よっしゃーーーーーー!
マジかよww
信じられない…
きょう未明、サッカーW杯の試合で日本がスペインを2―1で撃破して、決勝トーナメント進出を決めた瞬間、ネットではこんな喜びや驚きの声がさく裂。
それともちろん、「森保さんごめんなさい」という手の平返しの謝罪も。
試合終了と同時にこんな日経新聞の記事のように、マスコミも一斉に日本代表の快挙を報じた。
(2022年12月2日)
ドーハの歓喜再び、早朝列島沸く 無敵艦隊破り決勝Tへ
日本ではサッカーのスペイン代表をよくこう呼ぶのだけど、まえに知人のスペイン人と話をしていた時、こう質問をされた。
「無敵艦隊ってナンデスカ?初めて聞きました。なんでスペイン代表がそう呼ばれているのですか?」
スペイン人が無敵艦隊を知らない…だと?
日本人が日本代表を「サムライブルー」と言うように、「無敵艦隊」がスペイン代表の愛称と思い込んでいたから、この展開はまったく完全に予想外で言葉に詰まる。
スペインではユニフォームの色から「ラ・ロハ(赤色)」と呼ばれていて、「無敵艦隊」はどうやら日本人が勝手に命名したらしい。(サッカースペイン代表)
アルマダの海戦
「無敵艦隊」の元ネタになったのは、1588年のアルマダの海戦でイギリス軍と戦ったスペインの艦隊。
そのスペイン人はこの海戦は知っていた。
でも、スペイン語の Armadaとは単に「艦隊」や「海軍」の意味で、いまのスペイン海軍も「アルマダ」と呼ばれている。
スペインではこの艦隊を「最高の祝福を受けた大いなる艦隊(Grande y Felicísima Armada)」という。
フェリペ2世が1588年に、当時世界最強といわれたスペイン艦隊をイギリスへ向かわせたが、返り討ちにされ、さらに暴風雨に見舞われても壊滅的なダメージを負う。
「その海戦でスペインの艦隊はイギリスに大敗しましたから、“無敵”ではありません」とスペイン人に言われると、たしかにそうですねよと。
調べてみると、このスペイン艦隊を打ち破ったイギリスがやや上から目線で、揶揄(やゆ)する感じで「無敵艦隊(the Invincible Armada)」と呼ぶようになり、それが日本に伝わったようだ。(アルマダの海戦)
そんな話をすると、「なるほど。たしかにイギリス人の性格には、そういうイヤミったらしいところがありますね」と妙に納得するスペイン人。
ミッドウェー海戦で大勝した米軍が日本艦隊を「無敵艦隊」と呼んだとしたら、たしかに感じが悪い。
1990年代にサッカー・スペイン代表は31戦負けなしという強さを誇っていたことから、日本では「無敵艦隊」と呼ばれるようになったという。
そんな説もあれば、スペインは強いはずなのに、ヨーロッパ選手権やワールドカップの予選で勝っても、本選ではイマイチ勝ち上がれないこと皮肉って、こう呼ぶようになったという説もある。(無敵艦隊)
ただ、16世紀の「アルマダの海戦」でイギリスに完敗したことが、その後のスペイン帝国の没落につながったから、日本ではサッカー代表が「無敵艦隊」と呼ばれていることに、スペイン人はどう思うのか。
ちなみに知人のスペイン人はサッカーに関心が無いから、どーでもいいらしい。
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