*今回の記事は「慰安婦像」ではなくて「少女像」と書いてきます。
今の韓国には、60以上もの少女像が建てられる予定があるらしい。
一体いくつまで増えることやら?
「やめられない止まらない」って、かっぱえびせんじゃないんだからさ。
個人的に前から、韓国各地に少女像を建てる団体について興味があった。
「この団体には、どんな目的や考え方がんだろう?」という疑問をもっていた。
そんなときに出会ったのが、皇潤です。
いや、この記事です。
「Wedge」というニュースサイトにある記事。
韓国では、「日韓合意?何だよ、それ?」って勢いで少女像が建てられていることは、たくさんの日本人が知っているはず。
でもほとんどの人は、それを主導している団体がどんなものかは知らないと思う。
どんな目的や考え方をもって、少女像を建てているのか?
ということで今回は先ほどの記事をもとに、韓国で少女像を建てている団体について書いていきたい。
記事を読むと分かるけど、この団体は日本でも政治活動をしている。
記事の内容に入る前に、この記事を書いた人について紹介しときます。
このライターは「崔 碩栄(チェ・ソギョン)というソウル出身のジャーナリスト。
日本の大学院を終了後、「劇団四季、ガンホー・オンライン・エンターテイメントなど日本の企業で国際・開発業務に従事した(ウィキペディア)」という経歴を持っている。
そして、日本と韓国についての記事を書き始めるようになった。
10年間の日本生活の中で、韓国で聞かされてきた日本の「姿」と直接体験した日本の「実態」との乖離に疑問を抱くようになり、新聞、ブログなどに文を書き始めた。
(ウィキペディア)
呉善花さんという韓国人もそうだけど、「韓国で聞いていた日本」と生活して知った「実際の日本」に大きな違いを見つける韓国人はいる。
この人もそんな韓国人みたい。
釜山の少女像を建てたのは、「未来の世代が建てる平和の少女像推進委員会」という複数の市民団体が集まってできた組織。
その中心的な団体が、「キョレハナ」になる。
キョレハナとは「キョレ=民族、同胞」と「ハナ=一つ」の合成語で「民族、同胞は一つ」という意味だ。
韓国で「同胞」と言えば、韓国と北朝鮮の人たちのこと。
それが「一つ」ということは、「韓国と北朝鮮は統一されるべき」ということ。
キョレハナとは別の言葉で言えば「統一」という意味なのである。
「韓国と北朝鮮の統一」がこの団体の大きな目的にある。
後で書くけど、この「キョレハナ」という団体の本来の目的は「北朝鮮の支援」にある。
今、日韓の関係はと~っても悪い。
その原因は、ソウルの日本大使館と釜山の日本領事館前に少女像が建てられたこと。
このキョレハナという団体がその活動の中心にいたらしい。
困ったもんだ。
その核心といえるのが「キョレハナ」という市民団体である。釜山日本領事館前の少女像を設置するための募金活動もキョレハナの口座がその窓口になっている。
キョレハナはソウルの日本大使館前の少女像を取り囲み、座り込みデモをしていた団体であるが、ここには釜山支部大学生組織「釜山大学生キョレハナ」も参加していた。
ソウルまで「遠征」していた彼らが地元釜山にも少女像を作ることを目指して募金活動を開始、ついに実現したのが今回話題になった少女像である。
このキョレハナという団体がメインとなって少女像を建てているけど、本来の団体の目的は「北朝鮮の支援」にある。
記事には、「組織の『本業』は『北朝鮮支援』(同記事)」と書いてある。
11の事業本部の中に慰安婦に関わる活動はなく、北朝鮮を支援するための事業に集中している。
この団体が北朝鮮を支援するために、具体的にどんな活動をしているかは記事を読んでほしい。
ここではそれは重要ではないから。
それにしても、ますます少女像から離れていくような?
どんな目的や考え方をもって、この団体は少女像を建てているのか?
