日本と外国のちがいってなんだろう?
海外を旅行していよく思うことは、「外国って、お金持ちと貧しい人の差がメッチャある!」ってこと。
豊かな人たちと貧困層にいる人たちが、ハッキリ分かれている。
貧しい人たちは、住んでいる家や服装がちがう。
タイへ旅行にいったとき、空港から市内までタクシーにのって高速道路を走っていたとき、車窓から貧しい人たちが住む「スラム(貧民窟:ひんみんくつ)」をよく見かけた。
タクシーで走っているときにチラリと見ただけでも、すぐにそこがスラムだと気がつくぐらい周囲とは建物や雰囲気がちがっている。
ビルやアパートに囲まれて、低い木造の住居が密集している。
タイの高速道路には、日本では見たことがないような巨大な看板がたくさんある。
タイ人のガイドから聞いた話では、あの看板は企業の広告だけではなくて別の目的もあるらしい。
スラムを隠すように大きな看板を設置して、タイに来た外国人にはスラムが見えないようにしているという。
これは15年以上前にきいた話だから、今はわからない。
日本でも東京オリンピックのときに、日本に来た外国人が「日本のみすぼらしい家」を見ないように、そうした家を青いビニールシートで覆(おお)っていたという話を聞いたことがある。
今の日本の社会は、これとは逆。
世界的にみると、経済的な各差はかなり小さい。
「日本でも、格差は広がりつつある」とはいうけれど、外国での格差とは比べものにならない。
日本に住んでいた中国人の友人は、「日本こそ、社会主義の国ですよ!」と太鼓判を押していた。
社会主義
生産手段の社会的共有・管理によって平等な社会を実現しようとする思想・運動。
「デジタル大辞泉」
Record chinaの記事(2016年6月2日)では、日本のホームレスを見た中国人の感想が次のようにかいてある。
これが日本の貧困層の生活だ!=中国ネット「日本の貧困層は素養があるんだな」「ホームレスですら民度が高すぎ」
「日本に行って驚くのは、ホームレスがいることではなく、ホームレスがとても清潔できちんとしており、本を読むことだ!」
経済の格差でボクがビックリしたタイは、現在の世界でも上から3番目に格差が大きい国だという。
Oxfamの報告書によると世界で格差が大きい国は、1位ロシア、2位インド、3位タイという順になっている。
タイのばあい、2015年には世界で11位だった。
だから、ここ数年で社会での格差が急速に広がっていることがわかる。
タイの情報サイト「アングル」から。
格差が世界一とされるロシアは、国内の1%の裕福な人が国全体の74.5%もの富を所有しているとされる。2位のインドは1%の裕福な人が国全体の58.4%の富を所有。
そして今回3位となったタイは、1%の裕福な人が国内の58%もの富を所有しているのである。
タイ社会の格差を数字で見るとこんな感じだ。
タイの大富豪は2008年には5名だったのに、2015年には28名に増加する一方で、タイ人全体の10%はまだ貧困層のまま。
タイ人の約75%は土地を所有していなくて、タイの土地所有権証明書の61%を10%の人間が握っている。
1時間働いた賃金は男性100バーツに対して女性は87バーツだ。
ちなみに4位はインドネシア、5位はブラジルとなっていて中国は世界6位だ。
まあ今の中国は社会主義でも共産主義でもなくて、拝金主義の国だから仕方がないか。
こちらの記事もどうぞ。
コメントを残す