【日本の災害対応力】外国人も感嘆、世界最高クラスの理由

 

日本で生まれ育った日本人なのに、それでも「スゴイ!」と感心することは、災害が起きたときの対応の早さ。
震度6強を観測した福島の地震でも、その「高速復旧力」が発揮されて、高速道路にできた数十メートルのひび割れが、通行止めから16時間後には全面解除された。

 

 

この画像を見て、外国人からわき上がる驚きや称賛の声。

・Meanwhile the traffic light in my town has been broken for 2 years.
(オレの町の信号機は2年前から壊れたままだよ。)

・that’s why God gave us Kenya, we don’t experience earthquakes.
(だから神様は、私たちにケニアを与えてくださったのです。ここでは地震がありません。)

・I’m always amazed by how efficient Japan is at doing repairs and maintenance to their infrastructure. Here in the UK, it takes weeks before work like this is carried out.
(日本のインフラの修理やメンテナンスの効率の良さにはいつも驚かされます。ここイギリスでは、このような作業に何週間もかかります。)

・In the Philippines, it might take years. 😅
(フィリピンなら数年はかかるだろうね。😅)

・Don’t talk about my country please.
(わたしの国のことは言わないで。)

・Great – now please open your borders.
(すばらしい。次は国境を開けてください。)

 

人が住むのに最適な家は周囲の自然環境がきめる。
ヨーロッパの童話『三匹の子ぶた』では、悪者のオオカミは藁(わら)と木の家をぶっ壊すことができたけど、レンガの家だけはどうすることもできかった。
ヨーロッパによくあるレンガや石積みの「組積造(そせきぞう)」はとても頑丈で、外敵や風にはめちゃ強い。
世界的には人口の6割がそんな住居に住んでいるという。
でも地震大国の日本だと話は変わって、組積造だと揺れに弱くて崩れやすいから、やっぱり梁(はり)と柱でできている伝統家屋の方が風土に合っている。
震度6強というと「大地震」と言っていいレベルなのに、犠牲者が4人とかなり少なかったのは、これまでの経験から建物の耐震技術が向上した結果だ。

毎日新聞のコラム『余禄』(2022/3/18)

過去の被害を教訓に耐震力を向上させてきた結果だろう▲大きな地震のたびに耐震基準が見直され、新たな技術が開発された。

英国発祥とされる童話「三匹の子ぶた」では…

 

大きな不幸があると、日本人はそこから学んで次に備えるから、1995年の阪神大震災に比べて、2011年の東日本大震災では建物の倒壊による死者は劇的に少なかった。
いまでは、塗るだけで耐震性を高める塗料を日本企業が開発したという。
そんなハイテクは世界的にも注目されていて、アメリカで建設されたアップルの新本社には日本の免震技術が採用された。

いま見たニュースによると、ロシア軍の攻撃を受けているウクライナで、戦闘を避けるために多くの人が集まっている州の知事が、日本に仮設住宅を提供してほしいと呼びかけた。
まったく知らんかったけど、日本はこれまでの災害対応の経験から、避難民用の仮設住宅設営の知識や技術がスゴイらしい。
ミサイルや銃とかの武器の支援はできんけど、これなら日本が大活躍できる予感。

地震・ツナミ・火事といった災害のリスクは日本に暮らす人の運命で、これはもう変えられないから、それと向き合って戦っていくしかない。
千年以上も戦い続けた結果、過去の蓄積から日本は自然災害への対応で、世界最高クラスの力を身につけてしまった。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。