きのう3月14日はアルベルト・アインシュタインの誕生日だった(1879年)。
この「20世紀最高の物理学者」は大正時代に来日して、日本人と接してこんなことを思う。
「日本人のすばらしさは、きちんとした躾(しつけ)の心のやさしさにある。」
サンキュー、アルベルト。
アインシュタインが称賛した日本人のきちんとした躾のすばらしさに触れて、影響を受けた外国人は現代でもいる。
日本のおもてなしを受けるアインシュタインと妻のエルザ(1922年)
留学生としてやって来て、環境や人が大好きになって、気づくともう10年以上も日本に住んでるバングラデシュ人が知人にいる。
たまに帰国して母親の手料理を食べると、お腹を壊してしまうというほどすっかり日本になじんでしまった。
そんな外国人は日曜日になると、仲間と一緒に海岸のゴミを拾うボランティア活動をしていて、その様子をSNSにアップする。
たとえばこんな具合に。
Sunday volunteering activities:
Cleaning the Pacific coast.
Due to so much cold last month was off cleaning activities.It will continue from now on.
その前の月はあまりの寒さのために、掃除活動をお休みにしたけど、これから先も続けていくつもりだと抱負を語る。
このバングラデシュ人の考え方や行動力はホントに素晴らしいし、日本にいる日本人が見習ってもいいレベル。
でも、彼がこんな活動を始めるきっかけは、日本の街を歩いてそのキレイさに「これはすごすぎないか…」と感銘を受けたこと。
それが日本の強烈な第一印象だったから、そのワケをさぐると、責任感や自律心の強い日本人は自分のゴミにも責任をもっていて、そこらにポイ捨てをしないから路上にゴミが落ちていないと知る。
もちろんまだ渋谷を知らなかった頃の話だろう。
バングラデシュ社会は残念ながらその反対で、清掃人がいても路上にはゴミが当たり前のようにあるし、街には静けさと秩序の代わりに騒音とカオスがある。
日本の街のキレイさは、そのまま日本人の心の美しさを表しているように見えた。
それで日本人がしているビーチクリーン活動に参加して、ゴミのないキレイな海岸を見てすがすがしい気持ちなり、いつからか自分が主催するようになったとか。
もともとは日本人に感化されたバングラデシュ人が始めて、その様子をアップすると、それに感化されて活動に参加する日本人もでてきた。
多文化共生社会の最適なモデルになって、地域の広報に載りそうなこのイイハナシは、彼が日本の街や日本人の精神に感動したことに始まる。
それはアインシュタインの「日本人のすばらしさは、きちんとした躾(しつけ)の心のやさしさにある。」という発見につながると思う。
「身体が美しい」と書く躾の価値を、日本人が改めて見直してもいいのでは。
首都ダッカの様子
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