日本人で、世界で初めて認められた美人といえばダレか?
それはやっぱり児島 明子さんでしょ。
ファッションモデルだった小島さんは1959年(昭和34年)のミス・ユニバース・ジャパンに選ばれて、アメリカで開催された第8回ミス・ユニバース世界大会に参加。
そして1959年のきょう7月24日、最終審査でブラジル、イングランド、アメリカ、ノルウェーの各代表の中からみごと世界一の栄冠に輝く。
小島さんがミス・ユニバース世界大会の優勝者になったというのは、日本人だけでなく、アジア人としても初の快挙だ。
児島明子さんは宝田明さんの最初の妻で、歌手の児島未散(みちる)は2人の長女にあたる。
児島 明子
ということで今回のテーマは「美人」。
日本で「三大美人の産地」として、秋田・京都・金沢がよく挙げられる。
コンプラ重視の令和のいまでは、”美人”という言葉はルッキズム、”産地”は人権侵害という批判がきそうで、こんな表現は死語になりそうな勢い。
秋田ではそんな評判をいかして、秋田観光コンベンション協会が毎年、「秋田美人サイレントメッセージ」を企画している。
最新の「秋田美人ポスター」がこちら。
6人の秋田美人の口の形から1文字ずつ、何を言っているのかを当てると、秋田の特産品なんかをもらえるキャンペーンを観光コンベンション協会が毎年やっている。
*ことしはすでに終了。
さて、秋田・京都・金沢はなんで日本三大キレイどころなのか?
江戸時代、旅客や荷物を運んで港から港へ移動する廻(かい)船のルートとして日本海側の港町が栄えていて、昔からそこには美人が多いと言われている。
…なんて理由があるサイトに書いてあったのだが、何を言っているのかよくワカラン。
世界三大美人が一人、小野小町は秋田出身と言われる。
そんな秋田美人については、太陽の出ている時間が短いことがその理由にあるらしいと「秋田県観光ガイド」にある。
秋田美人の一番の特徴は肌の色の白さ。これは県外から来る人のほとんど感じるのだそうです。それは年間の日照時間が日本一少ないからということも影響しているようです。
日本でいちばん日照時間が多いのは山梨県で2249時間、秋田県は1453時間とかなり少ない。
単純に、日光に当たる時間が少ないから色白の肌になって、「白=美」というイメージに合致するから、”美人の産地”の理由になっているようだ。
ほかにも、秋田県人のDNAとロシアや欧州でのDNAタイプは似ていて、はるか昔、ロシア人やヨーロッパ人が秋田に住み着いたという説も“美人”の理由にあるらしい。
タイでは北部の都市、チェンマイも“美人の産地”として有名だ。
この理由は秋田県と同じで、日照時間が短くて色白の人が多いからという話をタイ人ガイドから聞いた。
美しい人が話すと、その言葉までエレガントに聞こえるらしい。
女性の喋る北タイ語はいわゆる「チェンマイ美人」と結びついてバンコクでは非常に上品な言葉とされる。
秋田弁はどうなのか?
ということで日本でもタイでも、「美人」の条件には色白という共通点がある。
でも、「肌が白い=美しい」というイメージは人種差別的だという批判が、最近では世界的に強くなっているから、そんな価値観もだんだん過去のものになりつつある。
映像表現で、世界中に大きな影響を与えているアメリカのディズニーが『DISNEY’S BEAUTY AND THE BEAST(美女と野獣)』の新作でふくよかな黒人女性を起用して話題になった。
この主人公を演じたジェイド・ジョーンズさんは、LGBTのどれにもにあてはまらない性的マイノリティーの「クィア」を自称しているから、正確には“女性”に当てはまらないかもしれない。
コンプラ重視になって、性別、年齢、肌の色などいろんな「美の条件」が認められる、認めないといけない世の中になると、「秋田美人ポスター」はきっと崩壊する。
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