きょう12月15日は、1994年にパラオが国連に加盟した日。
「へ~、で?」という声が聞こえてきそうだけど、太平洋に浮かぶこの国と日本との関係は実は深い。
先日、パラオ人のお母さんが坂道を駆け下りる子どもに「ソロソロ!」と言ったように聞こえたので、新種の #日本語由来のパラオ語 を発見したと思って確認したら、英語で「スロー、スロー!」と言ってただけでした😂
実在する単語は再生20万回を超えたこの動画で確認できます‼️https://t.co/aKDY9j1ito pic.twitter.com/4IqFVfDs5J— 在パラオ日本国大使館(Embassy of Japan in Palau) (@OfPalau) July 5, 2021
このツイートのように現地の人でさえカン違いするほど、「柿の種」をアラレと呼ぶとか、日本語に由来するパラオの言葉は山盛りあるのだ。
きょうはそんな親日国が国連に加盟した日ということなので、これから日本とパラオの関係と日本語由来のパラオ語を紹介しよう。
日本人なら「初めてなのに懐かしい」って気がするのでは。
パラオってこんな国
1 面積:488平方キロメートル(屋久島とほぼ同じ)
2 人口:21,291人(2015年)
3 首都:マルキョク(2006年10月まではコロール)
4 民族:ミクロネシア系
5 言語:パラオ語、英語
6 宗教:キリスト教
外務省ホームページ「パラオ共和国(Republic of Palau)基礎データ」から
現在につながる日本・パラオの関係は100年ほど前に始まる。
第一次世界大戦では日英同盟によって、連合国としてこの戦争に参加した日本は、ドイツが統治していたパラオを攻め落とし、戦後のパリ講和会議(1919年)でパラオは日本の委任統治領になった。
2006年までは首都だったコロールを中心に日本統治がスタートし、多くの日本人がパラオへ渡る。
日本時代のコロール
日本はパラオで学校や病院、道路などの生活基盤を整備すると同時に、現地の人を対象に日本語による学校教育を行った。
そのことで、
Basio(場所)、Bento(弁当)、Daiziob(大丈夫)、Dosei(どうせ)、Iorosku(よろしく)、Bengngos(弁護士)、Chaikodetsiu(あいこでしょ)、Dengki(電気)、Kets(けち)、
Komeng(ごめん)
などの日本語由来のパラオ語が爆誕。
もっと知りたかったら、パラオ語をクリックするですよ。
他にもブラジャーを「チチバンド」(乳バンド)、ビールを飲むことを「ツカレナオス」(疲れ直す)という。
これだけ日本語由来の言葉があふれていれば、英語の「スロー、スロー」を「ソロソロ」と聞き間違えるのも仕方ない。
ではパラオのみなさん、国連加盟おめでとうございます。
「Dosei」があるなら、「オメデトウ」というパラオ語もありそう。
下の言葉は日本語の「選挙」が元ネタになったもの
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「チチバンド」って、昔(戦前から昭和40年くらいまで)の日本では、市中で一般的に使われていた正式日本語(?)なんですが。そのことを、このブログを読む人たちは知っているのかな?
テレビCMや洋品店のチラシとかで何度も見ました。
「チチバンド」はマンガかテレビで聞いたことはあります。がよく知りません。
直接は聞いた事ないですが、聞けば何かは分かりますよねw