦合意を覆した韓国にしこり 「岸田氏、来年7月に本性表わす」
政治的には日本人は本当に冷めているのだ。
それに対して韓国では基本的にみんな慰安婦・徴用工問題などの政治問題に関心があって、そのうえで日本の文化に興味を持つ人がいる。
政治問題には無関心で、食べ物やアニメなどの文化面だけを楽しむという韓国人は少ないはずだ。
韓国メディアの報道を見ていると、まずは韓流文化の魅力を伝えて「韓国ファン」の日本人を増やしていき、両国関係の改善につなげたいという論調が多い。
でも日本で韓国文化を楽しむ人が増えても、政治問題に首を突っ込もうとする人がそれと同じように増加するとは思えない。
ソレとコレとは切り離して考える。
日本人は感情より約束を重視する。
慰安婦・元徴用工訴訟問題について、韓国側がいまの合意違反の状態を是正しない限り、関係改善はないとみているのだろう。
誰がトップになるかはあまり関係なく、まずこの状態を動かさないと日韓関係の前進なんて期待できない。
でも韓国では政権が一新したら、両国関係も”自然”と良くなると思っている人が多い。
2021年はこのまま氷河期で終わるだろうし、日韓の温度差も長く続きそうだ。
こちらの記事もどうぞ。
調査のように、韓国人は多数が日本との関係改善を望んでいます。しかし、関係改善のために必要な条件が何かはわかっておりません。それがジレンマです。
はなはだしきは多くの韓国人たちは日本の謝罪が条件だと考えています。
しかし、これよりもっと心配なのは来年の大統領選挙で李在明が大統領になる可能性が高い」ということです。
これは文字通り「災い」となるでしょう。
書いてある通りだと思います。 実際に私もそうです。
韓国と韓国人は好きではありませんが韓国エンタメ・食・服飾美容系が楽しめるのなら政治がどうだろうと関係ないです。
でも韓国人はそうではないみたいなので来年も何の進展もないでしょうね。
徴用工問題で本当に資産売却したらその時は何か変化があるとは思いますが。
韓国との国交が厳しくなって韓国エンタメ・食・服飾美容系が楽しめなくなっても残念ではあるけど困らないですし。 その時は別の楽しみを見つけるでしょう。
日本では文化は文化、政治は政治と切り離している人が多いと思います。
むしろ文化が好きな人は政治問題を持ち込まれるのを嫌がります。
李在明氏が大統領になったら、日韓関係は破滅的になると思います。
ですが、土地開発の不正問題について李在明氏も捜査対象になったという報道を見ました。
日本にとっては別の人物が大統領になってもらいたい。
> 日本にとっては別の人物が大統領になってもらいたい。
勝手に日本人の代表的意見であるかのような表現をすることは、これを見る外国人にとって誤解を招きやすいと思いますよ。李在明氏が「次代韓国大統領の有力候補である」ことを知っている日本人にしてみれば、彼が大統領になってほしいかどうかは、おそらく半々というところじゃないですかね。その他の大多数の日本人にしてみれば、次代韓国大統領のことなんざ、関心の外ですよ。
互いに本音をぶつけて、事実の解明と妥協点を探ることから真の外交は生まれると思う。私はむしろ、下手な「用日派」が大統領になるよりも、韓国人の本音を口にできる李在明氏が韓国トップになる方が、長い目で見ればむしろ望ましいと考えます。
時代は変わった。隣国同士で必ずしも関係がうまく築けていない例なんか、世界中にいくらでもあります。例えば「英国・アイルランド」とか「インド・中国」とか「イスラエル・周辺中東諸国」とか。韓国が、「日本とは対等の友好関係を築きたくない、日本はいつまでも屈服させるべき悪者であるべきだ」と主張するのであれば、日本としては、その考えに応じた2国間関係を構築するだけのことです。
その方が結局は世界の平和(の維持)に繋がります。
ネットの書き込みは別として、日本のメディアが「対日強硬」「反日」と書くようにこの人物を歓迎する雰囲気は一般的にはありません。
テレ朝ニュース
「韓国大統領選 与党候補“対日強硬”李在明氏を選出」
産経新聞
「大統領選候補に李在明氏を選出、韓国与党 対日強硬発言で知られ」
時事通信の記事
「「少年工」から大統領候補に ポピュリスト、反日の評も―李在明氏」
大手メディアの意見こそが、日本国民の代表的意見なんですか?
ネットの書き込みよりは。