2015年の韓国は、アメリカでの「韓国バッシング(たたき)」に苦しんでいた。
アメリカの大統領選挙の候補者たちが韓国をバッシングしていて、それが韓国で話題になっていた。
当時のトランプ候補は、「韓国はアメリカ軍による安全保障にただ乗りしている」と批判した。
よすうするに、「韓国はアメリカにもっとお金を出すべきだ」ということ。
ヒラリー・クリントン候補も、米韓のFTAについて「当初期待された結果が得られていない」と言っている。
くわしくは、Record chinaの記事(2015年10月16日)をみてください。
米大統領選候補の「韓国バッシング」が止まらない!食文化まで標的に=韓国ネット「朴大統領訪米の成果?」「これが韓国外交の現実」
そして2017年の今、韓国は「韓国パッシング(抜かし・無視)」に不安を感じている。
中央日報(2017年03月29日)に、アメリカで韓国パッシング(抜かし)の動きが広まっていることを不安視する記事がのっていた。
最近、世界各国が参加したセミナーがニューヨークでおこなわれた。
このセミナーでは、「北朝鮮にどう対応するか?」というテーマをあつかっている。
北朝鮮の動きにもっとも影響をうけるのは、隣国の韓国であることはまちがいない。
それにもかかわらず、北朝鮮について話し合う場に韓国はいなかった。
はじめから招待されていなかったから。
この日、最も残念に思ったのは韓半島問題を議論する場に韓国を代表するパネルがいなかった点だ。最初から招待されなかったという。民間外交現場で「韓国抜き」が広まらないか心配だ。
朝鮮半島の情勢について話し合う場で、韓国が呼ばれなかった。
この韓国パッシング(無視)は、韓国にとって衝撃的だったと思う。
それに、「このときはたまたま韓国が呼ばれなかっただけ」かはわからない。
韓国の国際的な影響力の低下をしめしているのかもしれない。
この記事には、記者のそんな不安がすけて見える。
どうしたらいいか、私にもわかりません・・・・。
韓国の歴史を見てみると、こういう「韓国パッシング(抜き)」はよくある。
たとえば、豊臣秀吉の朝鮮出兵のときがそう。
豊臣秀吉は二度にわたって朝鮮半島に攻め込んでいる。
でも秀吉が亡くなったことで、日本軍が撤退して終わった。
この朝鮮出兵で、講和の交渉をしていのは日本と中国(明)だった。
朝鮮はその場にいない。
朝鮮が攻め込まれたにもかかわらず、朝鮮はパッシングされていた。
韓国が植民地支配から解放されたときにも、韓国パッシング(抜かし)があった。
1945年8月15日に、日本はアメリカに降伏して太平洋戦争は終わる。
そして韓国は日本の統治から解放されることになった。
でもその後にアメリカが交渉相手に選んだのは、大韓民国臨時政府ではなくて日本だった。
アメリカが交渉相手として選んだのは、朝鮮総督府であり、アメリカ軍が気にしたのは、上月良夫中将の朝鮮軍管区軍(もちろん、これは日本軍)であった。
(韓国の悲劇 小室直樹)
今の韓国の歴史教科書では、大韓民国臨時政府が正統性のある組織だったとかいてある。
でもこのときアメリカが交渉相手に選んだのは日本。
つまり、当時の国際社会は大韓民国臨時政府を正統性のある組織だと認めていなかったということになる。
この韓国パッシングの意味は大きい。
小室直樹氏はこう書いている。
正式に交渉相手になること、これが重大な意味をもつのである。
なぜなら敵は、革命政権を、法的に正統な政府と認めたことを意味するからである。
また、講和のための条件について交渉するということは、合意された条件を履行する能力を有することを認められたことである。(韓国の悲劇 小室直樹)
韓国の歴史を見ると、韓国のことであるにもかかわらず韓国がパッシング(抜かす・無視)されることがよくある。
日清戦争でもそんなことがあった。
韓国では、日本・中国・アメリカといった大国に左右される韓国のことを自嘲(じちょう)気味に「クジラにかこまれたエビ」と表現することがある。
韓国は日本に対して、「日本は過去の歴史について反省も謝罪もしていない」とよくいう。
それにからめて、「日本はアジア(世界)から孤立する」とか「そんな日本には未来はない」ということもある。
そんな言葉を見ると「日本がそうなる日はいるだろう?」と怖くなってしまったけど、今だにそんなことはない。
今の韓国は、「ヘル・コリア」とよばれていたりアメリカで「パッシング」されていたりしている。
そんな様子を見ていると、韓国は日本についてなにかを言うよりも、自分のことを心配したほうがいいと思う。
とりあえず日本としては、韓国の「アジアから孤立する」とか「未来はない」といった言葉はパッシング(無視)してもまったく問題ない。
もう、つかれました・・・。
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韓国の建国は何年だ?1948年or1919年?日本は知っている。
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