福岡には「嫁ごの尻たたき」という正月行事があるらしい。
夫婦の幸せや子宝を願うというのは日本全国にあるとして、この神道のイベントのユニークなところはそのやり方で、近所の子どもがわらで作った棒で女性の尻をたたくのだ。
この行事は江戸時代から伝わり、むかしは新妻の尻をたたいていたけど、いまでは棒でソフトになでるだけになったとか。
これならまったく問題ない。
でも日本人の価値観や考え方からすると、ドン引き必至なのがコレだ。
AFP通信(2022/1/14)
不倫女性にむち打ち100回、相手男性は15回 インドネシア
インドネシアのアチェ州であるとき、既婚者の男女がヤシ農園にいるところを住民に見つかった。
これは現地でスキャンダル。
アチェの検察当局の取り調べに対し、婚外交渉を認めた女性は不倫で有罪となり、むち打ち100回の刑を受けた。が、不倫を否定した男性の刑は15回だけ。
素直に認めた方が重い罰を受けて、断固否定した方は軽い罪になるとか、「正直者はバカを見る」の具体例だ。
こんな考え方とは無縁で、日常生活で「むち打ち」なんて交通事故ぐらいの日本では、「むしろご褒美」と他人事で書き込む人もいる。
でも、この女性はどうしても痛みに耐えられず、ムチ打ちが一時中断されたというから、これは身体的にも精神的にも深いダメージを与える“拷問”だ。
これにネット民の感想は?
・ひどすぎ
・ムチの血
・フェミの人たちはポスターで騒ぐ前にこういうのを問題にしたらいいのに
・うちの元旦那なら1000回じゃ足りない。
・男女格差ランキング
120位 日本
日本は女性に差別的だ!遅れている!
110位 インドネシア
不倫が社会的に禁止されているのは日本もイスラム圏も同じで、これは世界中で通じる常識。
21世紀のいまこれが「完全フリー」の社会があったら、すぐに注目されて各国でニュースになるはず。
でも、共通するのはその認識まで。
不倫をしたときの罰則については、それぞれの国や地域の宗教・文化によって違っていて、女性が公の場で野次馬にスマホを向けられながら、むちを打たれるところもある。
アチェについてはこんなニュースがちょくちょくある。
これはさすがに「痛みに耐えてよく頑張った!感動した!」では済まないから、「時代に合ってない」、「これはおかしい」と日本人はドン引きする。
でも、イスラム教徒にとってはクルアーン(英語だとコーラン)が絶対で、この聖なる書がすべての行動基準になっているのだ。
ボクも、イスラム教徒は豚肉やアルコールを口にすることができない、ということは知ってたけど、インドネシア人のイスラム教徒から、ふかひれスープも飲むことができないと聞いて驚いた。
クルアーンの内容は時代とともに変化するものじゃない。
だからいろんな人権団体から批判されても、クルアーンの記述を絶対とする人には関係ないから、むち打ち刑も終わらない。
一方、日本人にはそんな「絶対的なルールブック」なんてものはない。
歴史をみてもイスラム圏やヨーロッパとはちがい、宗教法に基づいて生活が行われることがなかったから、こういう考え方は受け入れられない。
ただこのむち打ち刑については、「ふかひれNG」のインドネシア人も「あれはいけない」と非難する。
人権の面でも許されない行為だし、あんな行為が伝わると、国際社会でのインドネシアの評判が下がるという。
アチェ州はインドネシアで唯一、シャリーア(イスラム法)が適用されているいわば「特別区」だから、賭博や飲酒、同性愛行為があるとこんな罰が与えられる。
でも、けっしてこれが「インドネシアの日常、平常運転」ということではない。
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