日本では桜が散ったり、これからだったりするこの時期、季節は間違いなく春だ。
でも1年を24に分けた二十四節気によると、きょうは「清明」になって、さらに1年を72に分けた七十二候では「鴻雁北」(こうがんかえる)という季節になる。
清明とは「すべてのものが清らかで、生き生きしている」、鴻雁北とは冬を過ごしていた雁(がん)が北へ去っていくという意味。
現在の日本ではフツウは春夏秋冬の四季を使うけど、むかしながらの二十四節気や七十二候を使うこともある。
まえにタイ旅行で、日本語ガイドがこんなことを言っていた。
「私の家では、新年が年に3回あります」
新年が年3回ある?
どういうことだ?
知り合いのアラフォー女性が、「私の誕生日は4年に1回ある」と言っていた。
それは理解できるのだけど、「正月が年に3回」というのはよく分からない。
話を聞いたら、「カレンダー(暦)が3つあるから、新年も3つある」ということだった。
西暦と中国の暦とタイの暦があって、それぞれに新年がある。
西暦の新年は、日本と同じ1月1日。
このガイドは、父親が中国人で母親がタイ人という人だった。
だから、それぞれの伝統を引き継いでいる。
西暦に加えて、タイと中国の新年がくるから「正月が年に3回あります」ということになる。
こういうところは多民族国家のタイらしい。
中国文化の日本文化への影響②日本風にアレンジした5つの具体例。
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