この記事を書いたライターが懸念していることは、この団体が「北朝鮮寄り」の政治思想を持っていること。
もちろん北朝鮮住民を助けるための人道主義的活動を非難するつもりはない。ただ、気になるのは北朝鮮の住民を助けると、北朝鮮でいくつもの事業を行っているような団体が、脱北者や北朝鮮住民の人権、核問題について無関心、あるいは北の政権に賛同しているようにすら見受けられるという点だ。
そして、北朝鮮を非難する韓国政府を非難している。
2016年9月9日、北朝鮮が第5次核実験を実施した時、キョレハナは北朝鮮政府を批判するのではなく、断固とした措置を取るとした韓国政府を非難する声明をホームページに掲載した。
さらに、北朝鮮を批判するアメリカをも批判している。
また、北朝鮮の人権問題については、「アメリカの人権基準だけで評価してはだめだ」、「北朝鮮の人権を脅かすのはアメリカによる孤立政策」だとして、北朝鮮を批判するアメリカを批判しているのである。
この記事を読む限り、このキョレハナという市民団体の考え方は「親北朝鮮」、北今の北朝鮮の政権を支持している。
でもって、「反朴政権」・「反アメリカ」という考え方らしい。
そしてここで、この団体と日本とのつながりが出てくる。
このキョレハナは、日本で「安倍政権を倒せ!」「アメリカ軍基地はいらない!」という政治活動をしていたという。
・例えば、キョレハナの大学生組織「大学生キョレハナ」の会員たちは、2016年10月には安倍政権打倒、辺野古基地反対を掲げる大阪の「団結まつり」に日本の市民団体会員たちとともに参加している。
・また、2016年3月にキョレハナが企画した沖縄ツアーでは、在日韓国人2世の徐勝教授(立命館大学特任教授)が参加者たちを連れて沖縄を訪問し、辺野古基地反対運動の現場を訪れている。
じつは韓国でも、この市民団体については詳しく紹介されていないらしい。
これは日本も同じだけどさ。
そのためこのライターは、この団体の実態について日本と韓国の人たちが知るべきだと主張している。
両国のマスコミは彼らの「副業=慰安婦像設置」だけではなく、「本業=北朝鮮支援」、そして連携している日本の団体についてもちゃんと国民に事実を伝えるべきだろう。
みなさんは、知ってましたか?
韓国で少女像を建てている団体が北朝鮮寄りで、「反朴政権」、「反米」の考え方をしていること。
日本に来て「反安倍政権」、「反アメリカ軍基地」の政治活動をしていたこと。
ボクはまったく知らなかった。
このライターが記事で不安に思っていることは、この少女像によって日韓関係が悪化してしまうこと。
少なくとも私には、影の実力者と言われている崔氏より日韓両国の外交関係を険悪な状況に陥れ、両国民間の心理的距離を広げたこの「市民団体」の影響力の方が恐ろしく思えてならない。
この団体が少女像を建てる目的が、この記事にハッキリとは書かれていない。
でも、この人の経歴と文全体、特にこの最後の文からすると、「日本と韓国の関係を悪化させることを目的に少女像を建てている」と読み取れる。
この少女像のせいで日韓関係は険悪になっているのは事実。
これによって喜ぶのは北朝鮮であることも間違いない。
このライターはこのことを心配しているのだろう。
沖縄については、気になることがある。
12月に、公安調査庁が「内外情勢の回顧と展望」というものを公表している。
そこには、外国勢力が「日本の分断を図っている」という内容があった。
NHK(12月22日)がそれを報道している。
サイバー攻撃手法が多様化 警戒強化を 公安調査庁
このほか在日アメリカ軍基地が集中する沖縄県をめぐり、中国の大学やシンクタンクが、沖縄の独立を求める団体の関係者と交流を深めているとしたうえで「中国に有利な世論を沖縄でつくることによって日本国内の分断を図る狙いが潜んでいると見られる」と注意を喚起しています。
おまけ
今回書いた市民団体「キョレハナ」について、朝鮮日報にこんな記事があった。
朝鮮日報( 2017/01/26)の記事。
平和の少女像に新年のごあいさつ
26日、「釜山大学生キョレハナ少女像を守る会」が釜山の日本総領事館前に設置された平和の少女像に新年のあいさつを行っている。
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