3月23日に、韓国と中国がサッカーの試合があった。
それまでの韓国は中国と31回対戦していて、18勝1敗12分けと1回しか負けていない。
FIFAランキングでも、韓国が40位で中国が86位。
韓国にとってはアウェーの中国で試合をするといっても、韓国代表が勝つだろうとボクは思っていた。
なのに、韓国は中国に負けている。
翌日の中央日報は、このまさかの敗戦についてこうかいている。
「気力が感じられない試合だった」
「戦術もなく、闘志も見えなかった」
「中国は『恐韓症』を克服した半面、韓国には『惨事」』だった」
中国に負けたことは、韓国にとってまさに惨事(さんじ)だっと思う。
韓国のサポーターも、中国に敗戦したということで茫然自失。
ぼうぜん‐じしつ〔バウゼン‐〕【×茫然自失】
[名](スル)あっけにとられて、我を忘れてしまうさま。
デジタル大辞泉の解説
3月24日の朝鮮日報によると、こんな状態だったらしい。
一方、韓国のサポーターたちは「言葉もない」という様子だ。「今、赤いユニホームを着ている方が韓国なのか?」「テレビ中継のスコア表示が間違っているようだ」などと信じられない様子だった。
サッカー:中国ネットユーザー「愛国心で韓国サッカーに勝った」
「韓国人にとってサッカーは国技なんです。日本に負けた日は、本当に落ち込むし、酒がマズいんですよ」
韓国人の友だちがそんなことを言っていたのを思いだす。
ほとんどの韓国人は中国代表を「格下」と見ていて、負けるなんてこと考えてなかったはず。
なのに、大事な大事な予選で負けてしまった。
日本に負けたこと以上のショックだっただろう。
中国のサポーターは喜びを爆発させている。
それも当然。
それまで31回対戦して、1回しか勝ったことがなかったのだから。
先ほどの中央日報の記事は、試合会場での中国人サポーターの様子をこう書いている。
試合終了後もその場に残り、お祭りムードに包まれた。
中国の勝利をうけて、中国人のサポーターがネットに書きこんだコメントがおもしろい。
あるサポーターは「中国が(ロシアW杯に)出場しなくてもよい。韓国の本戦出場を邪魔できて気持ちがいい」と書き込んだ。
中国がワールドカップの本選にいくことより、韓国の邪魔をしたい気持ちが上回ってしまう。
子どもっぽいというか、バカバカしい。
でもこう考えている中国人は、13億人中12億人はいると思う。
サッカーの試合で韓国が中国に負けた。
その結果を知った日本人の反応はどうだったのか?
ボクがネットで見たかぎりでは、中国の勝利をよろこんだ人が圧倒的に多かった。
だから、韓国VS中国の試合では、たくさんの人が中国を応援していたということになる。
3月24日のRecord chinaの記事に、日本人のコメントがのっている。
「今日ばかりは中国ナイス!」
「スポーツに関しては韓国より中国の方がイメージがいい」
「倒れた選手に蹴り入れるとか相変わらずの韓国サッカー」
でも正確にいうと、日本のネットユーザーは中国の勝利がうれしかったというより、「韓国が負けたことがうれしかった」という人がほとんどだろう。
中国は嫌いだけど韓国はもっと嫌い。
ネットの声をみているとそういう日本人は多いと思う。
それはともあれ、韓国に勝って大喜びの中国人には、中国の勝利を祝う日本人のコメントが心地良い。
日本人のコメントを見た中国人は、ここに「日中友好」の光(可能性)を感じている。
「中国と日本のネットユーザーが驚異的な調和を見せる分野は間違いなくスポーツ。中日友好の希望の光を挙げるとしたら、それは韓国」
「中日友好は韓国にかかっている」
「日本と韓国の違いはスポーツにある。日本人は本当に実力のある相手には絶対的な敬意を示し、それを受け入れる」
この中国人の反応で思いだしたことがある。
2009年に野球のWBCで、日本と韓国が対戦していた。
このときは日本が韓国に勝つ。
日本の勝利をうけて、中国のメディア(サーチナ) はこんな見出しをつけて報じていたという。
このときネットで中国人の反応を見ていて、ある発見があった。
日本と韓国がスポーツの試合をすると、日本を応援する中国人のほうが多いらしい。
でもそれは、「韓国より日本が好きだから」ということではない。
「日本は嫌いけど、韓国は大嫌いだから」とか「韓国が負けるのを見たいから」という消極的な理由による。
さっきの「韓国の本戦出場を邪魔できて気持ちがいい」という気持ちと変わらない。
それはともあれ、「日本の勝利を中国人もよろこんでいる」ということを知った日本人は、中国人に良い印象をもっていた。
この反応も、先ほどの中国人のものとにている。
中国が韓国に勝てば、日本人が中国の勝利をよろこぶ。
日本が韓国に勝てば、中国人が日本の勝利をよろこぶ。
こういうことがあると、「中日友好は韓国にかかっている」というコメントは正しいと思う。
スポーツで韓国が関係すると、日中友好の光が見えてくる。
日本と韓国が試合をしたり中国と韓国が試合をしたりすると、日中の友好がほんの少しずつ深まる。
これは現実的にあるんじゃないかと思う。
さらに、日本と中国が近づくのを見たら韓国はきっとあせる。
それが国内のいき過ぎた反日感情をおさえる方向へとむかっていったら、日本と韓国の友好もすすむはず。
貴重な土曜日は、こんな妄想で終わりました。
よかったら、こちらもどうぞ。
「Why did you come to Japan(You は何しに日本へ?)」は失礼な質問?
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