世界第二位の軍事力を持っているロシアなら、いまごろ「圧倒的ではないか、我が軍は」と言っていてもおかしくないのに、ウクライナを相手に攻めあぐねている。
思わぬ苦戦の理由にはウクライナの必死の抵抗があるし、ほかにもロシアのトップに正確な情報が伝わっていないという説がでてきた。
日テレニュース(3/31)
「プーチン氏が怖くて真実を伝えられてない」米高官が分析
米ホワイトハウスの高官は、側近らがプーチン大統領を怖れていて、正確な情報が伝わっていないという見方を示した。
ロシア軍の戦況や経済制裁による影響について、プーチン氏には誤った情報が伝えられているらしい。
それでいま、「プーチン氏が軍に欺かれたと感じていて、プーチン氏と軍幹部との間に継続的な緊張関係が生まれている」という指摘がホワイトハウスにある。
このニュースにネットの反応は?
・イエスマンだらけにした組織の末路
・もはやスターリンだな
・上に真実を伝えると、殺される世界か・・
・これ部下は真実を伝えてるのにプーチンが信じようとしてない可能性もあるよな
・都合悪いこと言う
↓
「おまえスパイだな!」
↓
シベリア送り
嫌でしょこんなの
日本の会社で理想的とされる「ホウ・レン・ソウ」が自由にできる開放的な雰囲気が、いまのロシア政府にはないようだ。(あるわけないか。)
ただ今回のウクライナ戦争では、真実もフェイクニュースも洪水のようにあるから、アメリカが流すこの情報もどこまで信じていいのかは分からない。
ヨシフ・スターリン(1878年 – 1953年)
「怖くて真実を伝えられてない」というプーチン氏の現状を知って、ネットでは旧ソ連の独裁者で「鋼鉄の人」を意味するスターリンを連想した人は多い。
絶対的な権力と強い猜疑心を持っていた彼が支配していた旧ソ連時代、80万人近くが粛清として処刑されたと言われる。
暗殺を極度に恐れていたスターリンは同じ寝室をいくつも作っていて、寝る直前にどの部屋を使うかを決めていた。
1953年3月1日、夕食の後に寝室へ入ったスターリンは脳卒中の発作で倒れて、いったん意識を回復するも、結局は5日に亡くなった。
実はこの間、独裁者らしい自業自得がある。
スターリンが寝室に入った翌朝、予定の時間になってもスターリンからの指示がないことに警備責任者が不審感をいだく。
でも寝室に入ると、眠りをジャマされたとスターリンの怒りを買うかもしれない。
それを恐れて警備責任者は何もしなかったから、発見が遅れてスターリンの容態を悪化させたという。
その日は一日中呼び出しがなくて、さすがにおかしいと思った家政婦が午後11時ごろ中へ入ると、パジャマ姿で床に倒れて失禁しているスターリンがいた。
部下が気軽に「ホウ・レン・ソウ」のできる雰囲気があったら、スターリンは助かったかもしれない。
まああの時代のソ連で、それを求めるのは異世界ファンタジーの話だけど。
いまのロシア軍の苦戦の原因が、プーチン氏が周囲に与えていた恐怖にあるのなら、これも壮大な自業自得だ。
怖くて側近が真実を伝えられないという状態は、これから起こる大きな不幸のフラグのようだ。
スターリン・レベルになるとは思えないけど、プーチン氏も着実に危険な独裁者への階段をのぼっている。
自ら作り出した恐怖が死因の一つになったスターリンのように、独裁者の最後でハッピーエンドはなかなかない。
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