4月8日はお釈迦(しゃか)さまの誕生日。
お釈迦さまといえば、仏教のを始めた人(開祖)で世界三大聖者のひとりでもある。
日本ではお釈迦さまの誕生日は「花まつり」の日になっていて、日本全国のお寺でお祝いをしている。
日本仏教協会のホームページで、今年の花まつりについてこう書いている。
お釈迦さまの誕生日である4月8日を中心に、寺院や地域で開催される花まつり・春のイベントを紹介します。たくさんの花々で彩られた全国寺院に足をお運びください。
日本の仏教には、曹洞宗・臨済宗・浄土宗などいろいろな宗派がある。
でもお釈迦さまはすべての宗派にとって大切な人だから、花まつりの日は宗派のちがいを越えて日本の仏教全体でお祝いをしている。
日本仏教協会のホームページをみると、甘茶の接待や子どものためのイベントなどをして花まつりを盛り上げているらしい。
こんなことを書いといと本当に申し訳ないだけど、花まつりのことをすっかり忘れていた。
「4月8日はお釈迦さまの誕生日」ということは、知識として頭には入っている。
けれど、今年の花まつりの日のことはすっかり頭から消えていた。
ふつうの土曜日で終わってしもた。
ネットで「今日は花まつりです」という文字を見て、「あ、そういえば」と思いだすぐらいのダメ仏教徒ですわ。
でもせっかくのお釈迦さまの誕生日なんだから、この機会に仏教のことを簡単に知っときましょう。
ということで今回は、インド旅行で仏教の聖地ブッダガヤに行ったことがあるから、そのときのことをふり返りながら「スジャータ」と「マハーボディ寺院」を紹介します。
インドを旅したとき、「ブッダガヤ」というところまで足をのばしてみた。
ここはお釈迦(しゃか)さまが悟りを開いたところで、仏教徒にとってはとても重要な聖地になっている。
釈迦(如来)の成道(悟り)の地として有名な八大聖地の1つで、仏教では最高の聖地とされている。また、ヒンドゥー教における聖地でもあり、マラーター王国の宰相バーラージー・バージー・ラーオといった権力者も訪れている。
(ウィキペディア)
仏教徒にとってのブッダガヤとは?
キリスト教徒にとってのエルサレム。
イスラーム教徒にとってのメッカのような場所。
この地図だと、北海道の東端にある「上の角」の先にあるのがブッダガヤ。
「分かりづらい」という批判は受けつけない。
ブッダガヤには、お釈迦さまにゆかりがある場所がたくさんある。
ブッダガヤで泊まった宿のインド人が、そのいくつかを案内をしてくれた。
そのインド人は仏教徒で日本に住んでいたこともある。
だから、ブッダガヤに来た日本人を案内することもあるらしい。
ちなみに仏教はインドで生まれたけれど、今のインドで仏教徒の数は本当に少ない。
インドは、仏教発祥の地であるが、現代、インド仏教はほとんど消滅してしまったと言われている。
(ウィキペディア)
インドの人口にしめる仏教徒の割合は、1%以下だという。
日本の国家予算でいうと防衛費にちかい。
「分かりづらい」という批判は受けつけない。
そのインド人は、「スジャータ村」という村に案内してくれた。
お釈迦さまはむかし、ここで「死ぬか生きるか」のギリギリのところまで断食をしていた。
これは修行中(断食)のお釈迦さま。
パキスタンのラホール博物館にある。
「フラッシュがじゃまなんだよ!」という批判は受けつけない。
でも、「厳しい修行をしても悟りを開くことはできない」と知ったお釈迦さまは断食をやめてしまう。
そして、スジャータという村の女の子からお粥(かゆ)をもらった。
仏教にくわしい作家の五木寛之氏がその場面を書いている。
そして、ブッダは乳粥を食べた。衰弱しきっていた彼は、それを口にしたおかげで生気を取り戻し、菩提樹の下で瞑想に専念することができた。
「21世紀 仏教への旅 (五木寛之)」
そしてこの菩提樹(ぼだいじゅ)の下で、シャカは悟りを開くことができた。
そしてシャカは、ブッダ(真理に目覚めた人、悟った者)となった。
コーヒーミルクの「スジャータ」は、この村の娘の名前からとっている。
「褐色の恋人スジャータ」の褐色とは、インド人の肌の色のことでもある。
お釈迦さまはこの場所でスジャータからお粥をもらったという。
スジャータはこんな感じの女の子だったのかも。
さてお次は、下の写真のマハーボディ寺院(大菩提寺:だいぼだいじ)。
紀元前3世紀に、アショカ王がここに仏教の寺を建てた。
マハーボディ寺院はそれに始まるという。
2002年に世界遺産に登録されている。
この寺院の裏に、お釈迦さまが悟りを開いたという金剛座がある。
先ほどの五木寛之氏の「後に近隣の菩提樹のもとに座し、ついに悟りを得たと伝えられているそうです」という文は、この金剛座をさしている。
そしてここから仏教は世界に広がっていった。
ちなみに、「ブッダ」とはお釈迦さまのことだけではない。
他の宗教の開祖も「ブッダ」とよばれたこともある。
ぶっだ【仏陀】
〈悟る,目覚める〉の意の動詞ブッドbudhの過去分詞buddha(〈悟った〉)が普通名詞となったもの。
したがって〈仏陀〉は古来から存する真理を悟った人の意であり,真理の創造者ではない。〈仏陀〉は多数存在することができ,ジャイナ教の開祖マハービーラもこの名で呼ばれたことがある。
世界大百科事典 第2版の解説
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